紫陽花(アジサイ)の魅力
投稿日:2020/06/03
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紫陽花はアジサイ科アジサイ属の落葉低木。
多くの園芸種がありますが、盆栽に使われるのは枝が細く花の小ぶりな山紫陽花(ヤマアジサイ)や、小紫陽花(コアジサイ)が使われます。
長雨の時期にしっとり咲く紫陽花は初夏を告げる代表的な花木で、山野草の佇まいに近い自然な姿が愛されています。
1. 紫陽花の品種
元々「アジサイ」という名はアジサイ属の植物の総称で、 コアジサイやツルアジサイ、ノリウツギ等の亜節を含むアジサイ節と、クスノハアジサイ節があり、分子系統では側系統に属し複雑になっています。
狭義の「アジサイ(本アジサイ)」は、日本に自生する原種の「ガクアジサイ」を元に改良されたもので、萼(ガク)が大きく発達した装飾花が花序の周りを縁取る様に並びます。
紫陽花には多くの園芸品種が作られていて、開花するにつれて白から紅に変化する「紅」や、穂状に咲く北アメリカ原産の「柏葉紫陽花」、常緑で実も楽しめる「碧の瞳」など花芸も様々。
盆栽に使われるのは枝の細い小型のものが人気で、山中や沢に自生する山紫陽花(ヤマアジサイ、別名:沢紫陽花)の他、日本固有種の小紫陽花(コアジサイ、別名:芝紫陽花)や奥多摩小紫陽花(オクタマコアジサイ、別名:秩父アジサイ)などが定番になっています。
アジサイの仲間で見た目もよく似た「甘茶(アマチャ)」は、葉がやや紅紫色をしていて花は淡紫~淡赤(白花種もあり)。生薬や飲料として昔から利用されています。
2. 紫陽花の花
基本的な紫陽花の花は、中央に小さな両生花があり、その周りを縁取るように花弁状に発達した萼(装飾花)が並びます。
花の咲き方は大きく2通りあり、ガクアジサイの特徴が残る「額咲き」と、花序のほとんどが装飾花となった球形の「手まり咲き」があります。
紫陽花の「額咲き」(左)と「手まり咲き」(右)
盆栽で使う山紫陽花や小紫陽花は花や葉が小型で、小鉢で育てることができます。
小紫陽花の花
小紫陽花は装飾花がなく、小さな花弁が集まって咲く姿は線香花火のような繊細さ。
小紫陽花は地植えでは場所を選ぶためやや培養が難しいとされ、園芸用にはガクウツギとの交雑種でピンク色が混じる「奥多摩小紫陽花」を「小紫陽花」として販売していることがあります。
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