キミの盆栽びより > 盆栽がほしい

盆栽がほしい

盆栽の入手方法はいろいろあって、盆栽園で気に入ったものを買ったり苗木業者から通販で買ったりできます。

愛好会に入っていれば盆栽仲間から譲ってもらうこともあるかもしれませんし、展示会の即売で思いがけない掘り出し物に出会うこともあるかもしれません。

ショップには雑貨と並んでインテリア感覚の豆盆栽や苔玉が並んでいたり、ホームセンターにも盆栽コーナーが設けてあるところがあって、雑木や松、花物素材、山野草など意外に品揃え豊富です。

盆栽選びは個人の好みも大事ですが、盆栽として見所のある素材を見極める力が試されます。

最初のうちはどれを選ぶべきか悩みますが、決め手を知れば失敗も少なくなると思います。

このページの目次

  1. 盆栽を買うなら
  2. 種木選びのポイント
  3. 盆栽苗木の種類
  4. 苗木の主な入手先
  5. その他の入手方法(実生、野外採取)

1. 盆栽を買うなら

盆栽の楽しみ方は人それぞれで、コレクション的な楽しみ方をする人や、観賞の楽しみ、作る楽しみいろいろあります。

完成樹を買って家で眺めるのもいいですが、やはり盆栽の楽しさは培養と樹作りにあるのではないかと私は思います。

樹形の出来上がってしまっている完成樹は、その姿を維持することが主な作業。値段も比較的高価なのでお手本として数鉢持っておくのはいいですが、貴方が本当に探すべきは「苗木」です。

苗木は盆栽作りの貴重な素材で、値段も数百円からと手頃で、樹勢がよいので手入れによく応えてくれます。

縁のあった苗木たちですから、これから始まる貴方の盆栽道の先生であり相棒だと思って愛情をもって引き受けてください。そして早く素材の域を脱するよう、日々工夫してください。

一番大事なことは「枯らさないこと」ですが、失敗してもそれが努力の結果なら悲しむことはありません。そこから学び、次に繋げることが大切です。

2. 種木選びのポイント

よい素材(苗木)を見つけることはよい盆栽を作る上で一番重要なところかもしれません。

よほどの技術とセンスをもつ経験者でない限り、見込みのない樹を銘木にしようとしても徒労に終わってしまいますから、盆栽を買う時のポイントを押さえておきましょう。

丈夫で元気がよい
盆栽にされるような樹種は丈夫で育てやすいものがほとんどですが、耐寒性・耐暑性の弱いものや病害虫被害の出やすいものなど管理に注意が必要な樹種もあります。
黒松や雑木など丈夫で初心者でも枯れにくいような樹種も視野にいれ、植え替えや剪定にも耐えられるくらい健康な種木を選びましょう。
極端に枝数が少なかったり病気にかかっているような素材は避けるべき。
病気を持ち込まないためにも、葉色や根の状態など樹勢のいい種木を見つけてください。
性(しょう)がよい
性というのは植物の性質のようなもので、盆栽でよいとされるのは枝の節が短く、葉も小さい小葉性姫性といわれる矮性品種です。
特にミニ盆栽の世界では、葉の小ささや枝の繊細さが競われるところがあり、「どんなにうまく作っても性には勝てない」と言われることもあります。
また、挿木1年程度で実が付く一才性の品種もいいもので、早くから実をつける一才アケビや一才桜などは人気の品種。
葉が細かいものや、名札に一才○○とか、姫○○とついているものがあれば一度手に取ってみてください。
見所がある
苗木には幹模様や枝振りなどにこれぞれ個性があり、今はどうということはなくても、少し手をいれればモノになりそうなものが結構あります。
中でも一番見るべき所は、根張りや立ち上がり部分など盆栽の土台となる部分です。
どんなに上部の姿がいい種木でも、枝枯れや剪定などで樹形が変わる可能性がありますが、根張りや立ち上がりの部分あは生涯ほとんど変わりません。
反対に上部が多少気に入らなくても、根元の部分がよければこれからいくらでも作り替えることができます。
根張りがよく、立ち上がり部分に面白い曲が入っているような素材を選んでください。

3. 盆栽苗木の種類

盆栽苗木の作られ方は何種類かあって、見ただけでもどういう作られ方をしたものなのかを知ることができます。

それぞれに長所や特徴があり、今後の作り方にも関係することなのでどういう違いがあるかを理解しておいてください。

実生苗
種を蒔いて作られている苗で、実生2~3年黒松や赤松のほかハゼ、モミジや楓、姫沙羅などを寄せ植え風にした素材をよく見かけます。
実生の苗は交雑により親とは違う性のものが現れることがあり、モミジやロウヤ柿、皐月などは新種の作出が盛んです。
実生の苗木は挿木苗とは違って自然に根元が太り、初心者向きでありながら経験者も夢中にさせる魅力があり貴重な素材。種の栄養で自然に成長する分、枝の栄養で作る挿木や取木の苗よりも寿命が長いと言われています。
選ぶ時は、軸きり挿し芽などで直根の処理が済んでいるもののほうが良いですが、敢えて直根を残して曲を活かした樹形作りも面白く、いろいろな楽しみ方ができます。
挿木苗
親木からとった挿し穂を土に挿し発根させて作った苗で、親木の遺伝子(性)をそのまま継ぐ特徴があります。
自然採取が難しくなった真泊や杜松は挿木繁殖で作られていて、ほとんどの樹種が挿木可能。
人気の品種の素材を量産できるので生産業者の間でも一般的な方法の1つですが、単に細枝を挿したものは盆栽としてはこれからの素材です。
深めに挿してある分、いざ掘り出してみると一の枝からの距離が離れていたりするので注意が必要です。
挿しっぱなしで一度も植え替えしていないものや、挿して間もないものは直根が走って片根になっている場合がほとんどなので、まず根を作ることから始めます。
挿木の苗を選ぶ時は、まず性のいいもの。葉が小さい、節が短い、どんな花や実が付くかなどをチェックしてください。
接木苗
近縁種や親和性のある台木に、性のいい別の種の枝を接いで作られた苗です。
昔から果樹等の育種や改良に行われていた技術で、遺伝的に異なる2つ以上の植物を人為的に作った切断面で繋げ1つの植物体にしています。
台木には生育旺盛で丈夫な野生種を使うことが多く、品種改良で害虫への耐性が落ちた果樹の根を丈夫な野生種のものに接ぐ目的でも行われます。
盆栽、園芸の世界では、品種ものの梅や桜、一才アケビ、無花果(イチジク)、猿梨(サルナシ)など花付きや実付きのいい性質の枝を接いだものが売っています。
葉性の細かい雑木や松類(黒松、赤松、五葉松など)の接木苗も見かけ、小さくても太幹の好素材があります。
また改作にも接木の技術が応用されていて、枝の欲しい部分に人工的に枝を継いだり、全ての枝を取り替える「衣替え」を行うこともあります。
選ぶ時は、葉性や節の短さ、花付き実付きのよさはもちろん、台木と穂木の接ぎ方が不自然でないもの、傷の小さいもの、穂木に充分元気の付いているものを見てください。
取木苗
親木の幹枝の一部の樹皮を環状剥皮し水苔などで覆うことで人工的に根をださせ、発根するのを待って親木から切り離して作られたものです。
挿木に比べ太い幹でも高い確率で発根するので、よい箇所で取木ができれば完成樹に近い状態の種木を得ることができます。
大きな盆栽を小さく作り直したり、そのままでは問題のある樹の見所のある部分を活かしたいときに有効な方法です。
他の苗木と違って、切り離されたものは樹形がほぼ出来上がった状態のものがほとんど。
すでに取木した素材に少し手をいれるのも手ですが、見込みがある素材を安く買って自分で取木をかける方を勧めます。
取木したあとの親木も根張りや立ち上がりがよければ、それを活かして改作を楽しむことができるので一石二鳥です。

4. 苗木の主な入手先

盆栽園や盆栽ギャラリー

各地の盆栽園や盆栽を取り扱うお店では、それぞれ小品から大物までいろいろなサイズの盆栽や種木や鉢、道具などが揃っていて購入も可能です。

樹を管理している園主から育て方やコツなどを直接聞くことができるので安心です。

各イベントの販売コーナー

大宮盆栽祭り

大宮盆栽祭りの即売

各地で開催される展示会や大市などのイベントでは、手頃な価格で初心者でも気軽に盆栽や道具を購入できるコーナーが設置してあります。

培養者から直接育て方などを聞くことができ、情報交換や掘り出し物が見つかるいい機会です。

各地の盆栽園が出店しているので、気に入ったところがあれば後日直接出向いてじっくり樹を見せてもらうこともできます。

園芸店

ホームセンターで売られるボケや梅や草花

お近くのホームセンターの園芸コーナーや、園芸店にも盆栽の種木になるような素材があります。

盆栽といえばまず松柏類を思い浮かべる人も多いと思いますが、バラや梅などの園芸品種は花付きがよく、草や多肉、果樹などのいろんな植物が盆栽にできます。

園芸店では豊富な種類の植物を取り扱ってるので、面白い素材がみつかるかもしれません。

インターネット

お近くに園芸店や盆栽園がどうしてもなかったり、何らかの事情で外出が困難な場合もあります。

盆栽園や園芸店でもオンラインで注文したものを郵送してくれるところもあると思いますが

インターネットの盆栽関連サイトでも自分の好みにあった盆栽を探して購入することができます。

兼進

盆栽道具の兼進

盆栽道具が豊富なサイトです。
モニター制度や、アウトレット等、初めての方も安心して購入できます。 店長の西村さんがとても親切にアドバイスしてくれます。 リンク集の盆栽ブログでは、超ミニ盆栽鉢同好会のメンバーのブログもたくさん紹介されています。
株式会社喜久和

(株式会社)喜久和

盆栽の手入れ道具の専門店。
盆栽家や盆栽愛好家の要望に応えた新商品を毎年開発して発売しています。初心者でも使いやすい商品が揃っています。また、盆栽道具生産地(新潟三条)ならではの訳ありアウトレット商品でも、掘り出し物がみつかるかも

盆栽ネットワークジャパン

盆栽ネットワーク・ジャパン

盆栽に関するあらゆる商品やサービスを提供しています。
盆栽用具、鉢、卓などあらゆる盆栽関連商品の販売。オーナーの中水氏は、盆栽学校やワークショップ、盆栽ツアーなども運営しています。
こちらのサイトでは、日本最古で最高級の盆栽道具として知られる昌国の剪定道具等も取り扱っています。

garden

盆栽・ミニ盆栽専門店
ガーデン×ガーデン

初心者でも安心して盆栽を始められるように、いろいろな盆栽や盆栽道具もちろん、苔玉や小物、参考書など、盆栽に関するものならなんでもサポートできるようになっています。盆栽を購入すると育て方の説明書や肥料がついていたりします。
amazon

amazon

言わずと知れたオンラインネットスーパー。いろいろなものを購入できますが、私は用土や針金、薬剤などはこちらで購入する機会が多いです。
中には苗木も出店されています。送料が無料だったり、園芸店では手に入らないような逸品もまたに見つけることができます。

5. その他の入手方法

苗木は自分で作れる

黒松とカリンの種

種は安いし拾えばお金もかかりません

実生や挿木は初心者でも挑戦できる方法で、取木や接木も難しいことはありません。

自分で種を拾って実生するものお勧めで、 種蒔きの適期である春に先立って、盆栽園や園芸店、インターネットでも様々な種類の種が販売されています。そのままでは真っ直ぐに伸びてしまうだけなので、網伏せをして自然な曲を付けたり、軸切り挿し芽ができるようになればさらにいい素材ができます。最初から小さい鉢で培養できるので小さいながらも根元が自然に太り、保ち込む程に良さが増すというもの。

「実生の樹は寿命が長い」という話はあながち迷信ではなく、種子の栄養分が初期成長を活発にするため発根後の生育がよく、根を先に作る盆栽作りにとって重要な点です。

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

猫好き。歴代猫は『アロ』『アズロ』。現在は雄のアビシニアンを飼っています。

お問い合わせ

更新履歴

最近のコメント

おすすめ文献

月刊近代盆栽 2019年 08 月号 [雑誌]
盆栽の魅力・育て方・楽しみ方が紹介されている盆栽総合誌です。「KINBON」と呼ばれ世界的にも有名な雑誌で初級者からベテラン愛好家まで満足できる内容です。
盆栽世界 2019年 08 月号 [雑誌]
毎月出ている盆栽雑誌です。月変わりの特集も楽しめて、いろんな技術の解説や銘品が掲載してあります。
群境介のマンガミニ盆栽365日 作業・管理編
マンガミニ盆栽
盆栽の基本的な知識が全て漫画で勉強できます。月ごとの作業ポイントがしっかり押さえられていて解りやすい。
はじめての豆盆栽 気軽に楽しむ小さな盆栽
まじめての豆盆栽
小さな盆栽のある暮らしを楽しむ一冊。これを読むと盆栽を始めたくなります。もちろん基本的な管理も学べますよ。