杜松(トショウ)の剪定
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杜松は芽吹きや胴吹きのいい樹種なので、樹形作りのための剪定や芽摘みは欠かせない作業の1つです。
杜松の剪定は暖かい時期に行うのがよく、秋~冬の剪定は枝枯れの原因にもなります。
芽吹きの良さを利用した樹形作りができるので、肥料を好む樹種なので日頃の施肥管理をしっかりして力を付けておきましょう。
杜松の種木
杜松の種木
杜松の種木は山取り(荒木)もありますが、主に挿木によって作られています。
いい種木は立ち上がりに曲があり、胴吹きもよく葉性の短いものがいいでしょう。
杜松は別名ネズミサシとも言われていて、葉が比較的柔らかくて触ってもそれほど痛くないものが扱いやすいようです。
産地は暖地から寒冷地までに及びますが、単に杜松として流通していることが多いので、同じ管理をしていても地域によっては突然枯れてしまうものがあるようです。
種木のうちは木を太らせるためにも、施肥をしっかり与えて数年は枝を伸ばしっぱなしにしておきます。
小品盆栽として仕立てる場合は役枝として使えそうなものを残し、切り戻して整枝をしながら各枝を充実させます。
杜松の若木の剪定
不要枝の剪定
若木はある程度木も太り、枝数も増えているので樹形作りのための剪定を始めます。
杜松の若木はとくに芽吹きや胴吹きがいいですから、剪定をしないでいると小枝が増えすぎて日当たりや風通しも悪くなり、懐が蒸れて枯れてしまいます。
剪定の時期
そうらないないうちに役枝を決め、不要枝を剪定して枝の元に新芽を吹かせます。
剪定の時期は5月~9月の間の芽が活動している時期に行います。不要枝は5月になったら剪定し、懐に新芽を吹かせて短く充実した枝を作るようにします。
杜松の追い込み剪定
枝の追い込みは扇型になるように切り戻します。
芯とする部分は伸ばしておいて、針金で形を作っておくといいでしょう。
長めの枝は必ず小枝のところまでで切り詰め、枝枯れのないようにしてください。多少長くても脇芽が吹いてくればさらに追い込むことができます。
この追い込み剪定を4~5年繰り返せば古さも増して次第にいい木になってきます。
杜松の完成樹の剪定
完成樹になれば、特に込みすぎた枝の間引き剪定や徒長枝の追い込み剪定をして樹形を整えるくらいで大丈夫です。
全体の風通しと日当たりを確保することで胴吹き芽を持たせることができます。
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