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木瓜(ボケ)の育て方

更新日:2020/01/07

木瓜(ボケ)の育て方

木瓜の作業暦

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
生育状況
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
落葉
休眠期
 
 
 春木瓜
 
花芽分化
寒木瓜
 
(実)
 
管理場所 ムロ出し
日なた
 
 
半日陰 
 
 
日なた 
 
軒下など
 
 
灌 水
(回数/日数)
1~2/日
 
 
2~3/日
 
 
 
1~2/日
 
 
1/2~3日
 
施 肥
 
 
 
 
 
針金かけ
 
 
 
 
剪 定
 
 
 
芽摘み
 
             
植え替え
 
 
 

木瓜の性質

木瓜はバラ科ボケ属の落葉低木。平安時代に帰化した中国原産種で、実が瓜の形に似ていることから「木瓜(モケ)」が転じてボケと読まれるようになりました。

品種が多く、早咲きの寒木瓜(カンボケ)と遅咲きの春木瓜(ハルボケ)に大きく分けることができます。

花は緋紅、白、淡紅の他、紅と白の咲き分けや絞り、覆輪、斑入りなど色彩豊か。

同じボケ属で日本原産の草木瓜の仲間に「長寿梅(チョウジュバイ)」があり小品向きですが、木瓜はその性質上やや大きくなりやすい性格です。

アブラムシなどの害虫の他、根頭癌腫病というバラ科にかかりやすい根の病気にも注意が必要ですが、丈夫で花付きがいいので盆栽の他、庭木や園芸でも人気がある樹種です。

木瓜の管理場所

日本全土に自生している耐暑性、耐寒性ともに強い樹ですが、特に温暖地でよく育つ傾向があります。林床や土手などで枯れ草に埋もれて赤い花を咲かせる姿が目を引きます。

日陰でも育ちますが花付きが悪くなるので、日頃の培養は日当たりと風通しのいい場所を確保してあげてください。

だだし夏場は高温障害を起こしやすくなるので、西日に当てないように半日陰に置きましょう。

冬は寒さに当たらないと花付きが悪くなるので2~3度霜にあて、厳寒期には軒下や簡易ムロなどで保護します。

木瓜の灌水

水を好むので水切れには注意が必要ですが、高温多湿は禁物です。

いつも用土が湿っている状態だと根腐れを起こしやすいので、土の表層が乾いたのを確認してからたっぷり与えるようにしてください。

春までは最低でも1日1回で、夏は1日2~3回、保護中の冬は2~3日に1回を目安に乾いたら水やりしてください。

花付きをよくするためにも過水にならないように。蕾がついたら乾かし気味にしておくと落花しにくくなります。

木瓜の施肥

肥料を好むので多めに与えるのが良いです。

肥料不足が続くと落葉や枝枯れの原因になったり、花付きが悪くなったりするので必要な分をしっかり効かせることです。

花が咲き終わり新芽が伸び出す5月~6月と、9月~11月の間に月1回、油かすなどの固形肥料を置き肥してください。

秋に植え替えをしたものは2週間程経ってから少しずつ施肥を開始。薄い液肥から始めて、花物用のプロミックや油かすに骨粉を加えるなどしてもいいです。

木瓜の作り方

芽摘み(6月~)

芽摘みの要領は目的や仕立て段階によって異なります。

幹の肥大が優先される挿木素材は、芽摘みはぜず枝を伸ばしておき、基本の幹模様を作ること。

鉢植えよりも地植えやザルで肥培をしたほうが太りは早く、多くの作り手や苗木業者はそのような培養をしています。

枝作りが優先の若木は、春から伸びる枝を6月頃(梅雨期)に元から2~3節残して摘み取って土用芽をさだせます。その後も10月頃までは伸ばしては切るを繰り返し、小枝を増やしてください。

芽摘みをしている段階では花芽は期待できませんが、樹形作りの間は花を無視して作らないといつまでも枝ができません。

樹形がほぼ出来上がった段階の樹は、細かい芽摘みはせずに同じく6月頃に伸びた新梢を輪郭線に沿って切り戻してください。その後に伸びる枝は基本的にはそのまま伸ばしておき、秋に花芽が確認できるようになったら剪定で全体を整えてください。

剪定(10月~11月)

花芽分化は8月頃。古くて太い枝の短枝によく花芽が付きますが、肥培管理が良ければ2年目以降の枝の短枝や新梢の枝元にも付くことがあります。

剪定は秋が基本で、秋までそのまま伸ばしておいた新梢に花芽が確認できるようになったら、花芽と葉芽を残して3~4芽のところで切り戻します。

木瓜は葉芽を無視して短く切り込むと新梢が伸びずその枝が枯れてしまうので、長めに残すことがポイント。

あまり細かい剪定や強い切り戻しをすると枝が若返って花芽が付きにくくなったり、樹勢が落ちてしまうので注意してください。

花芽のつかない徒長枝は6月頃に短く剪定し、不要枝や枯れ枝は元から切り取っておいてください。芽摘み後の肥培管理がよければ花芽を付けさせることができます。

針金掛け(4月~7月)

長寿梅の場合と同様、時期は厳密に拘らなくてもいいですが厳寒期の針金掛けは控えてください。休眠中は樹の回復力が低下しているので、寒害により枝枯れすることがあります。

適期は4月~7月で、新しい枝に針金掛けができます。株立ちに作る場合は伸ばし気味にした枝に軽く曲を付けながら、全体が放射状に広がるように基本の骨格作りをしてください。

木瓜も長寿梅と同じく細かい枝作りは芽摘みや剪定で作られていて、無理な矯正をしないほうが木瓜らしさがでます。

本来針金を嫌う性格で傷が治りにくいので、針金を掛ける場合は若木の基本の骨格作りや、枝向きの矯正程度にしておきましょう。

植替え(10月~11月)

根頭癌腫病の予防のためにも秋に消毒を兼ねて植え替えをするのが普通です。

小さいものは冬越中の根の負担を考えて、芽出し前の2月下旬~3月頃に植え替えをする場合もあります。

木瓜も長寿梅と同じく、植え替え後に調子を悪くすることがあるので必ず毎年植え替えする必要はありません。

サイズにもよるので根詰まり具合をみながら若木で1~2年、完成樹で2~3年に1回の間隔で植え替えをしてください。

木瓜(ボケ)の魅力

木瓜は古くから花を楽しむために多くの品種が作られていて、花色が豊富です。大輪咲きから小輪の一重咲きや八重咲き。枝変わり品種の他に実生による自然発生種もあり200……

コメント

リョウ さん 2016年04月05日06時26分
初めまして!先日初めて草木瓜(シドミ)を購入した者です。私自身初めての盆栽でして、よく分からない事だらけです!
水のやりすぎなのか、白いカビみたいのが生えてきてかいるのですが大丈夫でしょうか?
忙しい所申し訳ないですが、回答宜しくお願い致します。
きみ さん 2016年04月08日10時55分
リョウさん、お返事遅くなってしまってごめんなさいです。木瓜を購入なさったんですね( ^o^)ノ白いカビがでるのは、水のやり過ぎもありますが排水と風通しがわるいと発生します。もしかして、室内に置いていますか?
リョウ さん 2016年04月10日18時15分
お忙しい中返信ありがとうございます!
室内に置いています。一日中外に置いてもよろしいのでしょうか?
また質問になってしまうのですが、宜しくお願い致します。
きみ さん 2016年04月10日21時10分
リョウさん
盆栽は室内で育てず、外で育ててください^^飾るときは室内にいれていいですが、基本的には盆栽は外です。わたしの樹も2日間の展示でもかなり調子を崩してしまいます。
太陽光、風通しはとても大事な条件です。
室内に何日もおいてたなら、いきなり直射日光にあてるとビックリしてしまうので日陰からスタートしてください。曇りの日だったら最高です。
そのかわり、外に置けば乾き安いです。寒冷紗で日当たりを工夫して、とくに午後の強い日差しに直接あてないようにしてくださいね。
木瓜、ジメジメもよくないけど水切れするとガレで回復に時間かかります。
ずっとジメジメしてるものなら、鉢の片方に枕(割り箸とか)を敷いて斜めにしてみてください。白カビ自体は外に置いておけば消滅します。
気になるのでまたコメントください!
リョウ さん 2016年05月01日23時14分
お忙しい中返信ありがとうございます!
白カビは、消滅しました(^-^)助かりました!!
きみさんの教えを参考に少しずつ素人ながら頑張っています!
これからも何かあれば質問させて頂く事もあると思いますので、宜しくお願い致します(^-^)v
きみ さん 2016年05月02日08時26分
リョウさん
よかったですね!また宜しくお願いします( ´▽`)
リョウ さん 2016年05月27日11時21分
お久しぶりです!きみさんのおかげで何とか順調に花が咲きました( ☆∀☆)
またまた質問なんですが、夏場の水やりってどうしたらいいですか?仕事場には持っていけないので水切れが心配です!!梅雨時期も外に出したほうがいいのでしょうか?
質問だらけですいません!お忙しい中すいませんが、回答お待ちしております。
きみ さん 2016年05月27日13時48分
よかったです、実はわたし木瓜は苦手で小さいのは枯らしてしまいます。
夏は仕事で水やりできない場合は、鉢ごと細かい砂利などに埋め込んでたっぷり灌水しておき、直接日にあてないことでしょうか。
保水のために、下にフェルトや人工芝を敷いて湿らせておくのもいいと思います。100均で売ってます
梅雨でも夏でも室内に何日もおいていると弱りますから、外でいかにうまく管理するかですよねー
夢一心 さん 2019年06月13日12時11分
6月に全葉刈をしようと思うのだがよいか。
きみ さん 2019年06月14日08時28分
夢一心 さんへ
元気でサイズがあるのなら全葉刈りいいです
葉が固まって黄色くなってくるころです。
sato さん 2019年12月15日17時03分
昨年末にお正月用に購入したピンクのボケの盆栽です。今現在は購入した当時の鉢のまま、青々とした葉っぱがついていて、幹や枝にポチポチと、とっても小さな花芽がついている状態ですが、これで良いのでしょうか?
購入した当時は可愛い花が咲いた状態だったのでこの落差が心配なのですが、花が終わってからはずっと庭に置いてあり、一度葉っぱがすべて落ち、枯れてしまったのかと思いきや、ここまで復活してくれたものの、肥料をやったこともないのでこれが当たり前なのかとも思いますが。
今からでも肥料をあげた方がいいのか、このまま、自然に花芽が大きくなるのを待つのがいいのか教えてください。よろしくお願いいたします。
きみ さん 2019年12月15日20時33分
sato さんへ
<とっても小さな花芽がついている状態ですが、これで良いのでしょうか?
それでいいと思います。
ボケは肥料不足や水切れなどでよく落葉しては吹き直すを繰り返す樹種です。生育期間中に自然落葉もします。
肥料は今あげてもあまり吸収がよくないので、花後にお礼肥をあげてください。
本来肥料が好きな樹なので、来年からは少なくとも春と秋にはしっかりあげてください。きっと肥料不足です。
ボケの解説が足りていないので、近々更新させて頂きます。
sato さん 2019年12月16日15時29分
お礼肥ですね。来年からはちゃんと肥料をあげるようにします。ありがとうございました。
かつお さん 2020年01月12日17時47分
初めまして。昨年、花芽がたくさんついたボケを購入し、楽しんでいたのですが、今年は花芽が見当たらず、現在は青々とした葉がついている状態です。花物の盆栽は梅しか育てたことがなく、梅と同様に育ててしまったことが、原因でしょうか?
また、3月ごろに2cm程度に枝を切り、やり直しをしようかと思うのですが、大丈夫でしょうか?
教えていただけますと幸いです。
きみ さん 2020年01月13日17時06分
かつお さんへ
花が咲かないのは肥料が大きいと思います。あとは剪定の時期を間違えたかでしょうか。
花芽もないのでしょうし、2月~3月頃に切るのは問題ないと思います。
「cm」というより、芽数を意識して切ってくださいね
かつお さん 2020年01月13日18時00分
教えていただき、ありがとございます。
今年は肥料を増やしてみます。
花後に切り詰めたのが問題かもしれません。
今後、葉芽が残るように切って様子を見てみます。
ありがとうございました。
たまこ さん 2020年03月22日08時29分
おはようございます(*^-^*)
コロナのニュースが続くこの頃ですが、お元気にお過ごしでしょうか?

色々とアドバイスをいただいたお陰で、今年もたくさん花が付いてくれました!
本当に感謝感謝です(*´∩ω・`)゜+.゜

20個くらいは付いているので、これからの開花が楽しみです♡
取り急ぎご報告まで。
きみ さん 2020年03月22日09時37分
たまこ さんへ
こんにちは、最近忙しくてなかなか更新できずにいましたが、一段落したのでまた頑張ります。
かわいく咲いていますね^^大事にされている感じが写真から解ります。
また来年も咲くように引き続きがんばってくださいね~
貴重な写真をありがといございました。嬉しいです。
たまこ さん 2020年03月22日14時14分
お返事有難うございます(*^-^*)
今日は暖かい雨なので、朝の写真から更に蕾が開きましたよ♡

これからもサイトを楽しみにしています!
またお邪魔させてくださいね~☆
木村浩康 さん 2020年03月29日13時02分
昨年3月花咲ボケ盆栽を購入しました。今年も花を咲かせてくれたのですが、昨年と違い葉も一緒に出てきました。昨年は花だけ楽しめたのに。育て方の何が悪かったのでしょうか?また、今、葉を切って落としてしまっても大丈夫でしょうか?ご教授頂ければありがたいです。
きみ さん 2020年03月29日17時58分
木村浩康 さんへ
葉はそんなに邪魔ですか?大丈夫そのままでもいいと思いますよ
多分気温が関係しているか、冬に温かい所においてたとかだと思うけれどよくあることですし樹によって状況ちがいますからね。
葉刈りするとちょっとかわいそうかもしれません。春に新芽を出すのは結構パワーつかいますから、とくに木瓜や長寿梅は一旦伸ばして切る様にしてください。

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

動植物好きの猫飼いです。歴代猫は『アロ』『アズロ』。現在は雄のアビシニアンと一緒です。

ほとんど籠って盆栽いじってますが、盆栽教室やミニ盆栽屋「てのひら盆栽しんとう」も定期的に企画、出店しています。

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