ニオイハンゲ(匂半夏)の魅力
ニオイハンゲはサトイモ科ハンゲ属の多年草。
中国原産のサトイモの仲間で、濃緑色の葉には葉脈に沿って白い斑紋が入っています。
涼しげな葉が茎に1枚ずつ付いて風に揺れる姿が愛らしい草です。
自生地での草丈は15cm~20cmくらいまで伸びますが、小鉢で育てると小さく持ち込むことができます。
花期は5月~8月頃。
淡緑色の仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた緑色の花は、口辺部から細長い付属体が伸び、蛇が鎌首を持ち上げた姿にも見えます。
仏教絵画に出てくるような美しい姿で、甘い香りがします。
置き場所は風通しのよい明るい日陰がよく、強い日差しに直接当てないでください。
灌水は表土が乾いたら与えるくらいでよいですが、夏場に過水にすると腐りやすいので注意してください。
肥料は控えめで良く、春と秋に油かすを小さくしたものを置き肥してください。
追肥として薄めにした液体肥料を与えてもよいです。
株元のムカゴ
ニオイハンゲは株元や、葉の付け根の表側にムカゴを作り、これが地面にこぼれて繁殖します。
緑色のムカゴは熟すと茶色くなり、指で軽く触ると簡単に外れるようになるので、これを採取し新しい鉢に浅く埋めておくと増えて行きます。
繁殖力は旺盛で、植え替えの時に株分け(分球)で増やすこともできます。
冬は上部が枯れて休眠状態になりますが、霜に当てたり氷らせないような保護をしておけば再び春に芽吹いてきます。
発砲ケースに入れておき、2~3日に1回換気と水やりをしておくと良いです。
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