イソザンショウの育て方

イソザンショウの作業カレンダー

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠期
 
 
成長期
 
 
 
 
 
 
 
休眠期
管理場所
軒下など
 
ムロ出し
日なた
 
 
 
半日陰 
 
日なた 
 
軒下など
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1/日
 
 
2~3/日
 
+葉水 
 
1/日
 
1/2~3日
施 肥
置き肥
 
置き肥
 
針金かけ
 
 
   
 
 
 
剪定
 不要枝
太枝 
徒長枝
 
 
植え替え
 
 
芽摘み
 
 
           
葉刈り
 
 
         

イソザンショウの性質

イソザンショウはバラ科の常緑低木。

山椒の葉に似た照りのある小さい葉が特徴でとても丈夫な樹種です。

日本の南西諸島や台湾など温暖な地域の海岸や隆起した珊瑚礁などに自生する植物で、和名をテンノウメ(天の梅)といい、テンノウバイ(天皇梅)の呼び名もあります。

常緑で通年観賞でき一般的には葉物類とも言えますが、白い小花が4月~5月頃に新しい枝の先端に咲くと秋には紅紫色の丸い実を観賞することができます。

イソザンショウの管理場所

年間を通じて日当たりと風通しのよい場所で育てます。

夏は西日に直接あたらないようにしてください。

寒さに弱いので冬は霜に当たらないように保護が必要です。

常緑ですが水切れや強い日差しで根を傷めると落葉することがあります。

イソザンショウの灌水

丈夫で乾燥には強いですが水を好む樹種なので、とくに夏場は水切れのないようにしてください。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が乾いたらたっぷり灌水します。

イソザンショウの施肥

肥料を好み肥料負けをすることもあまりありませんが、与えすぎると枝が徒長するので控えめを心がけます。

5~6月と9~10月の間に油かすなどの固形肥料を与えて下さい。

イソザンショウの作り方

芽摘み(4月~5月)

イソザンショウの新芽は強く伸びやすいので、枝を伸ばしたくない場合は1~2芽残して先を摘みます。

芽摘みをしない場合は剪定で枝を作ります。

剪定(2月~3月、5月~6月、11月)

春の新芽が伸びる前に不要枝や太枝の剪定をし、秋に全体の剪定をします。

若木では特に枝の伸びが強く蔓のように長く伸びてくるので、5月~6月頃に伸びた徒長枝も短く切り詰めます。

寒さに弱いので寒い時期の剪定や針金掛けは避けてください。

針金かけ(12月~2月、5月~6月)

針金かけは通年できますが、適期は厳寒期をのぞく休眠期と5月~6月頃です。

樹勢のいい樹には9月頃に全葉刈りをして新しい葉に更新することができます。葉刈りはあまり遅い時期にはできません。

若木は特に枝の太りが早く、かけた針金がすぐ食い込むので2~3ヶ月くらいで外して癖がついていなかったらかけ直しをしてください。

葉刈り(6月~7月)

あまり葉刈りは行いませんが、樹勢のいい樹ならば梅雨頃に葉刈りをして2番芽を出させるとともに、小さい葉に更新することができます。

植替え(3月~4月)

若木や小品盆栽は毎年植え替えをします。大きな成木は2年に1回を基本にしてください。

赤玉土に桐生砂や川砂を混ぜ、排水性のいい用土を使います。

コメント

しろいぬ さん 2022年03月10日17時47分
キミさん、こんにちは。盆栽初心者で初めてお便りします。
イソザンショウについて教えていただきたくメールしました。

樹高20㎝、15㎝、10㎝くらいの3鉢を持っています。
冬の間は寒さに弱いという事で、陽のあたるところでビニールの覆いの中(ビニール温室といえるかどうか?)に入れて、外気温と陽ざしによって開け閉めしていました。

2月半ば頃から、樹高20㎝の鉢の葉が、全部ではないのですが黄色くなり、簡単に取れるように。
黄色くなったのは、古葉が自然に落ちているのか、それとも何か他の原因か・・・
でもよく見ると芽が動きだしているので、枯れたのではないと思っているのですが・・・
たしかに、この樹は他の2鉢に比べると断然古い木で、ほぼほぼ完成木?です。
樹高15㎝と10㎝は若い木でもあるせいか、緑みどりしています。

古葉とりをしないといけなかったのでしょうか?
ご教示お願いいたします。
きみ さん 2022年03月10日17時57分
しろいぬ さんへ

こんにちは!イソザンショウは樹によっては落葉する(半落葉性)ものもありますし、芽が動いているようなら大丈夫だと思います!
寒さによわいといっても外気から守っていれば問題なく、我が家の樹も、他の樹と一緒に八方ケースの中にいれていますし、鉢は凍りますが大丈夫です。
でも葉刈りや剪定などの手入れは成長期の間、温かい時期がよいですね。
剪定は、芽がるところなら切れますので、動いてきたらやるといいですよ
しろいぬ さん 2022年03月11日05時38分
キミさん、おはようございます。
お返事ありがとうございます。半落葉性のものもあるんですね。
今頃?なので心配になりましたが、せっせと落ちる葉は取って、新芽に備えます。
植え替えのタイミングはやはり、今ですか?
3鉢とも去年夏以降に、我が家にやって来たので、始めての植え替えです。どのくらい根をさばいていいのかなど何か他にも気をつける事があればご教示お願いいたします。
きみ さん 2022年03月12日12時35分
しろいぬ さんへ

お返事おそくなってすみませんでした。
植替えは今頃がちょうどいいと思います。
根の状態や樹齢にもよりますが、あまり強く切ると勢いが付きすぎたり、樹勢を落とすことになってしまうので1/3くらいサバけられればいいと思いますよ。(わたしはもう少し切りますけど)
清水 弘 さん 2022年07月09日10時34分
天皇梅として購入した苗です。イソザンショとも言われるようですが、その違いが良く分かりません。
更に、添付した写真は現在(7月7日)の状態です。花芽のように見えるのですが、花芽ですか?
開花時期は4~5月と認識しています。また秋に実が楽しめる、、とありますが、これが実になって行くのでしょうか? ご教授頂けると幸いです。
きみ さん 2022年07月11日15時57分
清水 弘 さん

お返事がとてつもなくおくれてしまい申し訳ありませんでした。
わたしもその変はよく分からないのですが、盆栽でよく作られるイソザンショウはバラ科テンノウウメ属の仲間で、葉が細かくて(薄くて)花付きのいい矮性品種もあります。

写真のものは、アオイ科コメルソニア属(ルリンギア属)のオーストラリア原産のもので、イソザンショウとは違うのですが、見た目が似ているので同じ名前で流通してしまっているみたいです。

この品種は私はもっていないので、実成りのほうはよく分かりませんが、イソザンショウは1本ではあんまり結実はしないですね。性によるかもですが、まったく実が成らないというわけでもないです。

「実がなる」と書かれているなら、成るんでしょうね!
清水 弘 さん 2022年07月12日12時14分
回答ありがとうございます。
では写真でお送りした、花芽に見える部分の経過を観察してみます。
変化したら経過報告を致します。
アキ さん 2023年11月10日12時22分
キミさんこんにちは
前回少し前に蔦の種まきについて教えて頂きましたアキと申します。

今回は磯山椒の種まきについてお尋ねします。
現在黒い実が沢山なっていますが、どの時期にどのように撒くのか皮を剥くのか蔦と同じ要領でいいのか教えて頂ければ幸いです。
アキ さん 2023年11月11日10時43分
キミさんへ

お尋ねいたします。
磯山椒に実がついていますが種まきの要領が分かりません。
どうかよろしくお願いします。
きみ さん 2023年11月11日16時47分
アキ さんへ

お返事がおくれてすみません。
イソザンショウの実を潰すと中に白っぽい種が入ってますから、茶こしなどで洗って取り播きしてください。モミジやマツの種とちがって、果肉の中の種は乾燥下で保存したことないので私はそうしています。
実生からでも良い樹になるのできっとたのしいですよ

冬の間は棚下など寒さや乾燥にあたらないところで、乾かないように水やりをしておいてください。
アキ さん 2023年11月13日06時21分
アキさんへ

今まで実を気にも止めずにやり過ごしていましたが、
色んな実に挑戦しようと思っています。
今年は沢山実が付いたので蒔いてみます。
教えて頂き有り難うございました。