ケイトウ(鶏頭)の魅力
ケイトウはヒユ科の一年草。
花穂の形状がニワトリの鶏冠(とさか)に似ていることから鶏頭の名前が付きました。
原産地はアジアやアフリカ、インドの熱帯地方で、日本には奈良時代に中国を経由し伝わったと言われています。
観賞用に改良された園芸品種も数多く、野ゲイトウを始めとしてヒモケイトウや久留米ケイトウ、羽毛ケイトウなどかなりボリュームのあるものもあります。
花期は6月~9月頃で、色は紅や黄色、オレンジ、紫、桃色など。
盆栽ではあまり大きく派手な品種よりも、野ゲイトウや槍ケイトウといった花穂の小さいものが好まれます。
夏の花後に短く切り詰めておくと、秋頃に伸びる2番目芽からも花が咲きます。
暑さにも強く、よく日に当てることで花色も鮮やかになるので、日当たりのいい場所で管理してください。乾きが早いので、特に開花中は水切れしないように注意が必要です。
また花が咲き出す頃に油かすを少量与えておくと長持ちします。
一年草なので保ち込みできず、毎年の春(4月下旬~6月頃)に種を播いて作る必要がありますが、数ヶ月しか楽しめない儚さも盆栽の1つの楽しみ方です。
発芽温度が25度前後なので早まきは厳禁ですが、種播き後は4~5日で発芽し、1ヶ月半~2ヶ月ほどで開花するのですぐに作れる所も魅力。
小さい鉢で実生すれば背丈も抑えられるので、小さく作れば愛らしく、寄せ植えや添えの草として活躍します。
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