杉(スギ)の芽摘み

更新2018年05月23日

一位の芽摘み

杉は芽吹きが旺盛で、成長期の間は絶えず新芽が伸びてくるので小まめな芽摘みが必須です。

直立性の針葉樹なので、自然の姿を習って直幹を基本にした樹形に作る事が多いのですが、その樹形作りは芽摘みと不要枝の剪定作業が大部分を占めています。

芽摘みの時期と方法(5月下旬~9月)

作業の適期は5月下旬~9月頃。

成長期の間は絶えず新芽を出すので、毎日の水やりのついでに芽摘みをする習慣を付けておきましょう。

杉の芽摘み

杉の芽摘みは指で行うこと

作業自体はそう難しいことはなく、伸びる芽から順に摘むのが基本。

頂芽優性が強く上部の芽ほど強く伸びてくるので、強い芽は短めに、弱い枝や伸ばしたい枝はそのままか長めに残して芽摘みをします。

枝作り中のものは半分程残し、完成に近いものは1/3~1/4程残すくらいが目安です。

芽当たりがあればその手前で摘んだ方が確実ですが、間延びしている場合は芽当たりを無視して構いません。

ただし杉は金属に弱く、葉を鋏で傷付けてしまうとそこから赤く灼けが入って枯れ込むので、必ず指で摘むこと。

指で摘んでも多少の灼けは入ってしまうので、出来るだけ爪を立てず、片方の手で枝元を押えながら指の腹で挟んで1芽1芽引き抜くように摘みます。

芽摘みを怠って伸びすぎてしまった場合は鋏を使うしかありませんが、その場合も葉茎を切ること。枝に対して垂直に鋏を入れると葉を傷付けるので、葉先を斜めに入れて切ってください。

また、ある程度枝が出来たものなどはまだ芽が開かないうちに摘む方法もあります。

ですがこれを繰り返していると、摘む強さが単調になり枝先が団子状に固まったり、次第に樹勢が落ちてしまう原因にもなります。

他の樹種同様、新芽は一旦伸ばしたほうが勢いが付いて後の芽吹きもよくなるので、杉の場合も少し伸ばし気味にした頃がいいのです。

芽かき

杉は芽吹きが良いので枝作りのしやすい樹種ですが、単に芽摘みを繰り返しているだけでは枝が込み過ぎてしまい、内部の通風や採光が悪くなって枝枯れの原因になります。

特に八房性の杉は胴吹きも旺盛で、元をたどっても内部が見えない程になってしまうので、不要な芽は早めに掻き取っておいてください。

小枝の増えすぎたところは枝抜きをして内部をすかす必要もありますが、成長期の間は軽い剪定まで。太枝は芽出し前が適期です。

樹形のパターンが決まっている杉の仕立ては、芽摘みと剪定だけでほぼ完結するといってもいいくらい。

芽摘みのコツと剪定時期さえ守れば年数を増す毎に良い姿になっていきます。

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