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花海棠(ハナカイドウ)の育て方

投稿日:2014/01/13 更新日:2020/04/30

花海棠の作業暦

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
 
 
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
落葉
休眠期
 
 
花芽分化
 
(実)
 
 
管理場所
軒下など
 
ムロ出し
日なた
 
 
 
半日陰 
 
日なた 
 
 
灌 水
(回数/日数)
1/日
 
1~2/日
 
 
 
2~3/日
 
 
1~2/日
 
1/日
施 肥
 
 
 
 
針金かけ
 
 
 
 
剪 定
 
 
植え替え
 
 
 
芽摘み  
 
           

花海棠の性質

花海棠はバラ科リンゴ属の落葉低木。

ソメイヨシノに続いて開花する春の代表花の1つで、淡紅色の花を枝いっぱい垂れ下がるようにに咲かせるため垂糸海棠とも呼ばれています。

両性花で小さなリンゴに似た赤い実が成りますが結実しないことが多く、花を楽しむものとして盆栽にされています。

盆栽では近縁種の姫リンゴや実海棠(深山海棠)の受粉樹としても利用されます。

花海棠の管理場所

日当たりと風通しのよい場所で育てます。

夏は西日に当たらないように半日陰に置き葉焼けしないようにします。

冬は鉢土が凍らないように保護してください。

花海棠の灌水

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が乾いたらたっぷり灌水します。

花付きをよくするためにも過水にならないようにしてください。

花海棠の施肥

5月~6月と、9月~10月の間に月1回、油かすなどの固形肥料を置き肥してください。

花海棠の作り方

芽摘み、芽押さえ

海棠は芽摘みをすると来年の花芽が付き難くなるので、花を見る段階のものは基本的に芽摘みを控えます。

芽摘みは樹形作り段階の養成木に対して行う作業で、 その基本フォームは新梢をいったん伸ばしてから摘む「切り戻し剪定」をします。

適期は5月中旬頃で、枝が10cm程伸びた頃に2~3節の所で鋏で切ってください。芽摘み後2週間もすれば2番芽が伸びてくるので伸びる前に摘むか、アルミ線で芽押さえをして樹形の骨格を作っていきます。

枝として太らせたい場合は針金で伏せて模様を付け、必要な太さを得てから切り戻して小枝を増やす芽摘みをします。

樹勢の落ち着いた完成木は新梢の伸びもさほど強くなく、ほとんど2~3芽くらいで芽止まりするので芽摘みする必要はなく、特に強く伸びる新梢だけを摘んで抑制すればOKです。

剪定(花後、2月)

剪定は休眠期で花芽と葉芽の区別がつく2月頃か、花後すぐに行います。

花芽分化は梅雨頃から夏の間なので、5月いっぱいには剪定を終わらせておく必要があります。

花は前年に伸びた短果枝に咲くので大事にし、徒長枝は1~2節残して剪定してください。

針金かけ(12月~2月、5月~6月)

休眠期の間か、5月~6月の間に新梢に針金をかけることができます。

植替え(3月、10月~11月)

春か秋に植え替えができます。

若木や小さいものは1~2年に1回植え替えをします。 成木は2年に1回を基本にしてください。

コメント

Tararin さん 2021年04月11日19時36分
 初めまして。Tararinと申します。
 貴サイトにおいて、色々と勉強させていただいており、きみさんには本当に感謝いたします。
 今回は、花海棠の育て方での質問となりますが、花海棠だけでなく、他樹種を含めた質問をさせていただきたいと思います。
 質問とは剪定のことです。
 花芽は短枝につくので、剪定は休眠期で花芽と葉芽の区別がつく2月頃か、花後すぐに1~2節残して行うということは理解しております。
 ただ、剪定を繰り返すうちに、毎年、1~2節ずつ枝が長くなっていくような気がするのです。
 この長くなった枝をどのように扱っていくのか、御教授していただきたいのです。
 私が所有する盆栽のほとんどは2年目の物になり、昨年1~2節残して剪定した枝から新芽がどんどん伸びており、うれしい限りです。
 ただ、今のところ樹形は維持できているものの、いづれ枝が長くなり、樹形が大きくなっていくような気がします。
 花海棠に限らず、他の樹種についても長くなっていくであろう枝の扱いについて、御教授、よろしくお願いいたします。
きみ さん 2021年04月12日06時33分
Tararin さんへ
単純に考えると、たしかに花後の〇節残しの剪定では全体は次第に大きくなります。
サツキの剪定がまさにそうですよね
だから、数年に一度は大きく切り戻してまた作り直すというやりかたをします。

剪定の仕方というのはどの樹にも毎年同じようにするのではなくて、来年花を見たいときの剪定、枝を作りたいときの剪定、ボディ優先の剪定とかいろいろあります。
完成木でも完成ということはなくて、生きていれば枝は太るし、ずっと同じということはないですよね。形が崩れることもあります。
毎年短く切っていたら次第に樹はよわりますから、時には自由に伸ばしてあげて力を付けるべき時もあります。そして力がついたらまた大きく切り戻してバランスを取ります。

実際にそだてていくなかで気づくこともありますが、なかには良い場所に芽を持ってくれたりするので、そういう芽を大事にして強い芽はちょっと短く摘むとか、樹によって剪定するかしないかも違うと思っています。
Tararin さん 2021年04月13日18時28分
 きみさん、お返事、ありがとうございます。
 きみさんほどの著名な方からアドバイスいただき、非常に感動しております。
 さらに、剪定についての基本的な考え方をご教授していただき、今後の盆栽の管理がより楽しみになりました。

 時には枝づくりのために花を犠牲(咲かせない)にしたり、花を咲かせるための剪定をしたり、剪定も色々あり、毎年同じようにするのではないということですね。

 となれば、毎年、綺麗な花を咲かせる職人さんは、すばらしい剪定技術を駆使しているのですね。
 本当に素晴らしいことだと思います。

 最後に、きみさんはご多忙かと思いますが、貴サイトの更なるご発展を期待しております。
 それから、今後も色々とご教授、よろしくお願いいたします。
 
 
きみ さん 2021年04月14日08時16分
Tararin さんへ
著名だなんてとんでもありません...でもありがとうございます。

小さい樹だと特に力がないので、花や実は毎年みないこと多いかなと思います。
作るのも楽しいのでいいんですけどね

このブログもっと頑張りますので、宜しくお願いします<(_ _)>

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

アビシニアン猫(♂)とメダカを飼っています。歴代猫は『アロ』『アズロ』。

現在、盆栽世界にて「キミのMonthlyお手入れ講座」連載中です。

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