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欅(ケヤキ)の葉刈り

ケヤキの葉刈り

ケヤキも枝の伸びが旺盛な樹種なので、葉刈りは欠かせない作業です。

時期は新葉の固まった6月中~7月上旬(梅雨頃)で、葉刈り前には肥培がしっかりできていて樹勢が充分にあることが前提です。

葉切りで済ませようとする人もいますが、中途半端に葉を残してしまうと残された葉量に適応してしまい、腋芽が動いてこないことがあります。

手入れが必要な時に備えて日頃から樹を元気に育て、やるときは思い切って葉刈りしてください。

ケヤキの全葉刈り

ケヤキの葉柄(ようへい)は極端に短いので、無理に葉の基部まで取らずに葉を少し残して切り取ります。

そうすることで腋芽を痛めることもなくなりますし、切り残した葉は腋芽の活動とともに葉柄ごと自然に落ちます。

まずは樹冠から飛び出す徒長枝を適当な長さに切り詰め、残した枝に付いている葉を鋏で1枚ずつ丁寧に取ってください。

ケヤキの全葉刈り

それが終われば各枝がよく見えるので、さらに全体を2節くらいで短く切り詰め、不要枝も整理しておきます。

太らせたい枝や将来芯となる枝は長めに残すか、葉刈りせずそのままにして太らせます。

またケヤキの葉刈りは基本的に全葉刈りをするのですが、下枝やフトコロ枝などに付く葉は小さく弱いので、葉刈りする必要はありません。

葉の付き方は互生で芽も交互についているので、できるだけ外芽を残すように次に伸びる枝の方向を考えながら剪定してください。

ケヤキは葉刈りしたからといって、葉が特別小型化するわけではありませんが、葉刈りや芽摘み、剪定でよく枝が増えます。

ケヤキの葉こぎ

ケヤキは葉がたくさんついているので、中品サイズの葉刈りとなれば熟練の人でも3時間はかかると言われています。

そこで、ハサミを使わずに手で葉を取る葉こぎがあります。

ケヤキの葉こぎ

これは枝を長く伸ばし気味にする箒作りのケヤキや若木に向いていて、1枝を軽く指で持って押えたまま上方にこぎあげます。

葉こぎをすれば一気に葉を取ることができますが、難しければ手で葉を1枚ずつむしり取っても構いません。

ケヤキの腋芽

ただし、あまり強い力でやると腋芽を痛めてしまうので、慣れないうちは鋏で葉刈りするしかありません。

小さい樹なら葉こぎよりも1つ1つ葉刈りした方が安心です。

ケヤキと同じニレ科で小葉のニレケヤキ(アキニレ)も葉刈りできますが、さらに手間がかかるので剪定だけでも充分です。

ケヤキの葉刈り後の芽摘み

葉刈り後もすぐに新しい枝が伸びてくるので、葉が固まれば初夏の間にもう1回葉刈りすることもできます。

ですが、全葉刈りを繰り返すとどうしても枝が弱ってしまうので、2番芽の葉が3~4枚ほど展開したら1~2葉残して先を摘んでおく方法もあります。

ケヤキは頂芽優性の性質が強く、葉刈りをしても残した枝の先だけが再び強く伸びて、肝心の腋芽が動かないことがあります。

なので、葉刈りした後に出る2番芽はまだ葉が柔らかいうちに芽摘みをして力を止め、フトコロ芽を活性化させるようにしてください。

ケヤキの葉刈りと芽摘み

フトコロ芽から新しい葉が開いてきたら、その手前まで切り戻してさらに枝を細かく仕立てることができます。

夏になれば枝の伸びも一旦落ち着くので、特別な手入れは必要なくなりますが、外側の大きくなった葉は葉切りしてください。

秋に全体を整える剪定をして、観賞に備えます。

ケヤキの休眠前の葉刈り

秋に黄葉を迎え観賞を終えたものは、葉刈りをして寒樹姿を楽しむことができます。

そのままでも自然に落葉しますが、休眠前の葉刈りはこの1年の仕立ての成果を見る機会でもあるので、葉刈りをして全体を整理しておきましょう。

自然落葉したあとに太枝などを剪定すると、樹液が止まらず枝枯れする原因になるので注意してください。

ケヤキは寒さには強いですが、冬の乾風に当たると小枝が枯れ込みやすいので、寒害から守るために藁や不織布、針金で枝全体を束ねて冬越しさせる方法があります。

乾風対策のため、敢えて不要枝や徒長枝を剪定せずに枝を密生させておくこともあります。

この場合は、春の芽出し前に全体を切り詰めてください。

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都内のベランダから盆栽を始め、現在は盆栽のために郊外に土地を得て暮らしています。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

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