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真柏(シンパク)の芽摘み

更新2018年06月27日

真柏の芽摘み

真柏は春から9月頃まで次々と新芽を伸ばしてくるので、間延びを押えて各枝を充実させるためには芽摘みが欠かせない作業になります。

全国に産地がある真柏の葉性は様々ですが、中でも糸魚川真柏はその葉性の良さが高く評価されています。

ですが、そこまでいい葉性のものでなくても芽摘みなどの手入れや日々の管理をきちんとしてやることで年々締ってよい樹になります。

産地だけに拘らず良い培養をしてその樹の良さを引き出す考えも大事です。

芽摘みの時期と方法(4月下旬~9月頃)

真柏は春から秋まで新芽が吹くので、伸びるものから丹念に芽摘みをしてください。

鋏で切ると灼けが入りやすいので芽摘みは手でやること。

まず樹冠から飛び出すものは輪郭線に沿って摘み取り、真ん中の一番強い芽を止めてください(写真1左)。

さほど伸びていない細かい枝も一枝ごとに分けて、分岐をたどりながら扇状になるように1芽1芽丁寧に芽摘みします(写真1右)。

真柏の芽摘み

写真1:強く伸びた芽は輪郭線に沿って摘み取り、細かい枝も丹念に摘む

分岐を無視して先端の新芽だけ摘むと灼けが入り、次の芽が吹かなくなってしまうので(写真2左)必ず枝分れの部分で摘むようにしてください。

残した芽から次の芽が吹き、枝数が増えると次第に摘んだ跡も見えなくなってきます。

また真柏は強い剪定や根処理をすると枝が若返り、トゲのある葉(杉葉)を生じます(写真2右)。一旦杉葉が出ると、戻るまで数年かかることもあるので無理な手入れは出来ません。

杉葉など

写真2:粗い芽摘みで芽が吹かなくなった枝(左)と杉葉(右)

杉葉は葉の細かい性のものほど出やすいので注意が必要。

剪定や芽摘みを丁寧に行い、植え替えと剪定を同時にしないなど、日々の手入れに注意すればいつでも綺麗な葉性を楽しむことができます。

芽摘みと葉すかし(5月~9月頃)

葉の込みやすい真柏は、芽摘みだけを繰り返していると次第に枝が混み過ぎて内部の日当たりや風通しを悪くしてしまいます。

そこで古葉を中心に葉を透かし、内部の環境を改善して将来枝となるフトコロ芽を出させる作業が必要となります。

作業の適期は5月~9月頃。芽摘みと一緒に行います。

真柏の葉すかし

枝は二叉になるように枝と枝の間の不要な葉も取り、枝筋をはっきりさせておくこと。

真柏の弱い芽

新芽を持たない日陰の弱い葉

トヤと言われる黄変した古葉はもちろん、新芽を持たない内部の弱い芽も元から取り去ってください。

若木は同吹きも旺盛で枝元から沢山の芽を出しますが、不要なものやペラペラの間延びした芽は早めに切り取っておくこと。

芽摘みだけでははっきりしない枝筋も、葉すかしをすると分かりやすくなるので、枝先の軽い針金矯正なら同時にできます。

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