ボケの剪定
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ボケは平安時代に中国から渡来した帰化植物で、唐ボケともいわれています。
品種が多く花色も豊富で、紅色、ピンク、黄緑色、白、更紗などがあり、同じ株に白と紅が咲き分けるものもあります。
花期は2月~5月で、早咲きの寒ボケと遅咲きの春ボケに大きく分けることができます。
ボケの剪定も他の花物類と同じで、花芽を多く付けさせることが主な目的になりますが、姿が崩れやすいだけに樹形を維持するための剪定も大切な作業の1つです。
ヒコバエを活かして株立ちにしたり、模様木など様々な樹形に作ることができます。
ボケの剪定の基本
ボケの花芽は夏の間の8月下旬~9月頃に作られ、今年伸びた枝の基部と昨年枝の先に蕾がつきます。
肥培管理が十分であれば古枝にも花芽を付けさせることができるので、しっかりと肥料を効かせることが大事です。
ボケは春から枝が伸び、切れば小枝は増えますが、伸びるたびに剪定してしまうと枝が若返り花芽を付けてくれません。
基本的な剪定は秋の剪定になりますが、芽摘みをする場合は6月までに済ませておく必要があります。
その後に伸びてくる枝は肥培管理を十分行いながら秋まで伸ばしておき、10月頃になったら花芽を残して剪定してください。
花芽は基部3~4芽の所で少し膨らんでいるのが確認できます。
ただし不要な枝やヒコバエが伸びてくるので、見つけ次第根元から切り取ってください。
ボケの種木の剪定
種木は挿木や取木で多く作られていて、4~5年太らせて幹作りをしたら枝数を増やす剪定をします。
種木のうちは早く木を太らせることが大事ですから、枝はできるだけ伸ばしたままにして将来邪魔になるような不要枝や伸ばしたくない枝を整理するくらいにしておきましょう。
また、一般的に植物は、鉢植えよりも地植えにしたほうが早く太くなります。
地植えが出来ないときは、出来るだけ大きな鉢やザルで4~5年培養し、肥料をしっかり与えながら枝を伸ばしたままの状態にしておきましょう。
枝数を増やすための剪定は、春伸びてきた芽を梅雨頃に2~3芽残して切り、2番枝を出させますが花芽は期待できません。
枝のない場所に枝を作るには新芽をそのまま伸ばして太らせてから必要な長さで切り戻すとよいです。
基本樹形ができるまでは花は無視して枝を伸ばして樹を太らせたり、枝を切り詰めて枝数を増やすなどの手入れが欠かせません。
ボケの完成樹の剪定
完成樹の剪定は、樹形を維持しながら花を多く付けることが目的です。
花を多く付けさせるには、春から伸びる新梢は10月まで剪定しないことがポイントです。
ですがボケは枝は徒長枝やヤゴ芽(ヒコバエ)が出やすく、手入れをしないと風通しも悪くなり、花芽はついても樹形が崩れていくことになります。
そうならないためにも強く伸びてくる徒長枝は、6月頃に2~3芽残して剪定しておいてください。
全体の剪定は基本的に秋に行います。
6月の剪定以降も枝は伸びてきますから、秋になったらその年に伸びた枝を元から2~4芽残して全体の枝を短く切り詰めてください。
切り詰める長さは全体のバランスと、上部と下部の力の強さで調整してください。
ヤゴ芽(ヒコバエ)や不定芽は、適宜元から切り詰めます。
ボケの花がら摘み
ボケの花はそのままにしていると結実し、7月~8月頃には甘い香りの黄色い果実が熟します。
ボケは果実も観賞されるので花がら摘みは必要ありませんが、あまり多く付けると樹が弱ってしまいます。
中品サイズでも1~3個程度にして数を調整し、観賞が終われば早めに摘果してください。
コメント
- isakun73 さん 2017年05月16日16時10分
- こんにちわ、植木鉢のボケの花柄をとって、さて枝はどうしたもんかな?ネットで調べて、ここに来ました。木瓜の剪定について教えていただきましてありがとうございました。
「我が家の植物管理」ノートの木瓜の欄にリンクの一つに加えてもよろしいでしょうか? - きみ さん 2017年05月16日17時29分
- isakun73さん
補足しておきますが、5月中~6月頃に芽摘みをしておくといいですよ。枝作りなら2~3芽残して今年伸びた枝を切ってください。
しっかり肥培管理して栄養状態が良いものならたさん枝増えます。 - 夢一心 さん 2020年12月16日13時43分
- 剪定が遅れたが、いまでもよいか。葉がある場合は、全部取ってよいか。
- きみ さん 2020年12月17日08時57分
- 夢一心 さんへ
太い枝を切ったりとかは2月頃がいいと思いますが、軽い切り戻しくらいなら今行っても大丈夫です。