カリンの剪定

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カリンは材質が硬く、芽の吹く力の強い樹種なので早めに幹模様を決めて不定芽で枝作りをするつもりで作るのがいいでしょう。

大実のつくカリンは、樹形作りはもちろんですが果実のつけ方も大切です。

カリンの果実は大きいので、あまり沢山の実をならせるのは木に負担がかかってしまいます。

また自家受精・結実性の高い樹種ではありますが、他の樹の花粉を付けさせたほうが結実はよくなります。

カリンの剪定の基本

カリンの花芽はその年に伸びた短くて充実した枝(短果枝)につきます。

剪定は春の新芽が動き出す前に行いますが、花芽の膨らんだ枝は残しながら前年に延びた枝を2~3節残して切り、下枝は長め(3~4節)に切ります。
不要枝の整理もこのときに行います。

春から伸びた枝は、基本的に2節残して剪定します。
2週間くらいすれば次の芽が伸びてきますので、同じように2節残しの剪定をして枝数を増やしていきます。
その後に伸びる枝はそのままにしておいて、あまり長くなるようでしたら先だけ摘む程度にしておいてください。

またカリンは胴吹き芽や徒長枝もよく出るので、早めに切り取ってください。

カリンの種木の剪定

カリンの苗木は実生や取木でよく作られています。

苗木時代は果実を付けることよりも幹作りが重要です。幹を太くするためには、伸びてくる枝は切らずに3~4年はそのままにしておいてください。

ほしい太さや高さまで大きくなったら、春先に一度切り詰めてその後に出る芽で枝作りをします。

頂部の枝は短めに、下枝は長めに残すことが樹形作りの基本です。

カリンの完成樹の剪定

大きな果実のつくカリンですから、完成樹では樹形作りはもちろん、その実の付け方も大切な部分です。

花芽はその年に伸びた枝の先につくので花芽を確認したら、花芽を残して伸びてきた枝を切り詰めます。

あまり多くの果実を付けると木が弱ってしまうため、大きな盆栽でも4~5個付ければ充分です。

しかしせっかく開花しても結実しないものが結構あるので、確実に結実したものだけを大事にして余分な果実は早めに摘果してください。

また果実の観賞時期である秋まではそのまま付けておきますが、観賞後あまり遅くまで付けたままにしているものよくありませんから、自然落果を待たずに早めに切り取ってあげてください。

不要枝や間引き剪定は、翌年の芽が動き出す前に行います。

冬の間室入れしている場合は、室が暖かすぎると室の中で葉芽が膨らんできてしまいます。

あまり早く芽が動き出してしまうとムロ出しした後になって芽が霜焼けして溶けてしまいますから、この芽が動き出す前に剪定するのがポイントです。

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