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合歓木(ネムノキ)の育て方

更新日:2019/09/21

合歓木(ネムノキ)の育て方

合歓木(ネムノキ)の作業暦

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠期
 
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
落葉
休眠期
花芽分化
 
 
管理場所
軒下など
 
ムロ出し
日なた
 
 
半日陰 
 
日なた 
 
 
軒下など
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1~2/日
 
2~3/日
 
 
 
 
1~2/日
 
1/2~3日
施 肥
 
 
 
 
芽摘み
 
             
剪 定
花後すぐ
 
葉切り  
 
 
 
     
針金かけ
 
 
植え替え
 

1. 合歓木の性質

合歓木はマメ科ネムノキ亜科の落葉高木。

花期は6月~8月で、長い淡紅色の雄しべがふんわりと柔らかい印象。カリアンドラ属の紅花「緋ネム」や、白花品種の「銀ネム(シロバナネムノキ)」などがあります。

葉は羽伏複葉で夕方になると葉を閉じ、花は枝の先に多数つきます。

2. 合歓木の管理場所

暖地性の陽樹で、日本では本州~九州の暖かい地域の日当たりのいい河原や雑木林に自生しています。

生育期は日当たりと風通しのいい場所が向きます。

梅雨以降から夏の間は半日陰において、強い西日に当たらないように工夫してください。

本種の合歓木は寒さにも強く寒地にも分布。雑木と同じように軒下や簡易ムロに入れておくだけで問題なく冬越しできます。

緋ネムや銀ネムは特に寒さに弱いので早めの保護を。棚下保護だけでは枯れやすく、発砲ケースなどにいれて空っ風や霜に当てないようにしてください。それでも多少枝枯れしますが、温かくなってくると回復してきます。

3. 合歓木の灌水

乾燥には強いですが、水を好むので乾き過ぎは禁物。水切れすると葉を閉じ、酷いと落葉してしまいます。

とくに開花期の夏場は乾きが早いので置き場所にも工夫が必要です。

銀ネムはやや乾燥気味の土壌を好むので、過水は厳禁。特に夏場は蒸れの原因になるので乾いてから水やりするようにしてください。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安してください。

4. 合歓木の施肥

本来は痩せ地に多く生息している樹なので控えめがいいです。

マメ科の樹種は根粒菌との相利共生により、チッ素などの栄養分を得ているので多肥にすると反ってトラブルの原因になってしまいます。

肥料のやり過ぎは、枝が徒長して花芽が出来にくくなるので春と秋に緩効性の油かすを与えるくらいで充分。

芽出しは少し遅めなので、春肥は4月に入って葉が出揃ってからです。

成長期の間に時々規定より倍に薄めたハイポネックス等を与えると葉色もよくなります。

5. 合歓木の作り方

芽摘み(4月)

節間を短く維持するため、4月中旬頃に新芽を1節残して摘んでください。

花芽は5月頃に新梢の先にできるので、あまり遅くなると花が咲くものも咲かなくなってしまうので注意してください。

剪定(花後)

花後に外芽残し1~2節の所で剪定してください。

合歓木は剪定をしないでいると枝が強く伸びてすぐに樹高が高くなるので、時には強剪定をして低く作り直すことも必要です。

生長期の間は絶えず葉を伸ばしてくるので、仕立て途中のものは8月いっぱいまで伸ばしては剪定して脇芽を出させ、樹高を抑えます。

葉刈り(葉切り)

合歓木の葉切り

生育期はとにかく葉が広く展開するので、内部への日当たりや風通しを良くするためにも、あまり繁るものは葉切りをしてください。

葉柄が短く止まる葉はそのままでいいですが、頂部の強く伸びる葉柄に沢山付く小葉があれば、葉柄の途中で切り取っておいてください。

合歓木は頂芽優性の傾向が強いので、葉切りをして葉面積を小さくすることで強い芽の力を抑え、胴吹き芽を呼ぶ効果が期待できます。

針金かけ(5月~6月)

枝がまっすぐに伸びてくるので、針金かけは欠かせない作業です。

枝が太くなれば折れやすくなるので、若枝にかけるようにしてください。

時期は新梢の柔らかい5月~6月頃が適期。

他の時期にもできますが休眠期にあまり強く曲げると折れやすいので、軽く癖を付ける程度にしておきましょう。

植替え(3月)

合歓木の根

このくらい細根があれば、太根を切っても問題ない

合歓木の根はゴボウ根といわれる太い直根が伸びやすく、まだ根が充分まわっていないうちにこれを切ると枯れたり樹勢が落ちたりするので、できるだけ切らないようにしてください。

細根や分岐根があればそこで切り詰め、太い根は根伏せしておくと模様の面白い素材ができます。

盆栽としてコンパクトにしながら花を咲かせたい場合、小鉢で締めて培養すると生育も抑えられます。一度大きくしてしまうと小さい鉢に収まらなくなるので、始めからあまり大きくしないことがポイントです。

根はすぐ鉢一杯になりますが、根腐れなどのトラブルは起きにくい樹です。

若木や小さいものは2年に1回、成木は2~3年に1回を目安に、表土が根で盛り上がったり水が浸透しにくい状態になるなどの不具合が出るようになったら植え替えしてください。

合歓木はマメ科特有の根粒菌と共生関係にあり、根粒が多く出来ている株は肥料や水がほとんどなくても元気に育ちます。

基本用土

合歓木の土壌条件は緩いので、赤玉を主体にした基本用土で構いません。

ただし銀ネムはアルカリ性の土壌を好む傾向があるので、用土にくん灰や草木灰などを少量混ぜて酸性化を中和するといいでしょう。

6. 関連ページ

合歓木(ネムノキ)の魅力

合歓木(ネムノキ)はマメ科ネムノキ亜科ネムノキ属の落葉高木。日本を始め、中国南部や朝鮮半島、イラン、アフガニスタンに自生している樹で、温暖な地域に分布しています……

コメント

ひろこ さん 2018年07月18日12時21分
いつも楽しく勉強させていただいております。
ありがとうございます!
まだ細いネムノキですが、下記について、ご相談です。
このところあまりに日差しがきついので、先週末に盆栽棚の上によしずをかけました。また、朝しか水をやれないため、鉢の下にミズゴケを敷いて、水不足で枯れないような対応をしたつもりなのですが、今朝、黄色く細かい葉がバラバラと細かく落ちているのに気が付きました。原因と対応について、教えていただけますか?
よろしくお願いいたします。
きみ さん 2018年07月18日12時42分
ひろこ さん
最近すごく暑いですから、水切れで落葉したのかもしれませんね。
根詰まりが早い樹なので、水が入りにくくなっている可能性もあります。

日よけ対策は完璧ですが、水さえ切らさなければ日よけなしでも元気なのでこれから気を付けてください。

落葉しても、軽い水切れ程度ならまた芽が出てきますから、あまり心配しなくていいですよ。
芽吹きが強いので、強剪定してもどんどん胴吹きする丈夫な樹です。
うちにも実生から育てているものが沢山ありますが、夏もそのまま、冬も特別な管理なしで1本も枯れませんから
ひろこ さん 2018年07月18日20時16分
早々のお返事、ありがとうございます!!
ましてや、心配を吹き飛ばすようなアドバイス、心よりうれしいです!
またこれからも色々教えてください。

楽しみにしています♪

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

動植物好きの猫飼いです。歴代猫は『アロ』『アズロ』。現在は雄のアビシニアンと一緒です。

ほとんど籠って盆栽いじってますが、盆栽教室やミニ盆栽屋「てのひら盆栽しんとう」も定期的に企画、出店しています。

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