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金豆(キンズ)の育て方

金豆の作業暦

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠
 
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
 
休眠
花・実
花芽分化
 
 
 
 
 
 
管理場所
軒下など
 
 
ムロ出し
日なた
 
 
 
 
 
 
 
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1~2/日
 
 
2~3/日
 
 
 
1~2/日
 
1/2~3日
施 肥
 
 
 
 
 
剪 定
 
徒長枝
 
針金かけ
 
 
植え替え 種播き
 
 
芽摘み    
 
         

金豆の性質

金豆はミカン科キンカン属の常緑低木。雌雄同株、両性花。

実が小さく園芸品種としては豆キンカンとも呼ばれ、庭木にも利用されています。

中国南東部や香港、台湾の暖かい地域が原産で、初夏に咲く白い小花は目立ちませんが、秋から冬に青実から橙色に熟す果実が見所。

柑橘類の仲間なので寒さにはあまり強くないですが、丈夫で育てやすい樹種です。

挿木や取木で簡単に増え、小さい実は豆盆栽に最適です。

金豆の管理場所

日照に強い樹ですから、日当たりと風通しのよい場所で育てます。

春から秋まではよく日の当たる風通しのいい場所で管理してください。

暖地性の植物なので寒さには弱いといわれますが、霜や乾風に当てなければ軒下管理でも越冬できます。

過保護にする必要はありませんが、小さいものは発砲ケースにいれるなどの対策が必要です。

金豆の灌水

金豆は乾き気味でよく、雨水に長く当たると根腐れしやすいと言われています。

盆樹では普通の灌水でいいですが、特に夏の間は水切れしやすいので朝夕を中心にしっかり水やりしてください。

春の新芽が展開し出す頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が乾いたらたっぷり灌水してください。

金豆の施肥

肥料を好むのでしっかり効かせることが大事です。

4月から梅雨までの間と、9月から10月頃に月1回緩効性の油かすなどを置き肥します。

肥料はリン酸分を混ぜて与えると実付きが良くなるといわれているので、秋肥を中心に油かすに骨粉を2割の割合で混ぜて与えてください。

金豆の作り方

芽摘み(6月頃)

春から伸びる枝はそのまま6月頃まで伸ばしておいて、1~2芽残しで先を摘んでください。

蕾があるものは蕾を残して先を摘んでおきましょう。

剪定(3月、8月~9月頃)

金豆の花芽は1月~2月の冬の間に作られ、春から伸びる枝葉の脇に花がつきます。

剪定のポイントは、伸びたら切る、寒冷期に切らないこと。

6月の芽摘み後は少々形を崩しても剪定を控え、8月~9月頃に徒長枝を切れば伸びは落ち着きます。

全体の剪定は3月に入ってからで、不要な枝は元から切り取り、伸びた枝も1~2節で切り戻しておいてください。

針金かけ(6月~7月)

幹や枝は古くなると材が堅くなり針金かけが難しくなるので、若枝のうちに整枝します。

特に主幹となる部分の模様付けが大事なので、苗木のうちに針金をかけておきましょう。

金豆は生長期の間は枝が伸びるので少し長めに針金を切っておき、余分な部分を残しておけば、伸びた部分を延長して巻けるので作業がしやすいです。

成長が早いのでかけた針金もすぐに食い込んで傷が残ってしまいます。

傷は成長するにつれて治りますが出来るだけ食い込まないうちに外し、必要ならかけ直してください。

実生苗の場合は早めに強めの曲を付けて数年枝を伸ばして幹を太らせ、取木をすると腰の低い樹形に仕立てることができます。

根伏せや実生の網伏せは自然で面白い曲の素材ができるのでオススメです。

開花と受粉(6月~8月)

両性花なので花の数だけ結実します。

開花中は特に水切れのないように、また花に直接水をかけないように注意してください。

実は年明けには摘果しますが、種を取り出して春に播けば発芽します。

植替え(5月~6月)

外気温が暖かくなる5月に入ってからの植え替えが安全です。

走り根や太根を切る場合は、切り口にトップジンを塗って消毒しておいてください。

本来移植を好まない樹種なので、適期を守り、一様に切らずに出来るだけ分岐のところで切り詰めるようにしてください。

コメント

一禿武爺 さん 2016年12月17日18時13分
管理場所
寒さにはとても弱く保護が必要と色々な文献に書いてあります。
数年前に実生から育てた苗が15~20cmまでに成長し、小鉢管理しています。
文献どおりか半信半疑でこの季節、試験的に4年前から5鉢と寄せ植え(24本)1鉢を棚上管理、6鉢軒下管理、安全対策に9鉢を室内管理中です。
管理場所の条件は、日中0~8℃、夜間は外と軒下では0~-5℃(時に-8℃)の条件下、室内も留守中の夜間は2℃前後の環境下にあります。
この時期、霜は毎朝、散水用水桶は既に氷が張り、マイナス気温に突入し間もなく雪の季節を迎えます。
例年、棚上は積雪で0℃?維持の結果か、軒下は寒風の中でもびくともせずに何れの樹も衰えを知らずに元気です。
他の樹種(南方系)は外管理の樹は越冬することなく、1鉢、1鉢と凍死している状態です。
-5℃程度迄の温度であれば吾樹は大丈夫なようです。参考迄に!!!
きみ さん 2016年12月17日19時45分
一禿武爺さん
いつも貴重なデータ、ありがとうございます!
キンズ-5度でも大丈夫とのこと、やはり寒さより空っ風が大敵ということでしょうか
他の樹種でも気になりますが、我が家は試せるほど持っていないのでコツコツデータを集めていきたいと思います。
鈴木忠 さん 2018年02月13日09時15分
2012年に実生のキンズがいまだ花を見ません。なぜでしょうか?教えてください。
冬は一鉢は室内、もう一つは外の棚上に置いています。
きみ さん 2018年02月13日10時52分
鈴木忠さん
実生5~6年ってところでしょうか、個体差の問題もあるでしょうけど、そろそろ花芽つけても良い頃ですね
管理や剪定時期に問題がなければ時間の問題かもしれないです
わたしもキンズは数鉢しか持っていなくて、研究不足なのでなぜかははっきりわかりません。
夢一心 さん 2019年04月18日15時55分
三浦裕貴さんの動画を見て取り木をやってみようと思います。きんずの取り木はいつよるのですか。
梔子の取り木は6月初めにやったことがあります。10月に外しました。よろしく。
きみ さん 2019年04月19日07時49分
夢一心 さんへ
早いものは2月から出来ますがキンズは暖地性の植物ですので6月でいいかと思います。

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

動植物好きの猫飼いです。歴代猫は『アロ』『アズロ』。現在は雄のアビシニアンと一緒です。

ほとんど籠って盆栽いじってますが、盆栽教室やミニ盆栽屋「てのひら盆栽しんとう」も定期的に企画、出店しています。

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