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クチナシの育て方

クチナシの作業暦

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠期
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
花・実
 
摘果
花芽分化
 
 
 
管理場所
ムロ
ムロ出し
日なた
 
 
 
半日陰 
 
日なた 
 
 
 
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1~2/日
 
 
 
2~3/日
 
 
1~2/日
 
1/2~3日
施 肥
 
 
 
 
剪 定
 
花後
 
 
 
針金かけ
 
 
針金外し
植え替え
 
 
 
芽摘み  
 
           
葉刈り  
 
 
       

クチナシの性質

クチナシはアカネ科クチナシ属の常緑低木。両性花(雌雄同花)。

日本では本州(静岡県以南)から、九州、沖縄の暖かい地域に自生していて、盆栽のほかに庭木としても利用されています。

暖地性の植物で、初夏に甘く濃厚な香りの白い花を咲かせ、11月~12月に特徴的な形の実を付けます。

園芸品種も多く、八重咲きの八重クチナシや小クチナシ、細長い小葉の喜代誉、丸葉クチナシ(ダルマクチナシ)、斑入り品種などがあります。

常緑の葉には艶があり、実物として秋から冬の間楽しむ事ができます。

挿木や取木が容易で作りやすく、丈夫で成長も早い樹種です。

クチナシの管理場所

日当たりと風通しのよい場所で育てます。

暑さや光線に強く丈夫ですが、夏場は西日を避けて明るい日陰で管理します。

日陰でも育ちますが、葉色や実付きが悪くなるのでできるだけ日に当ててやりましょう。

寒さに弱いので冬は早めの保護が必要です。

クチナシの灌水

水を好み、乾燥しやすいのでしっかり灌水してください。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が乾いたらたっぷり灌水します。

軽い水切れなら、葉は落ちますが吹き直すことがあります。

花に水がかかると花粉が流れて傷むので、開花中は花に水がかからないように注意してください。

クチナシの施肥

多肥により枝の徒長や実付きが悪くなることがあるので施す量は控えめでいいです。

4月頃に新芽が伸び出した頃から梅雨入りまでに月1回程施肥し、夏場は一時中止して、9月~10月頃に月1回秋肥を与えてください。

肥料は油かすに骨粉(リン酸分)を3割くらい混ぜたものを与えると実付きがよくなります。

クチナシの作り方

芽摘み(4月下旬~5月上旬)

春から伸びる新芽は、4月~5月上旬までに1~2節で摘んでおくと小枝が増え、多少ですが枝の徒長も抑えられます。

芽摘み後も2番芽がすぐに伸びてきますが、6月~7月の葉刈りや剪定の時期までは伸ばし気味にして樹勢を付けておきます。

葉刈り(6月~7月)

クチナシは萌芽力が強いので、開花時期の6月になったら葉を全て切り取ります(全葉刈り)。

葉刈りの時期が早いと芽吹きが悪くなることがあるので、力を蓄えた初夏まで待ってから葉刈りしてください。

枝先に蕾がある枝は、その蕾を残して葉を全て切ってしまいます。

葉刈りのあとは剪定をして、全体をコンパクトにしてください。

先の芽を無くしてもその下の節から次の芽が吹いてくるので、伸びすぎた枝は短く切り戻しても大丈夫です。

剪定(6月上旬~7月上旬)

クチナシの花芽

クチナシの若い花芽:8月下旬(東京)

クチナシは7月~9月の間に花芽分化があります。

花芽は花後に伸びた枝に作られ、秋に蕾が膨らみ始めて翌年に開花します。

夏、新梢の成長とともに蕾が膨らみ、その年に開花する場合もあります。

いずれの場合も花芽を付けさせるには、6月上旬~7月上旬までに剪定を済ませておいてください。

不要枝や徒長枝は短く切り詰め、蕾ができている場合は蕾を残して剪定してください。

全体を整える剪定は晩秋に行います。

春の剪定は花芽が確認しづらく切ってしまうので、芽摘みだけで済ませておきましょう。

クチナシはヒコバエやヤゴ芽が出やすく、そのままにしていると役枝が弱るので必要ない場合は早めに整理してください。

太枝を剪定した時は焼けや病気が入らないように、癒合剤で保護することを忘れないように。

枝作り中のものは花芽を気にせず1芽残して剪定し、枝数を増やします。

幹枝を太らせたい時は、伸びる枝は針金で癖を付けたらそのまま伸ばしておき、欲しい太さになったら切り戻してください。

針金かけ(6月)

時期には特に決まりはありませんが、葉刈りや剪定と同時に行った方が簡単です。

太りが早く食い込みやすいので秋には一旦取り外して下さい。

開花と受粉(6月~7月)

クチナシの花

クチナシの花:6月(東京)

雌雄同花ですが自家結実性は低いので、違う品種と交配したほうが結実がよくなります。

ジベレリンでも結実するので花粉がなければ試してください。

開花結実直後に水切れすると落果の原因になるので、水切れのないように注意してください。

実は11月~翌年2月頃まで付いていますが、遅くとも年明けには切り取り樹勢回復を心がけます。

植替え(4月下旬~6月)

寒さに弱いので、植え替えも外気温が上がる4月を過ぎてから行うようにしてください。

植え替えだけなら春でもいいですが、初夏の手入れと同時に行った方が効率的です。

クチナシの根は強剪定をしても平気なので、しっかり根をほぐし短く切り詰めてください。

根の生長が早く、すぐに根詰まりするので植え替えは1~2年に1回の間隔で根の詰まり具合を見て行います。

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コメント

みさと さん 2017年08月19日03時14分
花の咲かないクチナシです(>_<)
葉っぱ多すぎなのでしょうか?鉢は6センチほどで樹高は4センチほどです。
きみ さん 2017年08月20日16時42分
みさと さん
花を咲かせたいんですかね?
今年咲かなかったなら去年の剪定時期がよくなかったかもしれないですね。
今この状態は悪くないと思いますよ。
樹形作りの段階なら剪定して小枝を増やすといいと思います。
花を咲かせたいなら今からは剪定しないように
もんた さん 2017年09月11日20時32分
はじめまして。
ブログ、たいへん参考にさせていただいてます。
先日、手に入れたクチナシなのですが、これからどのような作業をして行けばいいのか、御指南頂ければとおもい、
投稿させていただきました。宜しくお願い致します。
きみ さん 2017年09月12日16時51分
もんたさん
細葉ですね、コクチナシでしょうかね
小さく作りたいのなら、できるだけ低い位置で強剪定をして元から芽を吹かせます。
ただ、入手したばかりということなので、今年は適当に伸びすぎた枝だけ整理して本格的な作入れは来年に持ち越してもいいのではないでしょうか
施肥をしていないように見えるので、掃除してあげて、肥料はしっかりあげて来年の手入れに備えてください。

世田谷のバルコニーで盆栽を始め、現在は盆栽のための広い土地を求めつくばへ移住計画中。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

動物好き。初代愛猫の名前は『アロ』。現在は雄のアビシニアンを飼っています。

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