スズメノヤリ(雀の槍)の魅力
投稿日:2016/03/11 更新日:2021/07/29
スズメノヤリ(雀の槍、別名:シバイモ、学名:Luzula capitata)はイグサ科スズメノヤリ属の多年草。
林縁や畔道、耕地など日当たりの良い場所に先駆的に生える身近な草で、乾燥にもつよく丈夫な性質が下草としても好まれます。
イネ科植物に似た葉は緩やかに曲がり、縁には白くて長い毛がまばらに生えていることが特徴です。
葉の縁には白い毛がまばらに生える
スズメノヤリ属の仲間は温帯から亜高山帯に広く分布し、世界には80種ほどが存在します。
日本にはスズメノヒエやヌカボシソウなど約10種ほどがあり、高山にはタカネスズメノヒエや、ヤマスズメノヒエなどが分布しています。
写真1:スゲの仲間
近縁種もいくつか見られ、花姿はカヤツリグサ科のスゲの仲間(写真1)にも似ています。
スズメノヤリの花
スズメノヤリの花
花期は3月頃。
細い花茎の先端に、先の尖った茶褐色の花がくす玉のように固まってつき、和名はその姿を毛槍に見立て付けられました。
花弁(花被)が開くと中から黄色い葯が顔を出し、茶褐色の花被と黄色い葯のコントラストが地味ながらかわいらしい草で、春の山野草として親しまれています。
スズメノヤリの育て方
スズメノヤリは丈夫で管理も難しくなく、水さえ切らさなければ無肥料でも元気に育ちます。
肥料を与える場合は、ごくたまに薄めの液肥をまく程度で充分です。
半日陰でも育ちますが、日照を好む草ですから、日当たりと風通しの良い場所で管理してください。
暗い場所に置いたり、水を多くすると草丈が長くなってしまうので注意してください。
下の方から古い葉が枯れてきますから、こまめに掃除をして蒸れないようにしましょう。
植替えほとんど必要なく、小鉢で長年持ち込んで楽しむことができます。
ただし、水が通らないほど根詰りしたものは、少し間引く容量で株分けをしてください。
コメント
- ばがもよ さん 2021年07月28日20時31分
- このページと螺旋藺(ラセンイ)の魅力のページが重複しています。取り急ぎおしらせまで。
- きみ さん 2021年07月29日10時13分
- ばがもよ さんへ
ご指摘あろりがとうございます。ご迷惑おかけしてすみません!
すぐに直しておきます!