満作(マンサク)の魅力
更新日:2019/02/23
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満作・万作(マンサク)はマンサク科マンサク属の落葉小高木。
マンサクの語源は、早春に咲くことから「まず咲く」が転訛したという説や、「豊年満作」から命名されたという説などがあります。
本州や四国、九州の山地の乾いた斜面に多く自生している樹で、変種を含め自生地や原産地でいろいろな種類があります。
リボンのような細長い花弁が特徴的で、丈夫で育てやすく挿木も容易なので盆栽にしても楽しめます。
満作の特徴
満作の花
満作の花(茨城県つくば山)
満作の花は花弁が4枚で、少しよじれてシワのある細長いリボンのような形。集まって咲くとまるで単細胞生物のような面白い姿になります。
花期は2月から3月頃。
普通種の花色は黄色~橙黄色で、紫色の萼片と花弁との色合いがなんとも言えない組み合わせです。
満作は日本原産種ですが、自生地によって変種も多く存在します。
トキワマンサク属
常磐満作(左)と紅花常磐満作(右)
トキワマンサク属の「常磐満作(トキワマンサク)」は白花で、花期は満作より遅めの4月~5月頃。
常磐(トキワ)は常緑であることを意味していて、庭木として利用されることが多い品種。
葉は丸味があり小さく、シワやねじれのない細い花弁と控えめで風流な色合いが盆栽でも好まれます。
花色が濃いピンク色の「紅花常磐満作(ベニバナトキワマンサク)」の花はやや大きめで花付きは旺盛。丈夫で剪定にも強く、庭木としてはこちらの方が一般的だったようです。
その他の園芸品種
花吹雪(左)と姫満作(右)
満作には外来種や日本の固有種との雑種など様々な品種があります。
園芸種では咲き分け品種の「花吹雪」や、北米産の「フォサギラ・マヨール(シロバナマンサク)」など。
花の小さい「姫満作」は、蕾が丸く、黄色の小さな花弁がかわいらしい品種でミニ盆栽向きです。
支那満作
満作は品種によって花期も異なり、中国原産の「支那満作(シナマンサク)」は褐色に枯れた葉を残したまま1月~3月に咲き、花後に新葉を出します。
北アメリカ原産の「早咲き満作(ハヤザキマンサク)」は2月~3月に咲き、北米原産の「アメリカ満作」は秋に開花します。
満作の繁殖法
満作は挿木でよく増えます。
小枝を挿しても発根するのでよい挿し穂を見つけて楽しんでください。
満作の病害虫
特にありません。
小さいものは夏場に蒸れて根腐れしやすいので日よけなどで高温にならないようにしてください。
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