梅鉢草(ウメバチソウ)の魅力

梅鉢草はウメバチソウ科ウメバチソウ属の落葉性多年草。
山地帯~亜高山帯下部の半日陰~日当たりのいい湿った場所に自生する草で、豆盆栽では小葉の「屋久島ウメバチソウ(写真上)」や「神津ウメバチソウ」が人気です。
梅鉢草の花
花期は8月~11月。

花の形が天満宮の梅鉢紋に似ている事が名前の由来で、梅の花を思わせる白~緑白色の小花とハート形の小さな葉が特徴。
秋の飾りの下草としても人気で、次々と上がってくる花がかわいらしい草花です。
梅鉢草の基本用土
湿度を好むので、自生地の環境では水持ちのいい鹿沼土主体の用土に植え込むといいようです。単用でもいいですが赤玉土や桐生土を混ぜても育ちます。
ただし鹿沼土は水持ち良い反面、暖地では蒸れの原因になります。
少し荒めの粒径のものを使うか、川砂や日向土などを使って排水をよくする工夫が必要です。
梅鉢草の管理場所
高山性の植物で、高温過湿に弱く夏の管理が非常に難しい面があります。
関東以南ではいかに涼しく過ごさせるかがポイントで、過湿を嫌う他の植物と一緒に扇風機を回して管理している専門業者もあります。
日差しが強くなる5月以降は直射日光を避けた明るい日陰で管理してください。
水やりも気温の高い日中は避け、朝夕の気温が下がっている時間帯がお勧め。
枯れた葉は小まめに取り除き、用土を山形にして植え付けるなど、風通しを良くする工夫が必要です。
耐寒性が強く、冬の間は地上部はなくなってしまいますが、特別な保護なしでも越冬できます。
梅鉢草の植え替えと増やし方
植え替えは2~3年に1回が目安で、鉢が窮屈になったらで良いです。
適期は春ですが、真夏を除く成長期の間ならいつでも出来ます。
伸びすぎた根は切っていいですが、基本的には古土を落とすくらいでいいでしょう。1週間くらい日陰で管理し、水切れの無いように注意してください。
繁殖は株分けが簡単。実生も出来ますが、違う株と交配させた方が確実です。
コメント
- 夢一心 さん 2022年02月12日17時31分
- 夏になると葉がとろけるようになってしまう。女郎花等は長くなったら夏に刈って短くし、鉢に入れて鑑賞している。同じように葉を一度刈っておくと元気にきれいになると聞いたが?
- きみ さん 2022年02月12日17時54分
- 夢一心 さんへ
残念ながらウメバチソウは平地の夏を越せないことがほとんどです
私も好きで2月頃のイベントでいつも買いますが、そこは長野の業者さんですが、そこでも夏は空調管理しているそうです。
1番の枯れる原因は水のやり過ぎによる蒸れなので、乾かし気味で夏は棚下においた方がいいと思います。
毎年工夫しますが小鉢で持ち込むのはなかなか難しいです