キミのミニ盆栽びより管理の基本芽摘み松柏類の芽摘み > 赤松(アカマツ)の芽摘み

赤松(アカマツ)の芽摘み

投稿日:2018年06月06日 更新日:2020/05/03

赤松の芽摘み

赤松の芽摘みは黒松とほぼ同じでよく、芽摘みや芽切りなどによる抑制や、葉すかし、古葉取りなどで培養環境をよくする手入れをします。

ただし黒松よりもやや樹勢が弱いので、作業時期や摘む強さを調整する必要があります。

細く柔らかい印象の赤松は、ミドリも細く幾分作りにくい樹種。

葉性の個性を活かして優しい樹形に作られることが多いですが、培養面の工夫や適期作業をすれば黒松にも劣らない樹に作ることもできます。

1. 芽摘みの時期と方法

赤松の新芽は黒松に似て「つくし」の様なミドリが伸びてきますが、黒松よりも細く将来葉となるトゲが少ないのが特徴。そのためトゲとトゲの間の距離が離れ気味で、新梢が伸びるにつれ間隔が離れてしまいます。

赤松は黒松よりもやや樹勢が弱く、あまり強く芽摘みをすると枝が弱ってしまうので、芽摘みは勢いよく伸びるミドリの先端を摘む程度に留めておきましょう(図1)。

黒松と赤松の芽摘み

図1:黒松(左)と赤松(右)の芽摘みの一例。絵の様に赤松はトゲが少なく間隔が離れているので、深摘みは禁物。維持の段階は芽切りを。

作業時期は4月中旬~5月上旬頃で、将来葉になるトゲがまだ開いていないうちが適期です。

基本は1/2くらいの長さで芽摘みをしますが、まだ枝組みの出来ていないものはそれより少し長めに残して枝に力を付けさせましょう。

一カ所から複数の芽が出た場合は、枝が2又になるように強い芽を元から切ります。残した弱い芽が伸びてきたら同じ要領で芽摘みしてください。

ただ赤松はミドリが細く、将来葉として残したい部分が芽の先の方につくので摘む長さがどうしても長くなってしまいます。

とくに完成樹に近いものは無理な芽摘みができないので、一旦樹勢を付けさせるために春の芽摘みをしないで、6月中旬頃に芽切りをすることが多いです。

2. 赤松の芽切りと葉すかし

赤松の芽切り

春に芽摘みをしなかった芽については、そのまま新芽を伸ばしておき、伸びの落ち着いてきた6月頃に芽切りをしてください。

赤松は2番芽の動きもやや弱いので、芽切りの時期は黒松(7月10日前後)よりも2週間~1ヶ月ほど早めに行います。

芽切りの方法は黒松と同じで、今年伸びた新芽を元部2~3mm程残して切り取ります。

枝数があり、古葉が込み合っている場合は葉すかしもしますが、黒松よりも少し多めに残しておいたほうが安心です。

芽切り後は1~2ヶ月もすれば、残した葉の元から2番芽が伸びてきます。複数の芽が出た場合は、2芽ずつ残して不要な芽を掻き取り、残した芽に力を付けるようにしましょう。

3. 関連ページ

黒松の芽摘み

黒松の芽摘みは新芽の長さを一定にして小枝を充実させる目的で行うもので、芽切りや葉すかしなどの一連の手入れは針葉を短くする(短葉法)ための大切な作業です。松類は成……

赤松の育て方

赤松はマツ科マツ属の常緑針葉高木。 内陸の痩せ地や岩山などに自生する先駆植物で、潮風にも強い黒松に比べて樹勢が弱く、スモッグの発生がない綺麗な空気を好みま...

赤松の魅力

赤松はマツ科マツ属の常緑針葉高木。 古くから建材として利用され、植林も盛ん。赤松に含まれるグルタミン酸は、食品にうま味を増す効果があるとされ、食品を包む経木の材...

コメント

松本 さん 2019年04月29日17時09分
初めまして。写真で撮った松は赤松、それとも黒松でしょうか?又、新芽という茶色の部分を摘まんできったのですが大丈夫なものですか?
きみ さん 2019年04月29日17時23分
松本 さんへ
これは赤松です肌も赤っぽいです。
芽摘みは新芽(ミドリ)の途中できることです根こそぎとってはいけません。
庭木ですから、芽切りの時期(7月頃)までミドリは伸ばしたままでいいと思います。

この大きな樹に芽摘みをかけるのは大変だし、庭木屋さんも芽切りと冬の古葉取り、葉すかしだけしているみたいです。
松本 さん 2019年04月29日18時04分
ご回答ありがとうございます。何ヵ所も新芽を根こそぎ取ってしまいました。取った部分はこのままの状態にしておいても葉は伸びてくるでしょうか?
きみ さん 2019年04月29日21時53分
松本 さんへ
ミニではないし枝枯れまではいかないと思いますが...
暫くは沈黙するかもしれませんが2~3ヶ月の内に芽が出来てくると思います。
大きいので、下枝を先にたってあとから上をやってくださいね。
(同じようなコメントが2つ届きましたが不具合がありますか?)
松本 さん 2019年05月02日13時30分
きみさんへ

色々と教えて頂き有難うございます。また何かありましたら宜しくお願いします。

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

アビシニアン猫(♂)とメダカを飼っています。歴代猫は『アロ』『アズロ』。

現在、盆栽世界にて「キミのMonthlyお手入れ講座」連載中です。

ワークショップ/イベントのお知らせ お問い合わせ

おすすめ文献

月刊近代盆栽 2020年 07 月号 [雑誌]
盆栽の魅力・育て方・楽しみ方が紹介されている盆栽総合誌です。「KINBON」と呼ばれ世界的にも有名な雑誌で初級者からベテラン愛好家まで満足できる内容です。
盆栽世界 2020年 07 月号 [雑誌]
毎月出ている盆栽雑誌です。月変わりの特集も楽しめて、いろんな技術の解説や銘品が掲載してあります。5月号より連載の「キミのMonthlyお手入れ講座」が始まりました。どうぞ宜しくお願いします。
群境介のマンガミニ盆栽365日 作業・管理編
マンガミニ盆栽
盆栽の基本的な知識が全て漫画で勉強できます。月ごとの作業ポイントがしっかり押さえられていて解りやすい。
はじめての豆盆栽 気軽に楽しむ小さな盆栽
まじめての豆盆栽
小さな盆栽のある暮らしを楽しむ一冊。これを読むと盆栽を始めたくなります。もちろん基本的な管理も学べますよ。