楓(カエデ)の育て方

更新日:2018/08/15

楓の育て方

楓の作業カレンダー

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠期
 
 
芽出し
 
 
 
 
 
紅葉
 
落葉
管理場所
軒下など
 
ムロ出し
日なた
 
 
半日陰
 
 
日なた 
 
軒下など
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1/日
 
 
2~3/日
 
+葉水 
 
1/日
 
1/2~3日
施 肥
置き肥
 
置き肥
 
 
針金かけ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
剪定
 徒長枝
 
 
 
不要枝 
植え替え
 
 
 
芽摘み
 
 
 
 
 
     
葉刈り
 
 
 
       

楓の性質

楓はカエデ科の落葉小高木。

モミジも同じカエデ科の仲間ですが、盆栽で「楓」と言えば唐楓(トウカエデ)や宮様楓(台湾楓)をさしています。

春の新緑や紅葉、寒樹姿など四季を通じて楽しむことができます。

とても丈夫で太りやすく、枝作りもしやすいので初心者から経験者まで人気。

芽摘みや葉刈り、剪定など細かな手入れが必要です。

楓の管理場所

明るく風通しのよい場所で育てます。

ただし強い光に当たると葉が傷みやすいので、5月頃から低遮光の寒冷紗や防風ネットを設置しておくと安心。

特に日差しの強くなる梅雨明けから夏の間は日よけの下に置いて強光を避けてください。

葉が混みあい日当たりが悪い部分がでてくるので、時々鉢を回して全体に日が当たるように工夫してください。

冬は鉢土が凍らないように保護してください。

楓の灌水

葉が展開してからは水の乾きが早くなるので水切れのないように気をつけてください。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が乾いたらたっぷり灌水するようにしてください。

特に夏場の水切れには注意し、夕方には積極的に葉水を与えてください。

楓の施肥

肥料を与えすぎると枝が徒長するので控えめに。

梅雨と夏場を除いた5月~10月頃の間に油かすなどの固形肥料を与えて下さい。

楓の繁殖法

楓は主に実生で増やします。挿木も可能ですが、取木の方が発根します。

実生の場合は、 秋に茶色く熟した種を取り蒔きするか、保存して春に蒔いてください。秋に公園などに出かけてめぼしい樹の種を拾いに行くといいです。

取り蒔きの場合はまず翼(羽根の部分)を切り取り、指の第一関節分くらいの深さに埋めて通常の水やりをしてください。冬の間は屋外の風の当たらない場所に置きます。

春に蒔く場合も翼(羽根の部分)を切り取って保存しておきます。楓の種は一定の寒さに晒さないと発芽しないので、冷蔵庫(野菜室)で保存してください。

保存中は乾燥させた状態で構いませんが、春に蒔く前に一晩水に漬けておき、蒔いた後は通常の水やりをしましょう。2月下旬~3月に播種します。

実生の場合は発芽率の問題もあるので、種は多めに播いてください。

楓の作り方

芽摘み(4月~8月)

楓の芽は成長期の間伸びてくるので、樹冠から飛び出す新芽を1~2節で摘んで間延びを防ぎながら小枝を増やします。

剪定(5月~8月、12月)

新芽が固まってきた5月~8月の葉刈りの時期に合わせて徒長枝を短く切り詰めます。

全体の剪定は12月に落葉して寒樹姿になったときに不要枝や樹冠から飛び出している枝を切り戻してください。

針金かけ

針金かけの最適期は休眠期の間ですが、新芽の開く時期と夏場以外は針金をかけることができます。

枝の太りが早く、かけた針金がすぐ食い込むので、癖がついてなければかけ直しが必要です。

植替え(2月~3月)

楓は根の成長が早く根詰まりしやすいので、若木や小さいものは毎年植え替えをします。 成木は2年に1回を基本にしてください。

楓は八方に伸びた根張りも見所の1つなので、太くて長い根は短く切り浅い楕円鉢などに植えるとよくなります。

持ち込むほどに根張りが広がって盤根状になりやすいので、植え替えの時には根を広げて植え付けるようにします。

コメント

福田茂夫 さん 2018年08月14日15時15分
カエデの種まき時期は何時とって何時植えれば良いのか教えて下さい。
きみ さん 2018年08月15日15時29分
福田茂夫 さん
本ページに繁殖法を追加しました。
写真がないので取り敢えず文字だけですみません。
種は秋に拾って、すぐ蒔くか、春まで保存して蒔くかです。
今付いている種はまだ熟していないので秋まで待ってください。
ミツコ さん 2019年06月17日07時54分
こんにちは。お尋ねします。

楓のポット苗を購入しました。
1ポットに7本植えてあり平皿っぽい鉢で盆栽仕立てに初挑戦したいと思っているのですが、
梅雨の時期ならまだ大丈夫でしょうか?
秋まで待ったがいいでしょうか?

ご指導よろしくお願いいたします。
きみ さん 2019年06月17日17時18分
ミツコ さんへ
どのような状態かによりますがたぶん、実生ポットだと思うので、根は直根が残っていてまだまだこれから根を作らないといけない段階かと思います。今根を切ったりするのは、難しいと思います。
さらにそれを浅鉢に入れるのは、固定が難しいかと。
業者は年中植え替えしてますが、そういう設備があるからで、特に夏の土用が過ぎてしまうと根はまず伸びないです。管理が難しいので、時期は守ったほうがいいかも。
境清国 さん 2021年02月01日21時58分
ミツコさんへ
いつも、動画拝見しています。私は九州の佐賀に住んでいる境と申します。今年の1月から欅、楓、杜松、真柏を購入しました。
欅は冬に強いと聞いたので、ムロには入れず、気温が下がる夜はテラスの下に移して越冬させようと思いいますがどうでしょう?楓も同じでよいでしょうか?
それと、杜松は寒さに弱いと聞いたのですが、今からでもムロに入れた方がよいのでしょうか?
真柏はどうでしょうか?

きみ さん 2021年02月02日10時16分
境清国 さんへ
コメントありがとうございます。(わたしの名前はキミコですが、ミツコさんへのコメントだったらすみません)

〇欅は寒さには強いですが、空っ風で小枝が枯れ込むことがあるので風対策は必要かと思います。外においてたら乾きやすくなりますし、反って管理が難しくなるかもしれないですね。小さい樹は保護した方が良いです。カエデも同じ考えです。

〇杜松はできえば保護してやってください。傷むと春先からの成長に影響してしまいますので。シンパクも同じ考えです。葉は寒さに当たると茶色くなって、温かくなると元に戻るので野外の置きっぱなしにする人もいますが、わたしは簡易的に保護しています。

お住まいの気候にもよりますので、一概に言えませんがさほど霜もおりないような所なら野外の軒下管理だけでも平気です。
でも、購入したばかりの樹のようなので、どこで仕入れたかにもよります。
寒さに慣れている樹はよいけど、暖地で育てられたものをいきなり寒冷地の軒下管理ではかわいそうですからね
drhsz さん 2021年03月22日00時52分
親愛なるキミコ、

どの楓(Acer buergerianum)品種が最も良く、葉が最も小さいかを教えてください。 私は「ミヤサマヤツバ」、「コシミヤサマ」、「ノコリボ」、「ニンポエンセ」の種が本当に好きですが、これらはおそらく最も入手可能な(ここではヨーロッパで)ものであり、最高ではありません。 日本で他の種を栽培しているなら、私はそれらを追いかけてとてもうれしいです。:))))

どうもありがとう。

(あなたのビデオは楽しいです、あなたのウェブサイトはその内容で本当にプロフェッショナルです!)

心から、

drhsz
きみ さん 2021年03月23日08時42分
drhsz さんへ

Sorry for the late reply. Thank you for writing a comment! Among the maples I know, the one with the smallest leaf is Kotohime maple. There are many other small ones with beautiful leaf shapes. The one with the name "princess" is small.

返事がおくれてすみませんでした。コメントを書いてくれてありがとうございます!私が知っているカエデの中で、1番葉っぱの小さいものは、琴姫モミジです。ほかにも小さくて、葉の形が綺麗なものは沢山あります。「姫」という名前がついているものは、小さいです。
kyo さん 2021年04月30日09時50分
いつも有益な情報をありがとうございます(^ ^)

盆栽初心者です。いちから盆栽を作ってみたいと思い、実生苗をいろいろ買ってみました。
トウカエデについてです。
群境介さんの、ミニ盆栽コツのコツという書籍の幼木期の管理という項目を参考にしてやってみています。4月の上旬に根の整理をして直根を切り、プランターで太らせて育てるのとポットで締めて育てるというのを2種類、本の通りやってみています。

太らせる方は2-3年伸ばしっぱなしで育て、ポットの方は芯を止めると書いてありました。その通りで大丈夫でしょうか?この2種類のやり方でコンパクトにまとめることはできるのでしょうか? 芯を止める場合は黒線のところで切ったらいいのでしょうか? また施肥はどのようにしたらいいでしょうか? 枯らさないためにはなにが大切でしょうか?
聞きたいことが多すぎて質問のバズーカ砲で大変申し訳ありません笑
ご教示いただけると幸いです。よろしくお願いいたしますm(_ _)m
きみ さん 2021年05月01日06時43分
kyo さんへ
バズーカ質問ありがとうございます!郡さんの解説の解説をするのは恐縮なことですが、できるかぎりお応えします。

①太らせる方は2-3年伸ばしっぱなしで育て、ポットの方は芯を止めると書いてありました。その通りで大丈夫でしょうか?

大丈夫です。大丈夫ですけど、盆栽を作るときは、まず幹を作り(それより根が先なこともあります)、そして役枝を作り、小枝を作ります。それぞれ数年かかる作業で、教科書通りいかないことも出てきます。
今芯を切ると、残った腋芽から2番芽が伸びてきますが(これが最初の枝分れとなる)、私の作り方としてはあと一年は伸ばしたままにしたい所です。まだ軸が細すぎるので。そのかわり、アルミ線で幹模様を付けておきます。小さく作るにしても、まず幹を太らせて切り戻す作り方のほうがコケ順もよくなりますし、力が付きます。

②芯を止める場合は黒線のところで切ったらいいのでしょうか?

切るとしたら、この苗ならそれでいいです。
数年肥培し太らせたものは、幹の途中で切っても芽吹いてきます。

③施肥はどのようにしたらいいでしょうか?

この苗はたぶん去年芽吹いたものだと思うので、肥料は与えておよさそうです。わたしは葉もの樹種には、NPK=6:5:2下がり型タイプのグリーンキングをあげています。小さいペレット状のもので、このポットの大きさならまず3くらい置けばいいと思います。

④枯らさないためにはなにが大切でしょうか?
唐カエデは丈夫な樹なので、普通に育てていれば枯れるようなことはないです。
半日陰で風通しのいい環境、適度な乾湿の水やり、適量の肥料と重すぎない愛があれば大丈夫です。
水切れのないように、あとは夏の強い日差しを避けることも大事かと思います。
kyo さん 2021年05月01日09時53分
丁寧なお返事に心から感謝です。
お中元のひとつやふたつでも送りたい気持ちです。

幹を太らせていきたいと思います。
ところでアルミ線で幹模様をつけるというのは、幹にただアルミ線を巻いたらいいですか?ゆるくでいいんでしょうか?
また半日陰の解釈ですが、朝日〜11時くらいまで陽の当たるところは半日陰とよんで大丈夫でしょうか?
きみ さん 2021年05月01日10時12分
kyo さんへ

こころのなかで「そんなわけあるかい」とツッこんでしまいましたが、アルミ線は曲げるために巻きますから、巻きつけておわりじゃなくて曲げてください(日本語が変?)。
まっすぐですと盆栽としてつまらないですからね。どのように曲げたらいいのかはビギナーさんには難しいと思うので、できるだけ低い位置に一曲いれるような気持ちでユルくでいいので曲げてみてください。
針金はきつくまくとすぐ喰い込むので、ちょっと当たるくらいにユルくまきつけてください

半日陰というのは、人によって解釈が異なるようですが、時間よりも「1日通して木漏れ日のような優しい日差し」がある環境がいいと思っています。11まで陽が当たって、あとは全くの日陰というのは盆栽の置き場所としてはちょっと残念です。