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エゾマツ(蝦夷松)の魅力

エゾマツはマツ科の常緑針葉高木で、北海道と千島列島が原産地です。

昔は千島に大量の種木が自生していましたが、今ではほとんど採れなくなり実生や挿木したものが盆栽種木として生産されています。

短い葉が細かく密生したエゾマツ独特の葉と、幹肌の荒れやすさが魅力の1つです。

盆栽に多く使われるのは八房エゾマツで、葉が細かく太りも早いので小品~中品盆栽にも向きます。

湿地でも乾燥した痩せ地でも自生していますが、霧で覆われることの多い環境であることを考えても水は多めに与えるべき樹種です。

エゾマツの特徴

エゾマツの葉

エゾマツの葉

エゾマツの葉は短く密生した独特の葉の付き方をしています。

八房性のものはさらに小さく、盆栽仕立てにすることにより大木感を感じさせます。

エゾマツの新芽

エゾマツの新芽

エゾマツの新芽は丸く膨らんだ状態から葉が伸びてきますが、1年に1回しか新芽を出さないところが特徴です。

さらに一斉に芽が吹くのではなく1ヶ月くらいの間に順次出てくるので、出たものから摘んでしまうと全体に強弱に差が出てしまいます。

エゾマツの芽摘みは出てきたものから摘むのではなく、新芽が全体の7割くらい出揃った頃に摘めるものだけを摘んで、後から出てくる弱い芽はそのままにしておいて下さい。

エゾマツの幹・枝

エゾマツの幹は古くなるのが早く、幹肌も荒れやすいので小さい盆栽でも大木感や古木感を出しやすい樹種です。

針金は掛けやすいですが、葉を巻き込みやすいので注意します。

枝先が跳ね上がりやすいので、冬の間に各枝を下げて樹形を作ります。

エゾマツの繁殖法

実生や挿木したものが盆栽種木として生産されています。

昔は千島に大量の種木が自生していたそうですが、今では数が少なくなっています。

エゾマツの主な樹形

エゾマツはいろいろな樹形に作ることができます。

直幹や斜幹、模様木などが多いですが、文人作りや寄せ植え、懸崖もよく、幹にシャリが入ったものは厳しい北国の景色を連想させます。

八房性のものは石付きや石上樹などに多く作られています。

エゾマツの日頃の管理

置き場所

日当たりと風通しのいい場所に置きます。

夏は明るい日陰に置き、直射日光を避けます。冬は冷たい風に当たらないように保護してください。

用土

赤玉土(小粒)の単用でもいいですが、鹿沼土を2~3割混ぜると生育がよいようです。

灌水

乾燥を嫌いますので水は多めに与えます。

1日2~3回を目安にして、夏の間は特に水切れに注意し葉水も与えて下さい。
冬は1日1回程度で大丈夫です。

肥料

梅雨と真夏を除く4月~11月の間に油かすなどの固形肥料を月1回ほど与えます。

病気・害虫

ハダニがつきやすいので注意が必要です。
葉水である程度予防が出来ます。

コメント

征 さん 2020年03月28日22時59分
きみこさん こんばんは。

蝦夷松の挿し木についての質問です。

挿し木する時期と注意を払うことはなんでしょうか。

宜しくお願い致します。
きみ さん 2020年03月29日10時02分
挿木の適期は春の芽出し前か、新芽が固まった梅雨~9月頃まで(日本)です。
新梢に2年枝を少し付けた挿し穂が発根いいですが、3年枝くらいでも根はでます。ただ充分に発根するまでには半年以上かかり、1年おいても2本とかそのくらいなので数年は鉢上げしないでください。
挿木には湿度が重要です。用土の種類はなんでもいいですが、微塵を取った細かいものを使ってください。
挿し床はビニールなどで覆って、空中湿度も確保してください。
征 さん 2020年03月29日11時13分
きみこさん ご丁寧に説明していただき、ありがとうございます!

ビニールで覆って空気湿度を確保とありますが、発根まで被せ続けたほうがいいですか。それとも定期的にビニールを取り換気したほうがいいですか。

覆い続けたら、カビとか大丈夫でしょうか。

すみません、初歩すぎる質問で。

宜しくお願い致します。
きみ さん 2020年03月29日17時54分
征 さんへ
少し口を開けておくくらいはしますが、とくに換気しなくても屋外管理でカビが生えるようなことはほとんどないです。
枯れ葉やゴミがあれば綺麗にしておくことも大事です。
半年くらいは被せていたほうがいいですね、私は透明なドーム状の蓋を被せて時々様子をみています。
征 さん 2020年03月30日11時15分
きみこさん こんにちは。

屋外管理で良さそうなら、そのようにします。

あと、落ち葉とゴミはなるべく取るようにします。

本当にご丁寧に説明していただき、有難うございます!

大きなお世話かもしれませんが、コロナウィルスには
お気をつけください。ぺこり
きみ さん 2020年03月30日11時32分
征 さんへ
コロナは今世界的な脅威ですね。悲しいことばかりで報道を見るのが辛くなってきました
早く世界が日常に戻れるようにと思います。
そしてまた同じことが起こらないように多方面から考え、努力したいですね。

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

アビシニアン猫(♂)とメダカを飼っています。歴代猫は『アロ』『アズロ』。

現在、盆栽世界にて「キミのMonthlyお手入れ講座」連載中です。

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