草もの類の仲間
投稿日:2013/02/22 更新日:2021/07/30
![草物類](img/main1200.jpg)
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草ものと称される山野草の仲間は、樹木盆栽と同様に日本の自然の風景や四季を写すものとして親しまれ、盆栽では下草(したくさ)と呼ばれています。
下草は単独で飾って観賞するというよりは、盆栽や水石、掛け軸などと組み合わせて飾ることが多く、それ自体は決して目立たなくても、主役を引き立てくれる名脇役。
樹木盆栽のような時代美や自然の厳しさを表現するものではありませんが、持ち込みよく鉢の効いたものは古木と引けを取らない存在感で、知るほど奥が深く、山野草の愛好家も少なくありません。
草もの類の培養の基本
管理場所
種類によっては日当たりのいい場所を好むものもありますが、樹の下や藪の中に生えているものも多いため、基本的には半日陰~明るい日陰で充分に育ちます。
夏の間は西日に当たると、株が溶けてなくなってしまうことがあるので、夏は日除けを設置し、明るく風通しのいい環境を用意してあげてください。
日本に自生する草のほとんどは暑さや寒さに強い丈夫な性質を持っています。
多年草の多くは冬は地上部が枯れてなくなりますが、多少の凍結でも平気で、水さえ切らさなければ翌春にまた芽吹いてきます。
灌水
草もの類の灌水も他の樹種と同じで、用土が乾いてきたらしっかり水やりをするのが基本です。
小鉢で持ち込んでいるものや水を好むものは水切れを起こしやすいので、乾きやすい季節は川砂や砂利を敷いた平鉢に鉢を埋めて管理するといいでしょう。
ただし、水切れを恐れて過水にしすぎると、鉢内が蒸れて根腐れを起こす危険があるので注意してください。
乾燥地でも元気に育つ草もあれば、水辺を好む草もありますから、それぞれの特徴を理解した上でそのくらいの水やりが必要かの予備知識を持っておくとよいでしょう。
施肥
もともと丈夫な性質のものが多く、盆栽ほどの肥料は必要ありません。
肥料が効きすぎると勢いが付きすぎて持ち込みがわるくなりますから、固形肥料を小さくしたものや薄めた液体肥料を春の芽出し頃と秋口に与える程度で充分です。
イタドリやドクダミなど繁殖力旺盛の種類は生育を抑えるために施肥する必要はありません。
主な草もの類
![イワヒバ](img/iwahiba/iwahiba.jpg)
岩檜葉(イワヒバ)(イワヒバ科)
![フクジュソウ](img/fukujyuso/fukujyuso.jpg)
福寿草(フクジュソウ)(キンポウゲ科)
![マンネングザ](img/mannen/mannen.jpg)
万年草(マンネングサ)(ベンケイソウ科)
![ツメレンゲ](img/tsumerenge/tsumerenge.jpg)
爪蓮華(ツメレンゲ)(ベンケイソウ科)
![ミセバヤ](img/misebaya/misebaya.jpg)
見せばや(ミセバヤ)(ベンケイソウ科)
![ヤマサンゴ](img/yamasango/yamasango.jpg)
山珊瑚(ヤマサンゴ)(サボテン科)
![イタドリ](img/itadori/itadori.jpg)
虎杖(イタドリ)(タデ科)
![ヒメツルソバ](img/tsurusoba/tsurusoba.jpg)
姫蔓蕎(ヒメツルソバ)(タデ科)
![](/img/50px.gif)
紅茅(ベニチガヤ)(イネ科)
![フウチソウ](img/fuchisou/fuchisou.jpg)
風知草(フウチソウ)(イネ科)
![ササ](img/sasa/sasa.jpg)
笹(ササ)(イネ科)
![](/img/50px.gif)
台湾荻(タイワンオギ)(イネ科)
![](/img/50px.gif)
芒(ススキ)(イネ科)
![ヒメトクサ](img/tokusa/tokusa.jpg)
姫砥草(ヒメトクサ)(トクサ科)
![ラセンイ](img/raseni/raseni.jpg)
螺旋藺(ラセンイ)(イグサ科)
![スズメノヤリ](img/suzumenoyari/suzumenoyari.jpg)
雀の槍(スズメノヤリ)(イグサ科)
![ニオイハンゲ](img/nioihange/nioihange.jpg)
匂半夏(ニオイハンゲ)(サトイモ科)
![蛇苺](img/ichigo/hebiichigo.jpg)
蛇苺(ヘビイチゴ)(バラ科)
![](img/sagisou/thumbnail.jpg)
鷺草(サギソウ)(ラン科)
![タツナミソウ](img/tatsunamisou/tatsunamisou.jpg)
立浪草(タツナミソウ)(シソ科)
![ギボウシ](img/giboushi/giboushi.jpg)
擬宝珠(ギボウシ)(キジカクシ科)
![ツワブキ](img/tsuwabuki/tsuwabuki.jpg)
石蕗(ツワブキ)(キク科)
![ノコンギク](img/nokongiku/nokongiku.jpg)
野紺菊(ノコンギク)(キク科)
![アサギリソウ](img/asagirisou/asagirisou.jpg)
朝霧草(アサギリソウ)(キク科)
![タンポポ](img/tanpopo/tanpopo.jpg)
蒲公英(タンポポ)(キク科)
![カワラナデシコ](img/kawaranadeshiko/kawaranadeshiko.jpg)
河原撫子(カワラナデシコ)(ナデシコ科)
![シラサギカヤツリ](img/shirasagikayatsuri/shirasagikayatsuri.jpg)
白鷺蚊帳吊(シラサギカヤツリ)(カヤツリグサ科)
![ケイトウ](img/keitou/keitou.jpg)
鶏頭(ケイトウ)(ヒユ科)
![ドクダミ](img/dokudami/dokudami.jpg)
蕺(ドクダミ)(ドクダミ科)
![センナリホウズキ](img/sennari/hozuki.jpg)
千成酸漿(センナリホオズキ)(ナス科)
![ユキノシタ](img/yukinoshita/yukinoshita.jpg)
雪の下(ユキノシタ)(ユキノシタ科)
![ダイモンジソウ](img/daimonjisou/daimonjisou.jpg)
大文字草(ダイモンジソウ)(ユキノシタ科)
![ウメバチソウ](img/umebachisou/umebachisou.jpg)
梅蜂草(ウメバチソウ)(ユキノシタ科)
![ホトトギス](img/hototogisu/hototogisu.jpg)
杜鵑(ホトトギス)(ユリ科)
![イトラッキョウ](img/itorakkyou/itorakkyou.jpg)
糸辣韮(イトラッキョウ)(ネギ科)
![スミレ](img/sumire/sumire.jpg)
菫(スミレ)(スミレ科)
![セキショウ](img/sekisyo/sekisyo.jpg)
石菖(セキショウ)(サトイモ科)
![イカリソウ](img/ikarisou/ikarisou.jpg)
錨草(イカリソウ)(メギ科)
![セッコク](img/sekkoku/sekkoku.jpg)
石斛(セッコク)(ラン科)
![ヒトツバ](img/hitotsuba/hitotsuba.jpg)
一つ葉(ヒトツバ)(ウラボシ科)
![マメツタ](img/mametsuta/mametsuta.jpg)
豆蔦(マメツタ)(ウラボシ科)
コメント
- かず藤田 さん 2019年02月03日16時25分
- 前略
私の狭庭の中で名脇役のザンセツソウ?についてなのですが
軽石に穴あけで赤玉小の中に押しこんでコケでふたしてます。
今のこの時期全盛期の3分の1程の花❔を残して茶色になっていますけどこれって見守るだけ?
全盛期の名脇役復活をさせたいのですが✨
名アドバイスをお願い致します。 - きみ さん 2019年02月04日13時20分
- かず藤田さん
名アドバイスにははりませんが、ザンセツソウを育てているかたならご存じかもですが、もともとこの草は高山にいて乾燥とか風も強い環境でいきているので、あまり湿気のある環境では育たないと思います。
ホントは砂礫にちかい水はけいい用土がいいでしょうね~
ちなみにうちのザンセツソウもいまはほとんど茶色で根元から新芽が見えています。
石につけたことないですけど、うまくついたら素敵でしょうね。 - かず藤田 さん 2019年02月04日16時15分
- 早速のアドバイスをありがとうございます。
水あげ控えめで来期の満開を待ちます。
岩の上部にシンパクの深緑、下方に淡い薄緑のザンセツソウ、自画自賛のコントラストなんですが
こげ茶色がなんとも?
きみさんに
あまり頑張り過ぎずぼちぼち、長く続けられること望んでいます。 - きみ さん 2019年02月04日17時42分
- かず藤田さんへ
しんぱくと草の石付きはいいですよね~。
ザンセツソウも枯れた感じいいと思いますし
<<きみさんに
あまり頑張り過ぎずぼちぼち、長く続けられること望んでいます。
応援ありがとうございます。最近の忙しさは稀でしたし、これからも頑張ります★ - 村上宗隆 さん 2023年07月05日09時43分
- 草ものの特徴を教えてください。
羊歯(シダ)(シダ植物門)