クロマツ(黒松)の剪定

投稿日:2013/11/03 更新日:2021/12/16

黒松の剪定

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クロマツは松柏類の代表的な樹種で、その剪定方法は他の松柏類の基本となります。

剪定は樹形を整える他に各枝の力の調節や風通し、日当たりの改善などいくつもの目的がありますが、雑木のように剪定したらすぐに次の枝が出るわけではないので、先を考えた剪定が必要です。

ひとことに剪定といっても、広義では芽摘みや芽切りなどの作業も剪定の1手法です。

樹形作りは剪定だけでできるものではなく、芽摘みや芽切り、葉すかし、針金整枝などと合せて樹勢を調整しながら、徐々に作り上げていくものと考えておきましょう。

C o n t e n t s

  1. クロマツの仕立てはいい素材選びから
  2. クロマツの苗仕立てと剪定
  3. 目的別の剪定(不要枝の剪定・小枝を増やすための剪定・胴吹き芽を呼ぶための剪定・改作のための剪定)
  4. 根の剪定

1.クロマツ仕立てはいい素材選びから

樹勢の強いクロマツは枝の伸びがよく、とくに若木では生長と共に強い枝がグングン伸びて、上部に側枝が集中してきます。

それと同時に、下の方の枝は徐々に劣勢となって枯れてしまい、いざ盆栽作りを始めようとしても、仕立てる樹形も限られて満足な盆栽作りができなくなってしまいます(図1)。

クロマツの盆栽作りは、剪定や芽摘み、針金整枝など様々な作業によって仕立てられますが、よい作品を作るためにはよい素材を選ぶ(作る)ことが大事です。

放任状態の素材を入手してどんなに手をいれても、よほどの腕がなければ徒労に終わってしまいます。

盆栽の素材としても好ましいものは、元気があり枝が沢山ついていて、根張り、葉性、幹模様や立ち上がりもよく、多少なりとも芽摘みなどの樹勢の管理がなされているような素材を見つけてください。

一方で、痩せた素材でも幹肌の古さや幹の流れなどに見どころがあれば、文人や吹き流しを目指すことができます。

立ち上がりの曲りや葉性、枝の付き方などをよく見抜いて、早いうちに将来の樹形構想を立てておくことが盆栽作りには大切です。

クロマツ実生苗の成長過程

【図1:クロマツ実生苗の生長過程】クロマツは生長と共に加速度的に上に伸び、下枝や側芽の伸びは段々弱くなってきます。

2.クロマツの苗仕立てと剪定

クロマツの苗木は主に実生から作られていて、1年目からミニ盆栽向きに仕立てられることもあれば、3~5年は畑やザルで肥培をし、太らせてから太幹の盆栽に仕立てることもあります。

一般に、植物は枝や根を切られると新しい芽や根を出すために多くの力を使うため、樹は太りにくくなります。

この植物生理を利用して、幹太りを期待するものは枝を走らせ(伸ばし気味にして)、作る樹形の関係でこれ以上太らせたくないものや完成に近いものは伸びる芯を止めて、小枝を充実させ、樹形を維持するための剪定や整枝をします。

2-1.ミニ盆栽向きの苗の場合

最初からミニ盆栽として作る場合、細幹の盆栽か太めの盆栽かの違いはありますが、どちらの場合も、将来の樹高を考えて基本の骨格を作ることから始めます。

文人や寄せ植えのようなやせた作りの樹形なら、あまり太らせる必要はないので、実生1~2年目から春の芽摘みを始めてください。

その年に伸びる枝の長さは、摘み残したミドリ(新芽)の長さに相当します。枝は先にいくほど節間が詰まり、小枝が解れていくようにすると自然ですから、将来のバランスを考えて摘む長さを調整し、幹枝のコケ順を作っていきます。

幹の太さも立ち上がりから樹冠までが寸胴のように同じでは不自然なので、根元から先に向かってコケ上がる(細くなる)ように、芽摘みや剪定で強い枝の抑制をする必要があります。

数年芽摘みを繰り返していると、段々と枝数が増えてきますから、混み過ぎた枝や向きの悪い枝は間引き、だいたいの骨格ができたら、完成に向けて短葉法(芽切り)も始めます。

クロマツは太い枝でも針金で曲げることができますが、若木のうちから基本の幹模様をつけておいた方が負担も少なく済みますし、後の樹作りが楽です。幹が太くなるほど曲げるのも大変になるので、素材の特徴をよくみて、どのような樹形が似合うか構想を練っておくことが大切です。

2-2.太幹ものの苗の場合

天に飾るような太幹の模様木や、樹高のある小品サイズ以上の盆栽では、樹高と樹形とのバランスに見合うだけの幹の太さが必要です。このような樹を作る場合は、数年はよく肥培しながら枝を伸ばし気味にして、ボディとなる幹を太らせる必要があります。

クロマツはアカマツやゴヨウマツよりも太りが早く、台木にも使われていますが、より早く太らせるために畑やザルで培養する方法があります。

鉢で培養するよりも、路地栽培で育てたほうがストレスなくよく育ちますし、ザルの場合もとにかく水はけと通気性が良いので、どんなに水や肥料をくれても根焼けせず、高い肥培効果が得られます。

さらに、苗木のうちに幹元を針金で思いっきり曲げておくと、太る過程で癒着し、短い期間で立ち上がりの太い素材を作ることができます。

ただし、枝を伸ばせば幹は太りますが、強い枝ばかりに力が集中して、いざ鉢上げというときに大事な下枝がなくなってしまってはどうにもなりません。

樹の状態をみながら、強すぎる枝は軽く芽摘みをして抑制をかけ、枝葉が混み過ぎていれば間引き剪定は葉すかしなどで内部の日当たりや風通しを改善し、大事なフトコロ枝を守るようにしましょう。

3.目的別の剪定

3-1.不要枝の剪定

ある程度芽摘みができていて枝数もある素材を入手したら、その樹の特徴を活かして目指す樹形を決め、役枝決めと不要枝の剪定にかかります。

一の枝、二の枝や芯(頭)となる部分、差し枝などを決め、その樹形を作る上で不要になる枝や忌枝の剪定しましょう。

この時、明らかに樹形を乱す枝や、残しておけば樹形作りの支障になるような枝(閂枝や車枝など)から抜き、いつでも切れるような枝は予備枝として残しておくことがポイント。

一度に多くの枝を剪定すると樹勢を落とす危険もありますし、予備枝は将来の樹形作りの時に差し枝やジンとして使えたり、樹形を変更したいときに重要な枝になるかもしれません。

枝の整理をすると全体の姿が見え、針金も掛けやすくなるので、必要であれば幹模様や役枝の整枝を行い、理想の樹形に近づけていきます。

素材を入手するタイミングにもよりますが、強い剪定や針金かけは春の芽出し直前(3月上旬頃)が最適期。樹勢が充分であることが前提で、事前にしっかり肥培しておく必要があります。

秋の剪定整枝も可能ですが、冬の保護は万全に行いましょう。

3-2.小枝を増やすための剪定

 

3-3.胴吹き芽を呼ぶための剪定(8月~9月頃)

放任状態で枝順の悪い苗木の場合は、改作するつもりで胴吹き芽を呼ぶための剪定をします。

これは樹勢が強い若木に対してよく行われる方法で、強い枝を途中で切り戻し、残した弱い芽と胴吹き芽で新しく樹形を作って行きます。

不要だからと最初から全て切ると、大事な腋芽まで枯れ込むことがありますので、少し残して切り、胴吹き芽が充分に育ってから残りを切るといいです。

切り戻した枝の残った部分は、皮を剥いで自然に枯れるのを待ちます。こうすることで傷跡も小さくなり、後の回復も早いです。

同様に、不要な枝を針金で強く曲げ、枝の勢いを抑えながら胴吹き芽を大事にすることもあります。

3-4.改作のための剪定

 

剪定・整枝の季節の作業

黒松の樹形作りは樹勢に応じて方法が違いますが、春から夏の生育期間中に行う作業と、秋から冬の休眠期間中の作業の2つに分けることができます。

生育期間中(4月~9月)の作業

作 業 時 期
①ミドリ摘み(芽摘み) 4月上旬~5月中旬
②芽切り 6月下旬~7月中旬
③中芽切り 8月下旬~9月上旬

生育期間中に行う作業は、樹を太らせながら全体の力を均等に保ち、枝作りをするために行うものです。

この期間は強い剪定はしないで、芽摘みなどで2番芽や胴吹き芽を呼び、節や葉を短くする効果があります(短葉法)。

黒松を始め松柏類の生育期間中は、樹液の運搬が盛んで強い剪定には向きません。

①ミドリ摘み(4月上旬~5月中旬)

節目を短くしたり、各枝の力を調節するためには芽摘み(ミドリ摘み)が効果的です。

マツなどの松柏類では、新芽が伸びてまだ葉が開いていないトゲの様な状態のことをミドリといい、マツ類の芽摘みをミドリ摘みといいます。

②芽切り(6月中旬~7月中旬)

樹勢が弱っていて芽の伸びが強くないものは、無理に芽摘みを行う必要はありません。

春の芽摘み(ミドリ摘み)をしなかったものは、新芽の伸びが落ち着いた6月中旬頃になって今年伸びた芽を元から切る芽切りを行うことがあります。

芽切りは一度に行うのではなく、先に弱い芽だけを切ることで二番芽を早く呼ぶことができます。

強い芽は1週間ほど遅らせて切ることで、秋には全体の芽の強弱を均等にすることができます。

③中芽切り(8月下旬~9月上旬)

手に入れた苗木の幹や枝が間延びしている時には、8月~9月頃に今年伸びた枝の中芽切りをして、秋~翌春に新しい芽を出させる方法があります。

1節から芽が3本以上伸びている場合、2芽残して真ん中の強い枝を元から剪定し、残した2芽も伸びの強いものは芽の途中で切るなど、全体の樹勢の平均化を意識してください。

普通真ん中の芽が一番強いので、真ん中の芽を切りますが、枝を太らせたい場合はわざと強い芽の残すこともあります。

芽摘み(ミドリ摘み)や芽切りを行わなかった樹や、ニシキマツなどの特定の樹種は、秋口の芽切りが適しています。

特にニシキマツにミドリ摘みを頻繁にしていると、魅力である幹肌の割れが遅れてしまうので長く伸びた芽だけを他の芽の長さに揃えて摘む程度にしておくべきです。

中芽切りに限らず、どの芽を切れば次の枝がどのように伸びてくるかを考えながら剪定するのが大切です。

休眠期間中(10月~4月)の作業

作 業 時 期
④不要枝の剪定 10月中旬~11月下旬
⑤強剪定、針金かけ 2月下旬~3月中旬
⑥根の剪定(植え替え) 3月上旬~4月上旬

休眠期間中の剪定は主に樹形を整えるために行うものです。

10月頃から芽出し前までは樹液も少ないので太枝の剪定に適しています。

また、秋以降は樹皮と木質部が密着しているので組織が剥がれる危険も少なく、強めの針金かけも可能です。

ただし厳冬期に強い剪定や針金かけをすると損傷が大きく、枝が枯れたりするので特別な保護をしていない限りは控えてください。

作業ができない時期は、来年からの樹形構想をじっくり研究し、剪定すべき枝を決めておくいい機会です。

④不要枝の剪定(10月中旬~11月下旬)

10月頃には新梢の伸びも落ち着き、生育は休止状態に入っていきます。

このときに出来ることは、間引き剪定や不要枝の処理をします。軽い針金かけも可能です。

また、芽摘みだけでは次第に葉の量が増え、日当たりや風通しが悪くなってしまいます。

特に力の強い枝には葉も多くつきますので、葉抜き(葉すかし)や古葉刈りをして各枝の葉の量を調節し、翌春の芽が均等に出揃うようにします。

枝が欲しい部分に葉を残しておくと、1対(2枚葉)の間に胴吹き芽を持つようになります。

⑤強い剪定、針金かけ(2月下旬~3月中旬)

2月下旬~3月中旬頃は厳しい寒さも終わり、新芽が動き出す直前です。

この時期に太枝の剪定や強い針金かけなどの剪定整枝を行います。

強い剪定や整枝を厳寒期に行うと痛みが大きく枯れ込むことがありますが、生育活動が始まる時期に行えば、多少の損傷でも耐える事ができて傷口の治りも早いです。

⑥根の剪定(3月上旬~4月上旬)

根の剪定はすなわち植え替えのことで、⑤と同時期かその後に行います。

根を強く切り詰めるのも樹にとってダメージの大きい作業ですが、新芽が伸び始める早春に行えば損傷も少なく回復が早いです。

コメント

上田英博 さん 2017年02月23日10時54分
昨年夏、ホームセンターで黒松の盆栽樹高20センチ(5000円程度)を買ったのですが、その後一切手入れしていません。現在葉が伸び放題で、葉色も全体的に薄く、先端部が少し黄色くなっています。この状態で置いておいてよいのでしょうか。対策方法をご教授ください。
   ※例えば肥料、芽切りなど。
きみ さん 2017年02月23日23時44分
上田さん
葉色が悪いのはたぶん肥料不足です。
今からでもいいので肥料を上げてください。
伸びた葉は新芽が動き出す前に葉切りや葉刈りをしますが、弱っていたら逆効果なので今年の春からしっかり肥培して手入れできる状態にしておくといいと思います。
長すぎる葉をカットするくらいはしていいと思います。
神谷 さん 2017年12月16日18時55分
黒松を育てているのですが、針金掛けをしている時に枝葉を落としてしまいました。
元木から枝をはやしたいのですが、どうしたら増やせるのでしょうか。
きみ さん 2017年12月16日20時58分
神谷 さん
松は雑木みたいに簡単に胴吹きしません。古い樹はなおさらです
無くした枝の位置に元通りに枝を作るのは難しいと思います。
樹に勢いをつけると枝の元にプチっと来ることはあるので、気長にやってください
うまくできれば枝継ぎも可能ではありますが、樹形を考え直して改作してみるのも良いかもしれませんね
小林 さん 2018年03月24日09時15分
近所のおじいさんが亡くなり、お弟子さんたちが持っていき、残り20個ほど盆栽があります。
私は、盆栽を見たこともなく、触ったこともないどどどど素人です。
上から、怒鳴り声が聞こえそうですが、本人から、かわいがってくれた良いと言われて
手を出しています。
残りを託されてしまい、手入れをしています。ネットとユーチューブで勉強しながら、∈^0^∋(*^_^*)葉の手入れなどを始めました。
年末に本人に聞いたら、100年を越えた物がいくつか有ると言っていましたが私にはわかりません。お気に入りは残してあるようです。
お聞きしたいのは、上半分ほど葉がない物があり葉が出てくるのか?切ってみた方がよいのか?です。
よろしくお願いします。
きみ さん 2018年03月25日15時48分
小林 さん
数日遠足&植え替えに夢中でコメントチェック遅れてしまいました、すみません。
いきなり大役任されて大変でしょうけど、ちょっとうらやましい気もします。
上半分、葉がないというのは部分的に枯れてるのかもしれないですね。落葉樹はまだ葉が完全に展開してきてないこともあるでしょうけど、普通上部は芽が動くの早いので。
写真かなにか添付してくださればもうちょっとわかるかもしれませんけど、なんとも言えないです><
まさみ さん 2018年04月15日11時15分
全くの初心者です。
3年前に松の種がベランダの空鉢に風に乗って飛来し、発芽当初は帽子を乗せた緑もやしで松とは分からなかったのですが、ネットで調べて松と判明しました。以降は全く手をかけずに放置して見ていただけで、植え替えや根切りなどは一切やっていないのですが、これから盆栽として育てていくにはまず何から始めれば良いでしょうか。

ご指南の程宜しくお願い致しますm(_ _)m

現在の画像をアップロードします。
きみ さん 2018年04月15日14時44分
まさみさん
コメントありがとうございます。だいぶ大きくなりましたね笑
どのくらいの大きさの盆栽にしたいのかにもよりますが、この状態から盆栽ぽくしたいなら文人調にするのが一番無難ではないでしょうか。
幹が真っ直ぐで枝と枝の間隔が遠すぎなので時間かかると思います。もっと枝数があり節も短ければやりようはあると思うのですが。。。肥培して、針金かけや芽摘みなど細かい手入れが必要です。
一応画像を加工して添付しておきますね。残した枝が4つに分岐していますが、できれば2又に減らしておきます。わたしなら切り戻して残した枝のうち1つを残して芯にするか、根元の1芽で小さく作ります(赤い線)。
芽摘みして頂部の力を弱めながら、下枝に力が行くようにします。古葉もとってしまいましょう。全部じゃなく、芽が出て欲しいところの葉は残しておくといいですよ。
コメントでアドバイスするのは限界がありますが、頑張ってください!
Ken さん 2018年05月09日20時16分
お世話になります。
先日は、アドバイスありがとう御座いました。
初心者ながら…
色々なワード出てきて、
現状がどうなのか、ご質問致します。
ご紹介のページで、
芽摘み等のワードを知り、
時季的にも当てはまるのですが、
成す術がありません!
鉢は来年、ベストな状態にして…
今後の対策のヒントを下さい。
お手数ですが、
よろしくお願い致します。
きみ さん 2018年05月10日09時15分
Ken さん
この樹の場合は芽も弱いしとくにやることがないと思いますよ
なんで上の芽が伸びてきてないんでしょうかね、芽摘みしましたか?
全体のバランスとしては上が強すぎるので、
今あえてやるとしたら頂部の古葉だけ透かしておくといいかもしれません。
このページは少し直しが必要なので、こちらの方を参考にしてくださいm(--)m

https://bonsai.shinto-kimiko.com/kanri/metumi/syouhaku_metumi.htm
Ken さん 2018年05月13日13時30分
キミコ 様

大変遅くなりましたが、
アドバイスありがとうございます!
私も2年前に、
21年頑張ったネコが旅立ちました…
話しはそれましたが、
新しいページを見て、
葉刈りをしてみました。
芽摘みと言うか、
芽も葉の一部を切った状態で届きました。
問題がありますか?
よろしくお願い致します。
きみ さん 2018年05月13日14時45分
Ken さん
問題ないですが、これくらいではほとんど効果ありませんから葉すかしもしておいてください。
古葉から、ハカマの部分まで葉を切り取ります。
下枝はなにもしなくていいです。要領は古葉とりと同じです。
敏さん さん 2019年05月21日15時16分
盆栽初心者です。1年前に50㎝程の黒松を買い、育てています。
やっと慣れてこれが新芽なんだとかを観察できるようになりましたが、ミドリ摘みと芽摘みの意味が分かりません。
新芽がどんどん伸びているようですが、ミドリ芽は確認されなかった(ミドリの状態から開いて伸びたのでしょうか?)と思います。ミドリ摘みはせず、直接6月過ぎに書かれてる芽摘みを実施してもいいのでしょうか。すみませんご伝授ください。
きみ さん 2019年05月21日15時41分
敏さん
ミドリは松類の新芽のことなので、ミドリ摘みと芽摘みは同じ意味です。
ミドリの状態を見逃しただけだと思う(毎日見ていれば見逃す筈はないのですが)ので、6~7月に芽切りをしてください。
芽切りをした時は、葉すかしもしてくださいね
キミの盆栽びよりホーム > 管理の基本 > 芽摘み > 松柏類の芽摘み

に書いています。
敏 さん 2019年05月22日13時34分
きみさんへ。
考えてみますと、大小のミドリ芽が出ていたように思います。しかし、摘む勇気がなく新芽が成長し現在に至ったようです。
6~7月に芽切りを実施したいと思います。同時に葉すかしも実施します。アドバイスありがとうございました。
ひろ さん 2020年09月08日22時17分
キミさんはじめまして。

さっそく質問なのですが黒松の上の部分2枝枯れてしまいました。
他の枝は大丈夫そうです。
枯れた枝からはもう芽が吹かないと聞いたので剪定しようと思うのですが時期的にはやはり2月頃まで待った方がいいのでしょうか?

よろしくお願いします。
きみ さん 2020年09月09日09時49分
ひろさんへ
はじめまして!
普通下枝から枯れると思うんですが、頂部からっていうのはなぜでしょうね
のこった枝は元気そうなので大丈夫ですね
枯れた枝は、もう死んでいるのでいつ切ってもいいですが、芯の枝は太いので自然に水分無くなってから切ったほうがいいかもしれません。手前の細い枝は切っていいです
上枝までの幹がまっすぐになってしまってるので、私だったら下の枝で作り直してしまいますけど、培養になれながら徐々にやっていったらいいかと思います。
太枝切る場合は春先(2月下旬~3月くらい)がいいです
ヒロ さん 2020年09月09日22時33分
キミさんこんばんは。
さっそくお返事ありがとうございます。
普通じゃない枯れ方なんですね…。
とりあえずアドバイス通りに進めていきます。
ありがとうございました。
naoさん さん 2020年12月03日00時46分
去年の春に種から育てた黒松です。すくすく育って、こんなになりました。何分初心者なもので、この先どうしたものか?余り大きくはしたくないのですが、曲げてもみたいと思っています。最近は水はけが少し遅くなってきたような気がしますが、植え替えもしないといけないのでしょうか?
きみ さん 2020年12月03日18時40分
naoさんへ
こんばんは。元気に育ってますね^^
小さい苗なので、肥料を水だけで2~3年そのままでもいいのですが、あまり大きくしたくないということでしたので、取り敢えず今は、写真の様に古葉だけ整理したらいいかなと思います。
古葉を残していると力が分散してしまいますが、枝が欲しいところだけ葉を残しておくとそこから芽を出しますから、ミニで枝の多い素材ができます。

葉が長いようなので(日照不足かも?)3月くらいに長い葉を半分くらいに切って、強い芽を抑えてください。そうすると、下の方にも力が回ります。

黒松はとにかく日照が好きな樹です。水はけのいい土で、水と肥料を太陽を充分与えたらどんどん太るし葉も短くなってきます
植替えるなら3月頃ですが、若い木でも2~3年は植替えないので、とくに必要ないかも。ただし、水はけが悪いなら、仕立て鉢で黒松にあった用土で培養したほうがいいと思います。
いちど植替えたら、何年もそのままですから、土は盆栽用のものを使ってください。
黒松の場合は赤玉土に川砂を大目に配合したものが良いですね、6:4とか。とにかく水はけ第一です。

盆栽の用土
こちらに用土のことも書いていますので、参考にしてください。
nao さん 2020年12月05日01時04分
きみさんへ。早速のお返事ありがとうございます。
黒松っちゃんの事で、ご相談できる方ができてホット致しました。今はこのままで、3月に写真の様に葉をカットして強い芽を芽つみして芽の伸びを抑えればいいのですね。他の二つはどのようにカットしたらいいか、また写真で教えていただければたすかります。土は赤たま 桐生砂 くんたん、肥料はハイボネックス水肥です。虫よけの薬はどのようなものがいいでしょか? 少し曲げを作るのも三年後位でしょうか?又今後ともよろしくお願いいたします。
きみ さん 2020年12月05日14時23分
nao さんへ

他の樹も考え方は同じです。
冬芽の周りに付いている葉は4~5本(2対で1本と数えて)残して、下の方に付いている葉も枝を出させたい箇所を適当に残して、ハサミで元の近くでカットしてください。

肥料はできれば油かすのような遅効性の有機肥料のほうが生育がよくなります。ハイポネックスは、盆栽では補助的に使います。ちなみに今は肥料やらなくて良いです。

黒松は太くなっても針金掛けられますから、いそいで曲げなくてもよいと思いますが、曲げてみたい気持ちがあると思うので、自分なりに少し曲を入れてもいいと思います。直しも効きますので。
薬剤は、黒松にはマツカレハの幼虫や、新芽にアブラムシ、幹枝にカイガラムシが付くことがありますが、よほど環境が悪くなければ虫が付きにくい樹種です。
休眠期前の薬剤なら、サンヨールとかGFオルトランCなんか使いやすいものを使うといいかもしれません。銅水和剤とか、石灰硫黄合剤とかは手を出しにくいと思いますので。
nao さん 2020年12月05日16時03分
きみさんへ!
回答ありがとうございました。
去年と同様、少しずつ葉の下の方から枯れてきました。眠り出したんでしょうネ。きみさんのアドバイスどうり、水、太陽、水はけ、害虫に気を付け、三月位までそっとしておきます。その頃、またきみさんにアドバイスをお願い致しますので、宜しくお願い致します。
nao さん 2021年03月15日12時32分
きみさんへ
お久しぶりです。三月になりましたので、きみさんのアドバイスどうり、葉の剪定をしてみょうと思います。大丈夫かな?肥料は油かすをあげようと思いますが、今の時期で大丈夫でしょうか?消毒・薬は休眠前で大丈夫でしょうか?宜しくお願い致します。
きみ さん 2021年03月17日07時53分
nao さんへ
なんどもコメント入れていただいてすみません。
うっかり見落としておりました、遅れてすみません。

葉切り、葉すかししていい大丈夫ですよ
肥料はいまやってもいいですわたしは4月にやってますけど、そんなに変わりません。
油かすがよいと思います、そんなに肥料はいらない樹ですが(特に春肥は控えめですが)、太らせたいなら2~3個くらいおいてください。

薬はもう新芽が動き出しているので、石化硫黄合剤とか浸透性の強いものは使えません。
害虫は付きにくいのですがまれにアブラムシが付くので、その対策で適当な家庭用の殺虫剤を散布したら良いと思います。

サンヨールとかオルトラン、ダントツとかでも充分です。
かと さん 2021年07月31日08時45分
きみさん、はじめまして。
4月に購入したものですが、初心者すぎて今まで水やりだけで来てしまいました。
どんどん葉が伸びるところがかわいくもあるんですが、どのように手入れしていったら良いのか困っています。
教えていただけると幸いです。
宜しくお願いいたします。
きみ さん 2021年08月01日16時27分
かと さんへ
クロマツの手入れは目的とするサイズや仕立て段階でいろいろあって、7月頃には芽切りもできたんですが、この苗の場合はまだそういうことしなくてもよいのでこのままでいいと思います。

それにしても葉が長いようですが、日当たりはどうですか?
室内管理には向きませんので、外の日当たりいいところにおいてくだいね。
うちのこのサイズは無遮光ですが、いままで日当たりのよくない所においていたなら植物がビックリしてしまうので、夏の直射日光を避けて、ヨシズとかで少し遮光してやるといいと思います。

今なにかするとしたら、葉すかしですね。
写真を添付するので参考にしてください。
芽先付近の葉は残して、その下に生えている古い葉切り取ります。
そうすると枝がスッキリしますし、胴吹きすることもありますよ。
sei さん 2021年12月16日07時39分
はじめまして。先日知り合いの知り合いから松の盆栽を譲り受けたのですが、ずいぶん手入れをされていなかったようで何から手をつけていいのか分かりません。(盆栽初心者なので)
半分は枯れている?ようにも見えるのですが。

幹の形が個性的で気にいってるのでどうにか元気にして立派に育てたいのでご教授願います。

よろしくお願いいたします。
きみ さん 2021年12月16日10時55分
sei さんへ

コメントありがとうございます!
何からアドバイスしたらいいか悩み所ですが、おっしゃる通り古い樹だし手直しすればとてもいい樹になるのではないかと思います。
そのためには、針金の整枝や枯れた枝のジン加工(場所がいいなら)など少しテクニックのいる作業をしなければいけなくて、これを文章で説明するのは結構難しいように思います。
本心は、直接伺って弄りたい....

まず下枝は完全に枯れていますが、針金を巻いている形跡があるので、前の持ち主はもしかしたらこれをジン(樹皮を剥いで朽ちた部分を見せる)にしたかったのかもしれません。この写真だけでは枝の詳細な配置が分かりませんが、枯れた部分を着ると空間が空きすぎて間抜けな感じになってしまうと思うので、敢えて残して皮だけ剥いでおいてもいいかもしれません。

上部の枝は芽切りもされておらず、新梢が間延びしていますね。葉も長いので日陰においてあったのかも知れませんが...
取り敢えず、一箇所から3つも4つも出ているような枝があれば、2つ残して剪定するなどして不要名枝だけ剪定しておくといいと思います。

これを盆栽としてしっかり作りなおすのは、経験のない人には難しいと思いますが、たぶんsei さんもそこまでを目指しておられるわけではなくで、枯らしたくない・元気にそだてたいという気持ちだと思います。
枯らせてしまえばお終いだし、元気に育てていれば手入れにも耐えられますから、それでいいと思います


先ずは来年3月頃に植替えをしてみてください。
思いっきりきらなくていいです。古土を1/3くらい落とせれば充分、根の状態を確認して、新しい水はけのいい土に植え直してあげてください。
春以降は肥料と水やりはもちろん、芽摘みとか芽切りとか、やることがありますから、その時にまたコメントを下さい。

クロマツの育て方は下のページにあります。

クロマツの育て方
たか さん 2022年05月07日13時54分
本日画像の黒松を購入しました

ずぶの素人で何をどうすればよいのか全く分かりません

針金も少し巻いてみましたが、これでよいのかもよくわかりません

どのようにするのがかっこいい盆栽となるのでしょうか?

アドバイスいただけるととてもうれしく思います

よろしくお願いします

追伸
1枚目を正面としていますが、よろしいのでしょうか?
きみ さん 2022年05月08日09時02分
たか さんへ

こんにちは!
古さのある樹ですね、ほば完成といってもいいのかなと思います。
この樹は経験者でなければ幹曲げとかはもう厳しいでしょうし(わたしも無理です)、基本樹形は模様義でこのまま維持していく感じではないでしょうか。
それには、一の枝が効いていない感じですので、枝を下げ、また樹冠の部分は少し厳しい曲を付けると全体に締まった印象になるのではないかと思います。

あとは、芽摘み・芽切り・葉すかし剪定など適期適期の作業をやっていけば、だんだんと更に葉も短く小枝も充実してよくなっていくんだろうと思います。
ざき さん 2022年05月15日12時38分
キミさん、はじめまして。
ぬる〜いYouTubeにハマっており、いつも拝見しています。

ところで、実生2年の黒松3本を新芽が伸びて元気そうだったので、
4月末に3つの鉢にそれぞれ植え替えました。
しばらくすると、現在は、写真のように3本とも新芽が垂れて
しまいました。?
植え替え直後と現在の写真を添付しておきます。
垂れてしまった芽を切ってしまおうかと。。。
水やり、日当たりは問題ないかと思っているのですが、
枯れてしまうんじゃないかと心配です。
アドバイスいただければありがたいです。
よろしくお願いします。
きみ さん 2022年05月15日17時16分
ざき さんへ

こんにちは!
<ぬる〜いYouTubeにハマっており、いつも拝見しています。
ぬるいですよね。まだまだ、経験がたりないもので....
軽くディスられているのではないかという不安をもちますが、プラスに受け止めこれからも頑張りますので宜しくお願いします!


さて、黒松の状態ですが、根をたくさん切ったりしましたか?いまもこの状態でしょうか。
1番右の苗はまだ大丈夫だと思いますが、残りの2本は水をあげても暫くしてもこの状態ならよくない状態だと思います。

取り敢えず肥料は外して、新芽を1/3くらい残して芽摘みするくらいにしておいてください。根が弱っているので葉量を少し減らしたほうがいいと思います。

あと置き場所は当分、直射日光の当たらないところにおいたほうがよさそうです。
ざき さん 2022年05月15日17時51分
キミさんへ
早々にアドバイスありがとうございます。
け、決してディスってないです。。。(^^;;
あのペースが心地良いので、お気に入りです。

植え替えの時、写真ぐらいに根は切りました。
切り過ぎたんかなぁ〜
早速いただいたアドバイスに従い処置して様子見てみます。
ありがとうございました!!
きみ さん 2022年05月15日18時04分
ざき さんへ
ディスられていなくてよかったです笑
最近編集動画の更新が遅いのですが、引き続きがんばりますのでよろしくお願いします。

黒松は芽が動き出してから根をきるとそういう現象が起こりやすいように思います。

根を切るなら芽動き前の3月頃がよいですので、こんごの参考になさってください

ちゃんとゴロ土も入れて排水よく植えられているようなので、あとは黒松の回復力を信じて様子見ですね!
またなにかありましたらコメントください!
mickey さん 2022年06月09日17時39分
初めまして。
お庭で松を小さく育ててみたくて、飛んできた種から育ててみました。しかし、どこを剪定したらいいのか分からず手がつけられません。アドバイス宜しくお願いします。
分かりづらい写真ですみません。
きみ さん 2022年06月09日17時55分
mickey さんへ

こんにちは❗

難しいご質問ですが、庭木でコンパクトにしたいなら、新芽を伸したままにするとどんどん大きくなるので当分は芽摘みと葉すかしをしてあげてください。
写真見た感じだと、芽切りをしたのでしょうか?

一箇所から枝が車枝状についているので、2本くらいに減らしてあげたほうがよさそうです。あとは多少針金かけたり吊ったりしたらちょっと将来性もみえてくるかもしれないですね。
mickey さん 2022年06月09日18時03分
こんばんは。
お返事ありがとうございます。
芽切りだけ、いろいろな動画を参考にしながらやってみました。
枝を減らしてみたいと思います。
今の時期でも、枝を切って大丈夫でしょうか?
きみ さん 2022年06月10日17時36分
mickey さん へ

枝を切るのは1本2本なら支障ないですが、樹液が結構でますのでできたら秋頃か3月頃がいいと思います。
適期をまって切った方がいいかな~
ゆず さん 2023年03月30日14時24分
盆栽についてです。
小さい黒松を買いました。いろいろ調べたりはしたんですけど一応不安なので質問させていただきます。

芽摘みはこの1番力の強い赤を切って青との力のバランスを整えると言うことで大丈夫ですか?

赤を切る以外にすることはありますか?

針金成形は12月~3月まで。
と言うことは4月になろうとしてる今は針金を使わずに今年の12月に針金を付けて来年の3月に外すと言うことで大丈夫ですか?
④葉にはまだ触らないで良いですか?

質問が多くてすみません
きみ さん 2023年03月30日16時36分
ゆず さんへ

これから楽しみな黒松ですね。実生3年目くらいでしょうか

①この黒松の場合は強い芽の脇に弱い芽があるので、両方残すと枝元がゴツくなって後々嫌味になってしまうかもしれません。
こいいう場合は大きい芽を根元から取ったりしますが、あまり早いうちから取ると弱い芽が元気になって強く伸びてしまいます。
または、この強い芽はそのまま伸して幹太りのための犠牲枝に使い、弱い芽は今後伸びたら適当な長さで芽摘みをする。という方法でもいいと思います。

迷いなく強い芽を元から掻き取って、弱い芽で作るパターンもありいろいろです。
のちのち下に芽が出来たりして、上は切り落とすことになる可能性もありますから、太らせたいか、小さいま作りたいかで考えてみましょう。
私だったら、強い芽は先端だけ摘んでこれ以上太らせないようにしながら、弱い芽の勢いを抑えておこうかな?という具合です。
針金かけをしたら1年くらいはそのままですが、このような若い木は太りも早いので、いつかけたらいつ外すという決りはありません。喰い込んできたら外します。

②古葉が多いので、敢てやるとしたら葉すかしでしょうか。枝の途中にモジャモジャついている葉を元から切り取って葉量を減らします。
まだ苗ですから、ぜんぶ取る必要はありません。ここに枝が欲しいな。と思うところの葉は残しておいてください。今ある葉を半分くらい減らせたら十分です。
(苗木の内は肥大させ元気をつけさせるために葉を多めに残しておくこともよくあります。必須作業ではないので、やるなら風通しをよくする程度にやってください。)

③危険がないのは休眠期ですが、そんなに強くない曲げはいつでもできます。
吸い上げが始まると樹皮が剥がれたり水吸いが切れて枝がれしたりしますので、4月以降の厳しい曲げはやめたほうがいいでしょうね。新芽がかなり動き出してきていますし。
私は今日、自分の苗木に針金かけをしましたが、それはまだミドリが硬く吸い上げが始まってないから実行しました。
春の針金かけは冬の痛みを心配しなくていいので、加減さえわかれば結構いい時期です。

④古葉のことでしょうか。
2の回答をご参照ください。
じゅん さん 2023年06月30日22時33分
盆栽経験1年目の未経験者です。
春先にホームセンターで黒松の盆栽を3鉢購入しました。ネット情報を参考に5月頃ミドリ芽摘みで真ん中にある勢いの良い芽を摘み取り、わきにある芽を2本残し途中で摘み取り放置しておいたら写真のような状態になってしまいました。芽を摘み取った中心のミドリ芽部分の基と2本残した芽の先端部分に新しい芽がついています。ネットをみると時期的には芽切のようですが、どこをどのように処理をしてよいかわかりません。ミニ盆栽を作りたいと考えています。剪定方法についてアドバイスをいただけると幸いです。また鉢替え時期、用土についてもご教示ください。
宜しくお願いいたします。
きみ さん 2023年07月01日10時15分
じゅん さんへ

こんにちは。太さはこれで十分で、大きくしたくないというご希望に添って考えてみたいと思います。
まず、1箇所から芽がたくさん出ていますが、これをそのままにしてると枝元がコブみたいに太くなってしまうので、使う枝を残して芽数を減らしておいたほうがいいと思います。

基本的な考えは枝が二叉になるように、向きの悪い芽を取ってしまいます。
この苗ですと、根元から上までの太さがほぼ一緒ですので、取り敢えず、1番強い枝の1本を芯として残しておいてください。

そして、やや強い枝も同様に、向きの良さそうなものを1つか2つ残しておきましょう。

1箇所からごちゃごちゃでている小さい芽は、「ここに枝がほしいな」と思う所以外は元から掻き取っておいてください。
残した枝は全て枝となり生長しますから、1箇所からたくさんの枝を出させないことです。
左右後ろ(時には前方)にバランス良く枝が付いているのが理想です。


今は、そのくらいで十分かと思いますが、古葉がたくさん残っていますから、葉元から切り取って幹枝の流れが見えるようにしておいてください。葉を部分的にのこしておいても(胴吹きポイントになるので)いいですよ。

そして、どの苗も幹の模様が単調ですから、園芸苗から盆栽らしい姿を目指すのであればもう少し厳しい整枝が必要です。たたみ込んでミニ太にするか、やさしい斜幹か、はたまた懸崖か、文人にするかは素材や好みですが、枝元に芽はまったくない場合は文人にすることが多いです。針金かけは今でもできますが、適期は芽動き前(2月頃)ですから急がなくていいと思います。

今は将来枝になる芽がやっとある状態で、これから枝作りする段階です。
いろんな樹形を見て、必要な枝を決め、元気に育てておけばやるべき時にしっかり手入れできると思いますよ。

若い元気な苗なので、いかようにもできると思います。
スイレン さん 2023年10月22日16時04分
はじめまして。
写真の黒松は、種をまいてから3年位です。

盆栽を夢見ていましたが私には難しく、
ご覧の通り普通の鉢植え状態です。

マンションの狭いベランダしかないので、これ以上はあまり大きくしたくありません。
その場合、どこをどのようにいじったらよろしいでしょうか?
春に枝先の新芽の真ん中を摘む、というのはやりました。
よろしくお願いいたします。
きみ さん 2023年10月23日15時53分
スイレン さんへ

種から育てておられるんですね。元気いっぱいですね!
確かにもっと小さいうちに曲げたりしておけばもっと違う姿になったかもしれませんが、この状態からもできる樹形たくさんありますので、無理に小さくしようとしないで「これ以上大きくしない」という気持ちで取り組むといいかもしれません。
鉢はもう一回り小さくできるのではないかと思います。


この姿からですと、斜幹や文人もいいと思います。

まず、古葉(前年の葉)がまだたくさんついていますから、それらはほとんど葉元から取ってしまいましょう。手で毟ってもいいですが、ハサミを使った方が樹皮を間違って剥がす失敗がないと思います。

今は葉が多くてなんとも言えませんので、取り敢えず出来る範囲で古葉取りをしてみて、またご連絡ください。