ヤブサンザシ(藪山査子)の魅力
藪サンザシ
ヤブサンザシはユキノシタ科スグリ属の落葉低木。雌雄異株。
藪サンザシという名前は、よく藪に生えていて、赤く熟した果実がバラ科のサンザシに似ていることから付けられましたが、サンザシとは別の種類の植物です。
また、この実がヒヨドリジョウゴの実にも似ているため『キヒヨドリジョウゴ』という別名も付いています。
山野には希にしか自生しておらず、現在は庭木の方が一般的です。
秋には赤くて美しい実がなるので、実物盆栽としても人気があります。
藪サンザシの特徴
藪サンザシの花(4月~5月)
藪サンザシの雄花:盆バカひこさんの盆栽道楽
藪サンザシの雌花:豆狸のマメマメ日記
藪サンザシの花は雌雄ともに黄緑色をしていてカップ状の形をしています。
短枝を作り、そこから数個の花がまとまって咲きます。
5つの萼は発達して反り返り、花弁のように見えます。本当の花弁は萼の間にありますが小さく目立ちません。
雄花の雄しべも小さく目立たないので、雄しべを取り出して雌しべに付ける人工授粉が確実のようです。
雌花には雌しべの奥に子房が見えます。
藪サンザシの実(10月~11月)
藪サンザシの実(11月:東京)
藪サンザシの実は小さな球形で、赤く熟して美しいです。
この実がサンザシと似ていることから藪サンザシという名前が付きました。
肉質の果皮は汁気が多く食べられそうですが、食用にはなりません。
藪サンザシの繁殖法
藪サンザシの種木は実生や株分け、挿木、取木、接ぎ木などで増やすことが出来ます。
藪サンザシの主な樹形
斜幹、模様木などの樹形にしたてられます。
短枝を出すので枝を作るには時間が掛かります。
藪サンザシの日頃の管理
置き場所
半日陰~明るい日陰で風通しのいい場所に置きます。
強い日差しは葉焼けを起こしたり、根を傷めることがあります。
用土
赤玉土を単用します。
灌水
水切れには注意が必要ですが、過水による根腐れも起こしやすく少し難しいことろがあります。
春は1日1~2回、夏場は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安としてください。
花に直接水がかからないようにしてください。
肥料
4月~6月と、9月~11月の間に月1回、油かすなどの固形肥料を与えます。
開花~受粉後は中止し、実が肥大しはじめたら再開します。
病気・害虫
アブラムシ類やカイガラムシ類がつきやすいです。
コメント
この記事へのコメントはまだありません。