ムレスズメの育て方

ムレスズメの作業カレンダー

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠期
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
 
落葉
休眠期
 
 
 
花芽分化
 
管理場所
軒下など
 
ムロ出し
日なた
 
 
半日陰 
 
 
日なた 
 
軒下など
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1~2/日
 
 
 
2~3/日
 
 
1~2/日
 
1/2~3日
施 肥
 
 
 
 
 
剪 定
 
花後すぐ
 
 
針金かけ
 
 
 
 
植え替え
 
 
 
芽摘み                
葉刈り              

ムレスズメの性質

ムレスズメはマメ科ムレスズメ属の落葉低木。雌雄同株(雌雄同花)。

中国原産で、4月~6月頃に黄色い特徴的な花を咲かせ、その姿が細い枝に群れてとまった雀のように見えることで群雀の名前がついています。

花だけでなく幹模様も面白く、枝には先の鋭いトゲ(托葉)がついています。

雌雄同株ですが結実は難しく、地下茎を伸ばす性質があるため株分けや挿木で増やされています。

根が太りやすい割には幹枝の太りが遅く、根を露出させて幹に見立てる作り方(根上がり)が多いようです。

いくつかの品種があり、矮性種のコバノムレスズメ、常緑性のツクシムレスズメ、枝が垂れる性質のシダレムレスズメなどがあります。

丈夫で暑さに強く、痩せた場所や乾燥にも強いですが、肥料を効かせることで花芽がよくつきます。

ムレスズメの管理場所

日当たりと風通しのよい場所で育てます。

日陰でも育ちますが、多くの花芽を付けさせるためにはよく日に当てる必要があります。

夏の強い日差しには直接当てないようにしてください。

寒さにはさほど強くないので、冬は保護が必要です。

ムレスズメの灌水

乾燥には強いですが、水を好むので乾き過ぎに注意してください。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が乾いたらたっぷり灌水します。

花付きをよくするためにも過水にならないようにしてください。

ムレスズメの施肥

痩せた場所でも育ちますが、花を多く付けるには肥料をしっかり効かせます。

新芽が伸び出す春先4月~6月と、9月~10月の間に月1回、油かすなどの固形肥料を月1回与えてください。

秋肥は骨粉(リン酸分)を2割ほど混ぜて与えると翌年の花付きが良くなります。

ムレスズメの作り方

剪定(花後6月頃、落葉後~芽出し前)

ムレスズメの枝はまとまりにくいので剪定や針金かけでの樹形作りが欠かせません。

ムレスズメの剪定は花後に行います。

花が終わったら1~2節残して剪定し、不要枝も整理してください。

剪定後も枝が伸びてきますが、花芽の出来る夏以降の剪定は控えてください。

厳寒期を除く落葉後の秋~芽出し前に全体の剪定をします。

根元から枝が分岐しやすいので、株立ちや根上がりに仕立てられます。

鋭いトゲがあるので作業する時は鋏で1つ1つ丁寧に切り取ってから行うといいです。

針金かけ(6月、秋~芽出し前)

枝が柔らかいので針金はかけやすいですが、弾力性がありやや癖がつきにくいです。

時期は特に拘らなくていいですが芽が動く春は避け、花後の剪定と同時に行うか、厳寒期を除く落葉後~芽出し前に行うとよいです。

成長が早いので食い込む前に外し、癖がついていなければかけ直しをします。

植替え(3月、秋)

10月~11月頃か、芽出し前の3月頃に植え替えをします。

太根を強く切り詰めると枯れるので、出来るだけ切らずに巻き込むようにして植え付けます。

ムレスズメは幹枝よりも根が太りやすいので、太根を利用して幹に見立てたほうが簡単です。

植え替えの時に株分けをして増やすことができます。

若木や小さいものは1~2年に1回植え替え、成木は2年に1回を基本にしてください。

また、マメ科のムレスズメの根には共生菌が寄生して根に根粒を作りますが、バラ科に見られる根頭癌腫病ではなく根が元気な証拠なので出来るだけ切り取らないでください。

コメント

熊谷成能 さん 2022年06月11日17時18分
お世話になります。
今年花が咲いているムレスズメの鉢植えを購入しました。
花が終わり枝が伸びてきましたがどのように剪定して良いかよく判りません。
写真を添付しますので出来る範囲でご教示願えませんか?
きみ さん 2022年06月13日18時20分
熊谷成能 さんへ

お返事がおくれてしまって申し訳ありませんでした。
良い感じに生育していますね^^
ムレスズメは葉の出ている部分を1節と計算して、上の強いところは1~2節、下枝は3~4節と長さのバランスを見ながら切り込んでください。そのあとは伸しぎみでいいです。
今時期着れば来年の花も観られると思います。