キミの盆栽びより盆栽の育て方実物類の育て方 > 実ザクロの育て方

実ザクロの育て方

実ザクロの作業暦

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠期
 
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
 落葉
休眠期
 
摘果
 結実
花芽分化
 
 
 
摘果
管理場所
ムロ
 
ムロ出し
日なた
 
 
半日陰 
 
日なた 
 
 
 
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1~2/日
 
 
 
2~3/日
 
 
1~2/日
 
1/2~3日
施 肥
薄液肥
多肥注意
 
 
 
 
剪 定
 不要枝
 徒長枝
針金かけ
 
 
針金外し
植え替え
 
芽摘み    
 花後
         
葉刈り              

実ザクロの性質

実ザクロはザクロ科ザクロ属の落葉高木。雌雄同株、両性花。

ヨーロッパ南東部が原産で、暖かい場所に自生している樹種です。

果樹としての栽培も盛んで盆栽では『実ザクロ』として使われ、矮性で実付きのいい一才ザクロや姫ザクロが向いています。

その他実ザクロの代表的な品種には、幹が捩れる性質があり『ねじ幹ザクロ』、透明な果実の『水晶ザクロ』、姫性の『朝鮮ザクロ』などがあります。

八重咲きや絞り模様、白花品種の『花ザクロ』も美しく、これらは実は付けませんが花を観賞するものとして花物盆栽に使われています。

変わり品種には幹が捩れるように生長するねじ幹ザクロがあり、早くから古色を帯びてよいです。

夏に咲く花と、秋に口を開けた実や寒樹姿も楽しめ、俳画などにも描かれ昔から愛されています。

挿木や取木が容易で樹勢も強いので初心者にも育てやすい樹種の1つです。

実ザクロの管理場所

日当たりと風通しのよい場所で育てます。

新芽が伸び始めたらよく日の当たる場所で管理してください。

花付きをよくするためにも十分日に当てることが大切です。

強い日差しにもよく耐えますが、小さいものは注意が必要です。特に夏の西日に長時間当たらないように工夫してください。

また小葉が混み安く、風通しをよくしておかないと蒸れて葉色が悪くなってしまうのでよく風の通る場所におき時には間引く作業も必要になってきます。

実ザクロは温暖な場所に自生している樹種なので、寒さに弱いです。冬は寒風を避けしっかり防寒しておく必要があります。

実ザクロの灌水

水を好む樹種ですが、過水で根腐れを起こすことがあります。

水はけのいい用土に植えて、表土が乾いたのを確認してからたっぷり与えてください。

蕾がついたら乾かし気味にしておくと落花を防ぐことができます。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が乾いたらたっぷり灌水します。

実ザクロの施肥

肥料を好みますから、生育中は肥料切れのないようにしてください。
肥料切れがないように、固形肥料と薄い液体肥料を併用するなど、少ない量を回数多く与えたほうが効果があります。

春新芽が伸び始める3月~4月に春肥を与えます。

開花中は肥料を取り除き、花後の7月~8月に再開してください。

秋は摘果後の10月~11月の間にしっかり施肥します。

ザクロは用土が酸性になると葉が黄色く変色してしまうので、植え替えの時には基本用土にくん炭や苦土石灰を少量混ぜておくといいです。

基本の肥料は油かすに骨粉(リン酸分)を2割ほど混ぜたものを使ってください。

実ザクロの作り方

剪定(3月、花後、落葉後)

ザクロは春先から次々に枝が伸び、花はその枝の先につくので、春から伸びた枝は切らずにそのまま伸ばしておき、花後の6月~7月に徒長枝を剪定します。

剪定は、結実した枝の実を残した部分と必要な枝を1~3節残して切り、不要枝もこのときに剪定すれば全体がすっきりします。

徒長枝には花芽はつかないので早めに剪定しますが、ここから2番芽を出させることで花芽のつく枝になります。

花が咲く6月頃には十分に2番芽が伸びているように、4月下旬~5月に入ったら特に強い枝を1節残して切り詰めてみてください。

ただし実をあまり多く付けると樹が弱るので実の数には調整が必要です。

ザクロの芽は対生に伸びてくるので、1節で剪定するとそこから2つの芽が伸びてきますが、下枝が枯れやすいので下部や弱い枝は長めに2~3節で剪定するように心がけます。

また太くて古い枝を剪定すると枯れ込むことがあるので、出来るだけ避けてください。

全体の樹形を整える切り込みは芽出し前の3月頃と落葉後に行います。

寒さに弱いので寒い時期の剪定はできません。

針金かけ(6月~7月)

ザクロの樹形は主に剪定と針金で作られますが、古枝には癖がつきにくいので針金かけをする場合は若枝のみにしてください。

針金かけに合せて剪定で小枝を増やします。

開花と受粉(6月~7月頃)

雌雄同株、両性花なので1鉢で実がつきます。

一才ザクロが作りやすくお勧めです。

植替え(3月中旬~4月上旬)

芽出し前に植え替えができます。

根の詰まり具合をみて1~2年に1回の間隔で行います。

コメント

この記事へのコメントはまだありません。

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

動植物好きの猫飼いです。歴代猫は『アロ』『アズロ』。現在は雄のアビシニアンと一緒です。

ほとんど籠って盆栽いじってますが、盆栽教室やミニ盆栽屋「てのひら盆栽しんとう」も定期的に企画、出店しています。

ワークショップ/イベントのお知らせ お問い合わせ

更新履歴

おすすめ文献

月刊近代盆栽 2019年 11 月号 [雑誌]
盆栽の魅力・育て方・楽しみ方が紹介されている盆栽総合誌です。「KINBON」と呼ばれ世界的にも有名な雑誌で初級者からベテラン愛好家まで満足できる内容です。
盆栽世界 2019年 11 月号 [雑誌]
毎月出ている盆栽雑誌です。月変わりの特集も楽しめて、いろんな技術の解説や銘品が掲載してあります。
群境介のマンガミニ盆栽365日 作業・管理編
マンガミニ盆栽
盆栽の基本的な知識が全て漫画で勉強できます。月ごとの作業ポイントがしっかり押さえられていて解りやすい。
はじめての豆盆栽 気軽に楽しむ小さな盆栽
まじめての豆盆栽
小さな盆栽のある暮らしを楽しむ一冊。これを読むと盆栽を始めたくなります。もちろん基本的な管理も学べますよ。