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藪山査子(ヤブサンザシ)の育て方

藪山査子(ヤブサンザシ)の作業暦

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠期
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
 
紅葉
休眠期
 
 
 
 
花芽分化
花芽分化
 
管理場所
軒下など
 
ムロ出し
日なた
 
半日陰
 
 
 
日なた
 
軒下など
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1~2/日
 
 
 
2~3/日
 
 
1~2/日
 
1/2~3日
施 肥
 
 
 
 
剪 定
 間引き剪定
 
花後
針金かけ
 
植え替え
 
 

藪山査子の性質

ヤブサンザシ

藪山査子:10月(東京)

藪山査子はスグリ科スグリ属の落葉~半落葉低木。雌雄異株。

実がバラ科の山査子(サンザシ)に似ていることからこの名前がついていて、キヒヨドリジョウゴの別名もあります。

中国や朝鮮半島、北海道を除く日本の山野に稀に生えていて、庭木としては割と一般的に見ることができます。

花は4月~5月に開花し、黄緑色の萼片が花弁のように見えます。

実生や取木、挿木、株分けなどで増やすことができます。

藪山査子の管理場所

「藪」の字が付く通り耐陰性の樹種ですが、全くの日陰だと花付きが悪くなるので明るい半日陰で風通しのいい場所で管理してください。

春の芽出しからはよく日に当て、日差しが強くなる梅雨開けから9月上旬までは遮光が必要です。

寒さにも強く、冬は過保護にする必要はないですが乾風や霜に直接あたらないような対策が必要です。

藪山査子の灌水

水切れに注意すれば普通の灌水でいいです。

ただし高温多湿には弱いので、夏は涼しい場所を用意し、排水の良い用土を使用するなど工夫してください。

開花中は花に水がかからないように注意し、特に真夏は水切れのないようにしてください。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回が目安に表土が乾いたらたっぷり灌水してください。

藪山査子の施肥

多肥により枝の徒長や実付きが悪くなることがあるので施す量は控えめにしてください。

2月に寒肥を1回、花後の5月下旬頃から梅雨入りまでに月1回。

肥料は秋肥を中心に油かすに骨粉(リン酸分)を3割くらい混ぜたものを与えると実付きがよくなります。

藪山査子の作り方

芽摘み

藪山査子の花芽は8月~9月に作られ、翌年または翌々年枝から伸びた枝の先に開花します。

新芽が伸びると同時に蕾が出来るので春の芽摘みは行いません。

芽出し前の植え替えと同時期か、7月頃の剪定で枝数を増やします。

剪定(2月~3月、7月)

藪山査子の枝はあまり伸びず、ある枝の先から葉を伸ばすような伸び方しかしないので、剪定は不要枝を間引く程度であまり必要ありません。

7月頃に新梢の先端を切り詰め、芽出し前に全体の姿を整える剪定をしてください。

芽出し前の剪定はあまり強く切り詰めると花芽まで落としてしまいます。夏の剪定も伸びすぎた新枝の先端を切り戻すか古葉を切り取る程度にしておいてください。

花芽は主に1~2年生枝の脇芽に多く付き、枝が古くなるにつれ花芽がつきにくくなるので、3~4年に1度は強剪定をして枝を更新する必要があります。

針金かけ

とくに決まった時期はなく、必要に応じて針金かけができます。

7月の剪定時期と同時に針金かけをすると効率的です。

藪山査子の枝は古くなると針金が効きにくくなるので、かけるなら新しい枝にします。

落葉後は全体の枝が見えて作業がしやすいのですが、厳寒期の作業は避けてください。

開花と受粉(4月~5月)

藪山査子雌花

藪山査子(3月):kanmita1のなんでもページ

雌雄異株なので雌木はもちろん、受粉用の雄木が必要です。

花は枝の基部にまとまって咲き、雌花は花の中央に雌しべがあり、周りには退化した雄しべ。雄花には花粉のついた雄しべが5本並んでいます。

稀に雌木だけでも結実することがありますが、ポツポツと成る程度。

人工授粉をしたほうが確実なので、刷毛などで花粉を摂り雌しべに付けてください。

実は11月頃に熟しますので、摘果後は種を取り出して取り蒔きしておくと翌年実生苗を楽しむことができます。

植替え(2月下旬~3月)

芽出し前に植え替えができます。

植え替えは根の詰まり具合をみて、1~2年に1回の間隔で行ってください。

植え替えの時に株分けで増やすことができます。

病害虫

藪山査子にはアブラムシやカイガラムシなどがつくことがあります。

風通しのいい場所で管理し、定期的な薬剤散布で防除してください。

ただし石灰硫黄合剤やスミチオンなどの浸透性の強い薬剤では葉が傷みやすく、萎れることがあるので使用を避けてください。

コメント

てるてる坊主 さん 2018年05月21日06時50分
ヤブサンザシの実からたくさんの苗が育ちました。この実から生えた苗木は全て雌の木一種類のみですか?
また、苗木の時に雄雌の見分けはできますか?
きみ さん 2018年05月21日10時09分
てるてる坊主 さん
実生は雄になるものが多いらしいですが数があれば雌も出るかもしれません。
見分けは花が咲いてみないとわかりません。

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

アビシニアン猫(♂)とメダカを飼っています。歴代猫は『アロ』『アズロ』。

現在、盆栽世界にて「キミのMonthlyお手入れ講座」連載中です。

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