キミのミニ盆栽びより基礎知識盆栽樹種の分類松柏類の仲間 > 御柳(ギョリュウ)の魅力

御柳(ギョリュウ)の魅力

更新日:2019/06/01

御柳はギョリュウ科ギョリュウ属の落葉性小高木。

鱗片状の細かい葉は針葉樹を思わせますが、広義ではナデシコ目の仲間で5月頃と9月頃に桃色のとても小さな花を咲かせます。

原産は中国で日本には江戸時代に観賞用に持ち込まれ、庭木や公園樹、花材にもされます。

盆栽界でも早くから導入されていて、細い枝穂が立ち上がる姿は独特で水墨画のようです。

秋には黄葉し落葉しますが、針葉樹に似た樹姿と古木感が独特で、主木として松類や真柏、ヒノキ類に引けを取らない存在です。

御柳の特徴

御柳の自生地

ギョリュウ属の仲間はユーラシアとアフリカの乾燥地帯に広く分布していて、水辺近くに特に多く見られます。

乾燥地に適応するために根を深く伸ばして水分を旺盛に吸収し、暑さや塩害にも強い性質を持ちます。

水を好む樹種で過水による害も出にくいですが、ある程度乾いても平気なので、水やりはあまり神経質にならなくて大丈夫です。

枝葉の出方と小さな花

御柳の花

御柳の花

御柳の葉は鱗片状で枝ぶりは真柏にも似ています。古枝は重みで垂れ下がりますが、小枝は上向きに伸びる性質があります。

花期は初夏と秋の2回で、初夏の花の方がやや大きめ。

淡いピンク色の小花が穂状にたくさん咲きますが、小さく作っているものはそれほど咲きません。

名前の似た「御柳梅(ギョリュウバイ)」はフトモモ科の常緑低木でミニ盆栽向き。御柳のように枝葉が小さく梅の様な花が咲くことからその名がついています。

御柳の繁殖法

挿木で簡単に増やすことができます。

細い枝でも発根するので、剪定した枝を挿木しておくだけで素材ができます。

鉢を緩めて肥培すればよく太り、強剪定でも芽吹き旺盛なので作りやすい樹種です。

御柳の主な樹形

御柳の樹形

水墨画を思わせる枝穂が立ち上がる姿を活かす樹形が多いです。

枝から沢山の穂状の葉が伸びてくるので、不要な部分は掻き取り、残した枝を一旦太らせて切り戻すを繰り返して曲を作っていきます。

枝が真っ直ぐのびてくるので、早い段階で幹模様をつけ、針金で枝を下げて模様木風にすることもできます。

関連ページ

コメント

この記事へのコメントはまだありません。

都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

動植物好きの猫飼いです。歴代猫は『アロ』『アズロ』。現在は雄のアビシニアンと一緒です。

ほとんど籠って盆栽いじってますが、盆栽教室やミニ盆栽屋「てのひら盆栽しんとう」も定期的に企画、出店しています。

ワークショップ/イベントのお知らせ お問い合わせ

更新履歴

おすすめ文献

月刊近代盆栽 2019年 11 月号 [雑誌]
盆栽の魅力・育て方・楽しみ方が紹介されている盆栽総合誌です。「KINBON」と呼ばれ世界的にも有名な雑誌で初級者からベテラン愛好家まで満足できる内容です。
盆栽世界 2019年 11 月号 [雑誌]
毎月出ている盆栽雑誌です。月変わりの特集も楽しめて、いろんな技術の解説や銘品が掲載してあります。
群境介のマンガミニ盆栽365日 作業・管理編
マンガミニ盆栽
盆栽の基本的な知識が全て漫画で勉強できます。月ごとの作業ポイントがしっかり押さえられていて解りやすい。
はじめての豆盆栽 気軽に楽しむ小さな盆栽
まじめての豆盆栽
小さな盆栽のある暮らしを楽しむ一冊。これを読むと盆栽を始めたくなります。もちろん基本的な管理も学べますよ。