マユミの剪定

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マユミの枝は硬く弾力がありますから、針金掛けによる整枝は難しいものです。

また、マユミの枝の出方は立性で、真っ直ぐ上に向かって伸びる性質があるので、樹形作りはほとんど剪定によって整えられている場合が多いようです。


マユミの剪定の基本

マユミの花芽はその年に伸びた枝の基部から2~3芽の所につきます。

そのため、春から伸びた枝はそのまま伸ばしておき、3月頃花が確認できるようになったら先だけを摘むか、花を残して1~2節の所で先の切ってください。

力の強いものは不定芽をだしますので、早めに切り取ります。

不要枝や古枝の整理など全体の剪定は落葉後からできますが、冬の強い剪定は枝枯れの原因になりますから、春の植え替えの時(芽出しの直前)まで待ったほうがいいでしょう。

マユミの種木の剪定

マユミの苗木

マユミは比較的発根しやすい樹種なので、挿木や取木の苗木が作りやすいようです。

実生ものも多く作られていますが、実を付けるようになるまでには5年くらいかかります。

マユミの種木の剪定

マユミの種木の剪定は、主に枝を増やしながら樹形作りをするために行われます。

春から伸びた枝は、木を大きくするためにそのまま伸ばしておき、樹形を決めたら切り詰めて枝作りを始めます。

不要枝やいらない脇芽ももとから切り取ります。

樹勢のいいものは脇芽を多く出してきますので、切り詰めたらその後伸びてくる枝を1~2芽残しの剪定の繰り返しをします。

マユミの枝の出方は対生ですから、枝分れを整理するために交互になるように一方の芽を交互に剪定して枝配りをしてください。

マユミの完成樹の剪定

完成樹の剪定は、実を多く付けさせるのと樹形の維持が目的です。

そのためには、その年に伸びた枝は花芽を確認してから先を切り、花の付かない徒長枝や不要な枝は適時切り詰めるようにしてください。

全体の剪定は落葉後に行いますが、落葉後の果実の観賞はあまり遅くなってしまうと樹勢を落としてしまいますので早めに切り離すのがいいでしょう。

樹形を整える剪定は、植え替えする3月頃の春の芽出し前に行います。

できるだけ下枝を長めに残しますが、基本的には1~2節残して切り戻してください。

コメント

ひょうたん さん 2017年03月30日22時23分
春の植木市で購入後、植え替えをしたのですがこのところの陽気で、もう新芽が出てきています。
幹の太さは直径5センチ程で真弓としては結構年数が経っているものかと思いますが、眺めると結構忌み枝があります。剪定するには時期的に遅いのでしょうか?
きみ さん 2017年04月01日11時25分
ひょうたんさん
今ぐらいまでは切っても大丈夫だと思いますよ。あまりギリギリで切らずにすこし余裕をとってください。
忌み枝だからといって気に入らない枝を全部切ると樹が沈黙してしまう時があります。
今なら、絶対に不要で、今後の樹形作りの障害になると思うのを切っておくと良いと思います。
ひょうたん さん 2017年04月02日00時29分
きみさん アドバイスありがとうございます!
最低限のところでやってみます

「沈黙」する樹も有るんですね~。
それはそれで面白いですね
ヤナさん さん 2023年01月05日13時37分
「きみのミニ盆栽びより」素人の私でも分かりやすく、色々参考にさせて頂いています。

<質問>
・古い(20~30年)長く(2m位)なった「まゆみ」短くしたいのですが途中に枝はありません
 「取り木」したらその下は枯れてしまいますか?

 忙しいと思いますが、教えて頂けると嬉しく思います。

(古いデジカメを使ったら日付がおかしくなっていますが 正:2023.1.5です。 )
きみ さん 2023年01月05日17時39分
ヤナさん さんへ

いつもありがとうございます!そして新年明けましておめでとうございます。
たいぶん背がたかくなりましたね。このような樹はなんだか姿がひょろっとしていてそのまま庭木にして眺めたくなる気もしますが、小さく作りたいということでしたら、根伏せや強剪定も出来る樹種ですから思い切って株元できってもいいかもしれません。

ただ、でなくてそのまま枯れるということもゼロではないですので、時間かけてゆっくりやれるのでしたら、今は芽あたりのある所まで短く切っておいて、胴吹きしてきたのを大事にする(強い芽を摘んで下枝を作っていく)ようにしてもいいかもしれません。

ご質問のように、上部は取木かけておくというのもよさそうですね。
上手くいけばしたにも芽を持ちますよ^^

取木かけるなら2月か6月です。
強剪定するなら秋の落葉後か2月頃がお勧めです。