梨 (ナシ)の魅力

投稿日:2013/08/27 更新日:2020/05/16

梨(ナシ)の魅力

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梨はバラ科ナシ属の高葉低木。

食用の品種としては和梨や中国梨、洋梨などの系統が数多くあり、食用の品種でも盆栽作りにして観ることもできます。

昔から盆栽で使われる梨には、アジア大陸から人里に持ち込まれ野生化した山梨や、山梨を原種にした栽培品種の相梨(アイナシ,別名:姫梨)が重宝されます。

さらに実の小さい品種には、豆梨(地方名:犬梨)や鈴梨、小梨の名前で親しまれ、葉や実が小さい満州小梨も人気。

豆梨の自生地は伐採や植生遷移により狭められ、主な自生地は天然記念物に、愛知と三重の自生種は環境省レッドリストに指定されています。

バラ科リンゴ属のズミ(黄実)も、その果実が小さい梨の実に似ていることから『コナシ』と呼ばれることがあります。

梨の特徴

梨の花(4月~5月)

満州小梨の花

4月頃に桜に似た白い花を咲かせます。

雌雄同株ですが、梨の仲間のほとんどは自家受粉では結実しにくい「自家不和号性」であることが遺伝子解析で確認されていて、近縁種との交配が必要です。

開花中まとめて置いておき、風や虫媒による自然交配を試みるか、直接花を優しくチョンチョンと擦り合わせるか、小筆や綿棒などで花粉を取って人工授粉させてください。

満州小梨は花数があり、花粉が多く採れるので交配用にも重宝します。

梨の実(9月~11月)

アイナシの実

相梨の実

普通の梨の実よりも小さい山梨系の実は、そのまま食用の梨のミニチュアのような形をしています。

大きさは山梨や相梨では姫林檎と同じくらい(直径2~2.5cm)、豆梨や鈴梨は直径1~1.5cm程、満州小梨は1cm以下と小振りのサイズ。

黄褐色の実は小型の梨のようですが、渋みがあるので食用には向きません。

梨の繁殖法

梨の種木は主に接木で作られていますが、挿木や取木でも増やすことができます。

樹の生育がいいので取木をすると早く開花します。

実生をすると大実のものでも果実が小さくなり、小さい鉢で管理すれば盆樹に合うようになります。

梨の日頃の管理

置き場所

日当たりと風通しのいい場所に置きます。

夏の強い日差しにあたると葉焼けを起こしやすい樹種なので、特に西日には当たらないようにします。

豆梨は日当たりのいい湿地やため池周辺に自生しているものなので特に水を好みます。

灌水

水を好みますので、たっぷり灌水します。

春は1日1~2回、夏場は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安としてください。

開花中は花に直接水がかからないようにしてください。

肥料

3月~6月と、9月~10月の間に月1回、油かすなどの固形肥料を与えます。

病気・害虫

樹勢の悪いものや、環境の悪い場所で管理しているものはハダニ類、アブラムシ類、カイガラムシ類、シンクイムシ類などのほか、根頭癌腫病、黒斑病、赤星病などに罹りやすくなります。