キミのミニ盆栽びより盆栽の育て方葉物類の育て方 > 蔦(ツタ)の育て方

蔦(ツタ)の育て方

更新日2018年06月07日

蔦の育て方

蔦の作業暦

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠期
 
 
芽出し
 
 
 
 
 
紅葉
 
落葉
 
 
管理場所
軒下など
 
ムロ出し
日なた
 
半日陰 
 
 
日なた 
 
 
軒下など
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1/日
 
 
 
 
2~3/日
 
1/日
 
1/2~3日
施 肥
 
 
 
 
針金かけ  
剪定
 
 
 
 
 
植え替え
 
 
葉刈り
 
 
       

蔦の性質

蔦はブドウ科の蔓性落葉樹。雌雄同種。

盆栽では常緑の冬蔦(木蔦)ではなく、紅葉や落葉が楽しめる夏蔦と言われる種類が使われます。

北海道から九州の広い地域で普通にみられる植物で、葉の形は先端が1~3裂するものと3小葉になるものの2形があり変異も多く見られます。

古くなった蔓は幹のように太くなり、新緑や紅葉、果実も楽しめます。

蔦の管理場所

春から梅雨までは明るく風通しのよい場所で育てます。

夏の強い日差しにあたると葉焼けしやすく、紅葉が美しくならないので明るい日陰に移してください。

秋以降はしっかり日にあてることで紅葉が綺麗になります。

寒さには強いですが冬の間に枝枯れしやすいので保護が必要です。

蔦の灌水

普通の灌水でいいですが夏の水切れには注意してください。

反対に過水によって根腐れも起こしやすいので、乾いてから水をあげるようにしましょう。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は朝夕を中心に1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安にしてください。

蔦の施肥

多肥になると紅葉が遅れたり枝が徒長する原因になりますので、控えめを心がけます。

梅雨と夏場を除いた5月~11月の間に油かすなどの固形肥料か薄い液体肥料を与えて下さい。

蔦の繁殖法

蔦は実生や挿木ができます。

実生した場合は挿木と違い株元が太ります。足元がしっかりした流れのいい素材ができるので、網伏せなどで模様を楽しんでください。

発芽率も比較的高いので、夏蔦、アメリカ蔦、姫蔦などを見つけたら秋に種を採取しておきましょう。

挿木も簡単で、剪定した細枝でも活着します。

蔦の作り方

芽摘み

芽摘みしても小枝はできにくいので必要ありません。

成長期の葉刈りや切り戻し剪定で枝数を増やします。

剪定(12月~3月、5月~6月)

12月~3月の休眠期に全体の剪定をしておき、成長期に不要枝の整理や切り戻し剪定をして二番芽を出させます。

葉刈り(6月~7月)

梅雨時に大きな葉を切って2番芽をださせ、葉を小さく作り直します。

蔦(ツタ)の葉刈り

蔦は葉刈りすることによって、次に出てきた新芽が秋に美しく紅葉します。 また大きな葉を切りとることで、次に出る葉は小さくなり、蔓が伸びて景色が出てきます。 丈夫な樹なので...

針金かけ(6月~)

時期に決まりはありませんが、幹や枝がまだ細いうちに癖を付けておきます。

細枝は冬の間に枯れることが多いので、観賞に備え向きの悪い枝や絡んだ蔓の方向修正をする程度で充分。

無理な矯正は避け、自然な姿を活かしてください。

植替え(3月)

蔦は直根を切ると枯れることがあるので、あまり大きい根処理ができません。根を切る時は分岐のあるところで切り詰める程度にしておいてください。

元々小枝が出来るような植物ではないので、残した根を活かして幹枝として見せる方が合っています。

小さいものは根詰まりしやすいので1~2年に1回は植え替えをしてください。

関連ページ

蔦(ツタ)の魅力

蔦(ツタ)はブドウ科ツタ属の落葉性木本。 蔓性で、自然界では塀や樹に吸盤状の巻きひげで巻き付いている姿をみかけます。丈夫で育てやすい樹種で...

コメント

小川 正志 さん 2016年06月15日16時26分
秋の紅葉の美しさを盆栽に求め、紅葉、楓、錦木、ブナ、ソロ、イワシデ等そろえて、今回蔦を購入し育て方の参考になるものを探しこのサイトにたどり着きました、買った時期が6月上旬で樹姿が隠れるほど美しい葉に包まれていたので葉刈をするなと思いも付きませんでしたが、このサイトが非常に役にたち、今年は蔦の美しい紅葉も見れそうです。
きみ さん 2016年06月15日22時14分
小川 正志さん
こんばんは、コメントありがたいです。
蔦は今時期葉刈りしておくと秋には小葉で綺麗な紅葉みられますので是非やってみてください。強い樹なので大丈夫です^^
こまめ さん 2018年06月06日21時29分
キミさん、いつもサイトを活用させていただいております。
そろそろ鬼蔦の葉刈りをしようと思っているのですが、葉のどの位置から切ればよろしいでしょうか?葉の茎をのこして切るのか?葉の茎も枝元から切るのか?また、実が成っているのですが残すのか、多少間引きしたほうがよいのかわかりません。
説明が下手ですみませんがわかるようでしたら教えて頂きたいです。
きみ さん 2018年06月07日09時13分
こまめ さん
こんにちは~。ツタの葉っぱは柄の付け根近くで切ればいいですよ。茎を残して切っても効果は変わりませんが、ツタの場合は残した柄が自然に取れずにしばらくそのままなので、見た目を良くするためにもギリギリで切っておいてください。
鬼蔦は沢山実が付きますよね。今付いている丸いものは蕾だと思います。あまり弱ることはないですが、沢山結実したものは段階的に少し間引いておいたほうが安心だと思います。
こまめ さん 2018年06月07日21時20分
キミさん。
ご回答ありがとうございました。キミさんの言う通りに今週末に葉刈りしてみます。
あや さん 2020年04月14日17時21分
初めまして。
蔦の枝(おそらく冬蔦)を一輪挿しに挿して飾っていたら根っこが生えてきたので鉢に植え替えました。
いずれ盆栽にできたら嬉しいなあと思っているのですが、太い幹のように育てるにはどうすればよいのでしょうか。
今はまだ植え替えたばかり(今日で11日目)なので、下手にいじったら枯らしてしまうかと思いそのままにしています。

植物を育てるのが初めてで、偶然こちらのページに辿り着きました。
ご教示いただけますと大変ありがたいです。
よろしくお願い致します。
キミ さん 2020年04月15日10時28分
あや さんへ
こんにちはコメントありがとうございます。
まず蔓ものは幹の太りが遅く、枝(蔓)を伸ばしても肥培しても幹太りにはほとんど影響しません。
ですが、根っこはよく太る性質があり、特に実生は根元の肥大が早いのでそこを幹にして、伸びる蔓で流れをだして盆栽らしくします。

常緑の木蔦(冬蔦)は、葉が大きいのと季節感があまり出せないので、盆栽としてはあまり人気がありませんが、太くなった蔓の荒れた感じはいいと思いますし、よくできた中品盆栽を見たことがあります。
時間が必要ですが、まっすぐの蔓は少し針金で曲を付けたりして流れを付ければ、園芸の域は越せるのではないでしょうか。
伸びた蔓は剪定をすれば、小蔓もでますし、徐々にやればいいと思います。
あや さん 2020年04月15日18時30分
キミさん

ご返信ありがとうございます。
なるほど…根元を育ててあげるような感じなんですね。
頑張ってみます。

すみません、もう一つだけ質問させてください。
外に出して日光を当てたりすると、全体的に萎びてしまいます。
部屋の中(明るい日陰)に戻してしばらくすると元気にぴんと張り始めます。
まだ日向に出さない方がよいのでしょうか。
それとも、日向に出して外の環境に慣れさせたほうがよいのでしょうか。

インターネットで調べてみたのですが、調べ方が悪かったのか解決策がまったく出てこず…

長文すみません。
よろしくお願い致します。
きみ さん 2020年04月16日09時29分
あやさんへ

植物は気温が温かくなると葉裏の気孔を開いて水蒸気を出し、身の回りの温度を下げようとします。

根が充分にあれば、根からの水の吸収と葉からの蒸散のバランスがとれるので余計に萎れることはないですが、
発根したばかりでまだ根量も充分でないはずなので、日光に当てて温度が上がれば萎れるのは自然現象です。

もともと木蔦は山林など大木の幹や岩に這う植物で、木陰で生きる陰性~半陰性植物です。
そんなに強烈な日差しがなくても生きていけますから、どっちかというと明るい日陰くらいのほうが向いているんだろうと私は思います
あや さん 2020年04月16日15時38分
きみさん

たびたびの質問に丁寧にお答えくださり、ありがとうございます。
大変助かりました…
これからゆっくり、時間をかけて大事に育てていこうと思います。
あや さん 2020年05月13日09時21分
こんにちは。
前回の蔦は根腐れで枯らしてしまいました…

また新しく蔦をもらってきて挿木をしてるのですが、葉が部分的に黒くなり始めてしまいました。
最初は全部綺麗な緑色だったのですが…

葉付近の茎や葉そのものはまだハリがあります。

もしまだ対処できることがあったらご教示いただければ嬉しいです。
よろしくお願い致します。
きみ さん 2020年05月13日09時42分
あや さんへ
なんでしょうね、どうなんでしょうね
葉っぱが大きすぎたのかも。鋏で半分くらいに切ってもよかったですね。
水揚げちゃんとしましたか?

この状態ではまだなんともいえないですけど、カルスが出来てて根が動いてきたら新しい葉がでてきます。風の当たらない場所で暫く観察ですね
あや さん 2020年05月13日16時07分
きみさん

ご返信ありがとうございます。
前回の経験から、水は控えめにあげています。土の表面だけでなく、少し中の方の土も触って湿り気がなくなっていたら水やりをする、という感じです。
植物を育てるのは、なかなか難しいものですね。。
うまく持ち直してくれることを願うばかりです。
きみ さん 2020年05月14日10時31分
あや さんへ
ツタの挿木はそんなに難しいことないと思うんですけど、やっぱり風に当たってグラグラしているようでは根付かないかもしれないです。
挿木は湿度100%でお願いします。
盆栽みたいに乾いたらやるでは根がでてきてくれないので、乾く前に水あげてください
あや さん 2020年05月14日12時59分
きみさん

こんにちは。
なるほど、水はちゃんとあげたほうがよいのですね。
水を与えすぎると根っこが育たないと書いてあったりもするので、あまり与えちゃだめなのかなあと思っていました。
1日1回はあげるようにして、様子をみていこうと思います。
ありがとうございます!
きみ さん 2020年05月14日13時14分
あや さんへ
根がすでにあるものはそうです。過水がよくないこともあります。
挿木は水切れしないようにしてください。

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

アビシニアン猫(♂)とメダカを飼っています。歴代猫は『アロ』『アズロ』。

現在、盆栽世界にて「キミのMonthlyお手入れ講座」連載中です。

ワークショップ/イベントのお知らせ お問い合わせ

最近のコメント

おすすめ文献

月刊近代盆栽 2020年 06 月号 [雑誌]
盆栽の魅力・育て方・楽しみ方が紹介されている盆栽総合誌です。「KINBON」と呼ばれ世界的にも有名な雑誌で初級者からベテラン愛好家まで満足できる内容です。
盆栽世界 2020年 06 月号 [雑誌]
毎月出ている盆栽雑誌です。月変わりの特集も楽しめて、いろんな技術の解説や銘品が掲載してあります。5月号より連載の「キミのMonthlyお手入れ講座」が始まりました。どうぞ宜しくお願いします。
群境介のマンガミニ盆栽365日 作業・管理編
マンガミニ盆栽
盆栽の基本的な知識が全て漫画で勉強できます。月ごとの作業ポイントがしっかり押さえられていて解りやすい。
はじめての豆盆栽 気軽に楽しむ小さな盆栽
まじめての豆盆栽
小さな盆栽のある暮らしを楽しむ一冊。これを読むと盆栽を始めたくなります。もちろん基本的な管理も学べますよ。