蔓梅擬(ツルウメモドキ)の魅力
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蔓梅擬はニシキギ科ツルウメモドキ属の蔓性落葉樹。雌雄異株。
日本や朝鮮半島など東アジア一帯の日当たりの良い山野に自生していています。
葉が梅擬(ウメモドキ)と似ていることから蔓梅擬の名前が付けられましたが、やや厚みのあるぷっくりした葉が特徴で、モチノキ科の梅擬とは全く別の種類。
葉に照りのある照葉蔓梅擬(テリハツルウメモドキ)とは同じ仲間になります。
5月頃に咲く白い花はほとんど目立ちませんが、秋になる黄色の実は、熟すと中から赤い仮種皮に包まれた種が現われます。
その色合いがとても美しく、秋を彩る貴重な実物。リースに使われたり庭木としても人気の樹です。
蔓梅擬の特徴
蔓梅擬の花(4月~5月)
蔓梅擬のメス花(左)とオス花(右)
雌雄異株なので、結実させるには雄木と雌木が必要です。
蔓梅擬の花は雌雄とも5mm程度ととても小さく、花付きがよいので沢山の花芽がつきますが咲いてもほとんど目立ちません。
雌花は淡緑色の花弁が枝の基部から花柄を伸ばして数個まとまって咲きます。
5枚の花弁に、先が3裂に分かれた雌しべが突起していて目立つので区別が付きます。
雄花は淡緑色で花弁は5枚、5本の雄しべが並んでいます。
蔓梅擬の実(10月~12月)
蔓梅擬の実は秋になると黄色く色づきます。
熟してくると3裂に爆ぜ、中から赤い仮種皮に包まれた種が見えます。
黄色い果皮と、赤い種子の色合いが綺麗で、冬の間鑑賞できるので冬の人気樹種です。
落葉後も鮮やかな実が付いていて見応えがあります。
蔓梅擬の繁殖法
蔓梅擬の種木は実生や挿木、取木で増やすことができます。
蔓梅擬の主な樹形
斜幹、模様木、懸崖などの樹形に仕立てされることが多いです。
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