フウチソウ(風知草)の魅力

フウチソウ(風知草)はイネ科ウラハグサ属の多年草。日本の太平洋側を原産とする1属1種の多年草で、古くから盆栽や山野草として親しまれています。

フウチソウの葉は、付け根でねじ曲がっていて、裏が表になっていることからウラハグサ(裏葉草)の別名があります。

また学名をハコネクロア(Hakonechloa)といい、「Hakone(箱根)のchloe(草)」を意味し、箱根近辺に多く見られることから名付けられたと言われています。

フウチソウ

斑入りフウチソウ

フウチソウの葉は細くて柔らかく、風に揺れる涼しげな葉を楽しむもので、春から夏の間は緑の葉も、秋になると黄葉した姿もいいものです。

矮性種(姫フウチソウ)や黄金葉、斑入りの品種などがあり、根洗いや寄せ植えにして楽しむことができます。

矮性種は小鉢で締めて培養すると更に小さくなりますが、葉が短くなるので風になびく風情が失われます。丈夫な草ですが、あまり小さくするとあとの生育が悪くなるので、少し緩めて作った方がフウチソウの良さも感じられると思います。

渓谷の岩上などの日当たりと風通しのいい場所に自生しているため、風通しのいい場所で育てるのがよく、夏は西日を避けて半日陰で管理してください。

病気もほとんどなく、水はけさえ良ければ土質も選びません。肥料も特別必要なく、時々ごく薄めた液肥を与えれば充分です。

冬になると地上部は枯れるので、ムロ入れ前に掃除を兼ねて地際で刈り取っておいてください。

植え替えは2~3年に1回くらいで充分。2月~3月頃が植替え適期で、株分けをして増やすことができます。

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