ベニシタンはバラ科シャリントウ(コトネアスター)属の常緑低木です。
原産は中国で日本には自生していません。 属名のコトネアスターという名前でも知られています。
葉も実も小さく、盆栽に向いている樹種です。
ベニシタンには矮性や斑入りなどの園芸品種も多く、盆栽はもちろん庭木にしても楽しまれています。
淡紅色の花は小さく目立ちませんが、実成りがよく、秋には赤い果実が鈴なりにつきます。
同じ仲間で枝変わり品種のシロシタンがありますが、花は白く、ベニシタンより大きめの赤い果実がなります。
ベニシタンの花:花の名前を調べる
ベニシタンの花は淡紅色で、枝の基部に並ぶようにつきます。
小さく目立ちませんが、花の数だけ結実する実成りのいい樹種です。
ベニシタンの花:yamato2006改!!
枝変わり品種のシロシタンは、花の色が白いことで区別されます。
シロシタンも実付きがいいので、花の数だけ結実します。
果実は赤く鮮やかですが、ベニシタンの実のように光沢はなく少し大きいのが特徴です。
ベニシタンの実:らい君とわたしのさんぽ道
秋には結実した実が熟して、鮮やかな赤い実を見ることができます。
ベニシタンは結実がよいので秋の盆樹としては定番の人気樹種の1つです。
ベニシタンの種木は挿木や取木でもよく増えます。
斜幹、模様木、懸崖、寄せ植えなどの樹形に仕立てされることが多いです。
枝は良く枝分かれしますが這う性質が強く、水平に広がるので懸崖に向きます。
萌芽性が強いので剪定や針金を掛けて樹形を整えてください。
日当たりと風通しのいい場所に置きます。
よく日に当てることで実付きが良くなります。
暑さや寒さに強い丈夫な樹種です。
赤玉土を単用します。
水を好みますので、たっぷり灌水します。
特に夏の水切れには注意してください。
春は1日1~2回、夏場は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安としてください。
花に直接水がかからないようにしてください。
肥料を好むのでしっかり効かせます。
4月~6月と、9月~10月の間に月1回、油かすなどの固形肥料を与えます。
アブラムシがつきやすいようです。