ピラカンサの剪定

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ピラカンサには赤実のトキワサンザシと、黄橙実のタチバナモドキがありますが、それぞれ花芽の出来る時期が違うので実を付けさせるための剪定時期も異なります。

ピラカンサはその年に伸びた短枝に花芽がつきますが、徒長枝には花芽は付きにくいものです。

花芽の付く枝にはトゲがある場合が多く、徒長枝でも一度切り詰めることによってトゲのある枝が出ることがありますので、適した時期に剪定をすることが重要になってきます。

また立ち枝が多く伸びてきますので、不要な枝は整理するか、針金で下げたり、葉刈りをして力をおさえながら樹形作りをしてください。

ピラカンサは実なりのいい樹種であるぶん、遅くまで実を付けさせていると力を消費してしまうので、観賞が終われば早めに摘果して樹を休ませてください。

ピラカンサの剪定の基本

ピラカンサの若木の剪定

ピラカンサの苗木は挿木や取木などで作られています。

中でも取木は早く太枝のものができるので、枝組みが出来ている場合は取木をすればすぐに完成樹に近い形にできます。

苗木の間は実をつけることよりも樹形を作ることが大切ですから、充分に肥培をして不定芽をださせ、枝作りのための手入れをします。

ある程度木が太くなって樹勢のつよい種木ならば、不定芽が沢山でてきますので、枝作りはこの不定芽で作ることができます。

剪定は1~2節を残して先を切り、枝数を増やしていきます。

種木のうちで結果したものは早めに摘果をして、力が枝に移るようにしてください。

ピラカンサの完成樹の剪定

ピラカンサのトゲのある枝

トゲのある枝

完成樹では樹形を維持しながらできるだけ多くの実を付けさせることが課題です。

タチバナモドキは花芽のできる時期が早いので、トキワサンザシと同じように剪定していると花芽も一緒に切り取ってしまいます。

花芽の出来る時期は、トキワサンザシは10月~11月頃、タチバナモドキは花後すぐの6月頃なので、実を付けるためにはそれぞれの花芽形成期の2ヶ月前くらいまでには剪定を終えておく必要があります。

従ってトキワサンザシは8月頃まで芽摘みや剪定が出来ますが、タチバナモドキは3月~4月以降は剪定を控えておいてください。

ピラカンサは刺状のある短くて充実した枝に花芽が付くので、トゲのある枝は切らずに大事にしてください。

剪定によって潜伏芽が出るので、枝作りは容易ですが、花芽の出来る時期に剪定してしまうと新梢を出す方に力を消費し、花芽が出来なくなってしまいます。

剪定は1~3芽残しを基本として、徒長枝や不要枝もこの時に整理できます。

ピラカンサは葉刈りも有効で、剪定した後に伸びる枝も、大きな葉や古葉を葉刈りしておくことで力を調節し、徒長を抑える効果があります。

初夏になれば花芽のつく刺状の短い枝が確認できるようになるので、大きめの古葉を刈って枝の徒長を抑えます(新芽は切らないように)。

秋にはこの刺状の短い枝を残して、樹冠から飛び出した徒長枝や不要枝を整理しておいてください。春先に行っても構いません。

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