ブナ(橅)の魅力

ブナはブナ科ブナ属の落葉高木です。

紅葉も楽むことができ、秋には葉が緑から黄色~オレンジ、金茶色へと色のグラデーションを楽しむことができます。

葉は紅葉後も翌春の新芽が伸び出すまで落ちることがないため、ユズリハとも呼ばれています。

長く持ち込むほど白くなる幹肌も見所です。

葉の小さいフジブナも盆栽で人気の樹種です。

ブナの特徴

ブナの葉

ブナの葉は卵形で先が尖っています。葉の縁は丸みを帯びた波状で、側脈の先はその波状のへこんだ部分に向かっているのが特徴です。

ブナの新芽

ブナの新芽は春になると吹き出してきます。

新芽や若葉は葉裏に絹毛が密生しています。

ブナの幹・枝

ブナの幹は古くなると白くなり、長く持ち込むことでその特徴が出てきます。

秋は紅葉と白い幹のコントラストが冬枯れの風情を表して大変よいものです。

若木は枝の太りが早いので針金を掛けた場合は食い込む前に取り外すように気を付けます。

ブナの繁殖法

ブナは挿木や取木、実生などで楽しむことができます。

秋に種子を拾って、撒いておけば翌春には発芽します。

発芽したものは網伏せをして曲付けしたり、出た根と茎を一度ほとんど切り戻しておくと、次に勢いの弱い芽がでて小さく仕立てることができます。

ブナの主な樹形

苗木のうちから幹模様を作っておけば、いろんな樹形に仕立てることができます。

直幹や斜幹、模様木、株立ちはもちろん、寄せ植えにしてブナの林を作っても面白いです。

ブナの日頃の管理

置き場所

日当たりと風通しのいい場所に置きます。

夏は西日を避けて葉焼けを防ぎ、冬は保護が必要になります。

用土

赤玉土を単用します。

灌水

天然のダムと言われるほど水を好む樹種ですから、特に夏場は水切れのないように気を付けてください。

春は1日1~2回、夏場は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安としてください。

夏の間は夕方の葉水も樹勢維持に効果的です。

肥料

5月~6月と、9月~10月の間に油かすなどの固形肥料を与えます。

多肥になると枝は間延びして樹形が乱れるので気を付けてください。

病気・害虫

アブラムシやカミキリムシがつくことがあります。

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