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一位(イチイ)の芽摘み

更新2018年05月17日

一位の芽摘み

一位は芽吹きが旺盛で、剪定したところから胴吹きもするので作りやすい樹種です。

芽摘みは小枝を増やすためには欠かせない作業で、各枝の力の調整やフトコロ芽の保護、風通しや採光の確保などの目的があります。

芽摘みの時期と方法(4月下旬~6月)

作業の適期は4月下旬~6月頃。新芽が伸び葉が展開し始めた頃です。

新芽は柔らかく、色味も明るい黄緑色をしているので前年葉との区別は簡単。

一位の芽摘み

作業自体はそう難しいことはなく、指や鋏で伸びた新芽の先を摘み取ります。

勢いよく伸びる枝ほど短く摘むのが基本で、頂部の強い芽は短く、下枝やフトコロの弱い芽は長めに残してください。

枝作り中のものは半分程残し、完成に近いものは1/3~1/4程(葉を2~3対ほど)残すくらいが目安。

芽摘み後は2番芽や胴吹き芽が発生するので、不要な芽は早めに掻き取り、6月頃まで芽摘みを繰り返してください。

一位の芽摘み

幹枝を太らせたい時は、芽摘みをせずにそのまま何年か新芽を伸ばし、ある程度幹や枝が太ってから切り戻して作ります。

全体の剪定は秋か芽出し前。2又残しの剪定が基本で、不要枝や込み合った枝を整理して樹形を整えて下さい。

芽かき

一位は胴吹きが旺盛なので枝作りのしやすい樹種ですが、剪定した箇所からも芽を多数発生させるので、芽かきが大事な作業になります。

芽かきをしないとその部分が太って見ためがよくないので、枝として利用しないものは早めに掻き取ってください。

一カ所にいくつも芽が出た場合は全て掻き取るか、1~2芽残して枝作りに使います。

芽かきをすることで残した枝に力がまわるので、小枝作りに専念できます。

また、一位は病害虫には強い植物ですが、新芽にはダニ類やハマキムシなどの害虫がつきやすいのでスミチオンなどの殺虫剤を定期的に散布しておくと安心です。

古葉取り

一位の古葉取り

一位はもともと芽吹きが旺盛なので葉刈りまでやる人はあまりいませんが、ある程度枝の出来たものは芽摘みと合わせて古葉とりをすることがあります。

一位は剪定すればその箇所からいくつも芽を出す性質がありますが、葉がついたところからは芽が出にくいものです。

そこで枝元の古葉(前年葉)を取ることで内部の通風や採光を改善し、フトコロ芽を刺激して芽を持たせる効果も期待できます。

古葉取りのやり方は鋏で古葉(前年葉、前々年葉)の葉柄の部分を元から鋏で切り取ります。中途半端に残すと残った葉で活動を続けようとするので元から取り去ってください。

一位の古葉取り

古葉を取ることで枝元がスッキリするので、このときに補助的に針金かけをしても良いです。

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