チリメンカズラ(縮緬葛)の育て方

更新日:2026/05/22(2)

縮緬葛の育て方

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チリメンカズラ(縮緬葛、学名:Trachelospermum asiaticum)はキョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑つる性低木。

テイカカズラの矮性種で、照りのある深緑の細かい葉や紅葉が美しく、古色を帯びた幹も魅力的です。

葉もの樹種に分類しましたが、飾りの席では松柏寄りの強さがあり、主木にしても見劣りしません。太幹の模様木、懸崖、石付き、根上がり風などいろんな樹形にできます。

幹太りは遅いのですが、丈夫で萌芽力が強く、じっくり作っていく楽しさがあります。

1.チリメンカズラの管理場所

1日通じて明るくで風通しのいい場所に置いてください。

暖地性の樹種ですが、常緑の照葉樹は強い日差しに弱い性質があるので、夏の直射日光には当てないようにしましょう。

丈夫で病害虫にかかる心配もほとんどありませんが、日当たりや風通しがわるいと下枝が枯れたり、葉ダニが付くことがあるので日頃の観察が大切です。

寒さに弱いので冬の乾風や霜に当たらないように、早めに保護してください。

2.チリメンカズラの灌水

水を好むので特に夏場の水切れには注意してください。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が乾いたらたっぷり灌水します。

根腐れすることはほとんどありませんが、過水になると葉が大きくなるので、乾いてきたのを確認してから水やりするよう心がけてください。

3.チリメンカズラの施肥

肥沃な土壌を好むので、肥料はしっかり与えましょう。

枝数を増やすために芽摘みや刈り込みを繰り返すので、肥料を効かせて樹勢を維持させる必要があります。

冬の休眠期や真夏は中止しますが、生育期間中は継続して充分に与えて下さい。

有機肥料をメインに、遅効性の化成肥料や液肥なども補助的に使うといいと思います。

特に秋肥はしっかりめに与えて、翌年の手入れに備えておきましょう。

4.チリメンカズラの適期作業

チリメン盆栽の目指すところはとにかく小枝を増やすことです。

萌芽力が旺盛でかなり強く刈り込んでも芽が吹いてきますから、思い切った切り込みができます。

逆に、切込みをしないで枝(ツル)を伸ばしたままにしておくと、葉が小さくなりませんし幹太りもほどんど進みません。蔓性樹種の特性を理解して手入れをする必要があります。

植替え(5月~6月)

植替え時期は春よりも初夏あたりがよく、外気温が上がるゴールデンウィーク頃からが適期です。

暖地性の植物なので、あまり早い時期に植え替えをしてしまうと芽出しが遅れる可能性があります。

この時期は葉刈りも出来るタイミングですが、常緑の樹種は植替えと葉刈りを一緒にしてしまうと、その後の生育が悪くなることが多いので同時期の作業は控えてください。

植替え頻度は、大きなものは2~3年に1回程度でいいですが、根の回りが早いので小さいものは毎年植え替えをします。鉢土が盛り上がってきたり気根が出始めたら植え替えの目安です。

苗木のうちは幹を太らせることが大事ですから、欲しい太さまでは根の強い整理はせず、ザルや仕立て鉢でめいっぱい肥培しながら、剪定や葉刈りを繰り返します。

駄鉢で数年培養し、ある程度形ができたものは、適期に根を1/2~1/3くらいまで整理してください。

古樹では強い根処理で枯れることがあるので、あまり強く切らずに古土を更新する程度にしておくのが安心です。

剪定・葉刈り(5月下旬~8月)

チリメンカズラのような蔓性の樹種は、枝(蔓)を伸ばしてもその蔓が強くなるばかりで幹は太りません。ただし伸びたからとあまりこまめな刈り込みはしないで、伸ばしては全体を刈り込む作業を毎年繰り返すようにします。

暖地性の植物なので、生長が始まるのは気温が上がる5月以降です。蔓が少し伸びて力がつく5月中下旬~6月に1回目の剪定と葉刈りをしてください。

チリメンカズラは枝が混み合いますから、剪定は全体の輪郭を意識してバリカン刈りの要領で強く切り込みます。

このとき樹冠の輪郭や棚を意識しながら大胆に刈り込み、株元からでるヤゴ芽や不要枝は元から切り詰めてください。チリメンの場合、剪定と葉刈りはセットで行うことが多いです。

葉刈りは1枚1枚ハサミで行うのは大変な作業ですから、手で枝流れ上方向にむしって取ります。全葉刈りに近く、大きな葉からどんどんむしりましょう。刈り込み剪定後ならそんなに大変な作業でもありません。

剪定後に強く伸びる蔓は、同じ要領である程度伸び揃ったら2回目の剪定と葉刈りができますが、温かい時期限定の作業です。9月以降はおちついてくるので、基本はそのまま、秋に全体を整える剪定をしてください。

チリメンカズラは太枝を剪定すると傷口が盛り上がってなかなか元に戻りません。やむを得ず太枝を抜く場合は深めに削り、必ず保護剤を塗ってください。

針金かけ(5月~9月)

基本的には苗木のうちに幹元を思い切ってねじっておいて幹模様を付け、その後は枝数を増やすことで樹形作りをします。

生長期の間ならいつでもできますが、剪定や葉刈り後の方が作業がしやすいと思います。

針金で曲げるのは、幹と役枝の部分です。枝棚ができるように小枝のグループ毎に枝を下げ骨格を作りましょう。

あまりいい曲の種木が見つかることは少ないですが、シンパクのような複雑な曲も似合うので、挿木した素材は細いうちに思い切って曲げておきたいところです。

冬の針金かけは絶対に避けてください。

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