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剪定で使う道具

剪定用の道具は剪定鋏だけでも充分ですが、利便性を求めればよりたくさんの道具が必要になります。

一言にハサミといっても、盆栽で使うものには剪定鋏(木鋏)、芽摘み用の鋏、松柏専用の鋏、叉枝切り鋏、根切り鋏、摘果鋏など用途に合わせて工夫されたいろいろな形が揃っています。

しかし全ての道具を揃える必要はなく、最低でも太枝も切れるような木鋏と小枝が切れるような鋏が2丁あれば、枝と根の剪定ができます。

ついでに剪定跡を切り戻すための小刀があれば充分です。

要は切りやすくて自分が使ってみて疲れないものであれば、園芸用の専用鋏でなくてもいいです。
盆栽を手入れするためにあまり凝った道具は必要ありません。

ただし剪定鋏は、剪定のときに樹液がついてすぐに錆びつきます。

道具を揃えることよりも、むしろ使い慣れたものを常によく手入れをしておくことが大切です。

剪定傷を小さく済ませ傷治りをよくするためにも、いつも鋭利な状態にしておきましょう。

剪定鋏の種類

本来は道具揃えにあまり気を遣うことはありませんが、剪定で使う鋏の種類をここでご紹介しておきます。

それぞれの作業に使いやすく改良されているぶん、やはり使ってみると便利で作業効率が上がります。

商品の形やサイズ等は参考なので、自分の使いやすいものを選んでください。

盆栽剪定鋏

盆栽剪定鋏

盆栽用の枝の剪定鋏です。いろいろな長さや形があり、小枝~太い枝を剪定します。

鋏には鉄製、ステンレス製、鋼(はがね)製などがあります。ステンレス製は錆びにくいので手入れの手間が比較的省けます。

短刃で足(持ち手)の長いものは枝の剪定や芽摘み、葉刈りなどに長宝します。

長刃のものは大物盆栽や太い枝の剪定、庭木の剪定などに使いやすいです。

叉枝切り鋏(こぶ切り鋏)

盆栽叉枝切り鋏

剪定跡に出来る切り残し・コブなどを元からえぐるように抜くときに長宝する鋏です。

刃先が直刃か丸刃かで切り口が違います。

直刃はほぼ水平に枝を切るので、傷口に肉が上がって跡が残ることがあります。そのため切出しナイフなどで傷口を削っておく必要があります。

丸刃であれば最初から枝をえぐるように切断できるので、跡の削り作業が省けます。

根切り鋏

盆栽根切り鋏

主に根を切るための鋏ですが、幹割り鋏と形や使い方は変わりません。

刃渡りの長いものほど、太い根を切ることができます。

剪定鋏で根を切ることもできますが、石や砂利を噛むと刃が欠けるので注意しないといけません。

通常の鋏だと根に対して横から刃を入れることになるので近くの根を傷つけることがありますが、根切り鋏だと垂直に刃を入れることができますので、切りたい根に直接アプローチできます。

針金切り鋏

盆栽根切り鋏

支点と刃の距離が短く、より力が入るので太い針金でも簡単に切ることができます。

ペンチやニッパーなどでも代用できますが、細かい作業をするときには刃が入りやすくいいものです。特に食い込んだ針金を外す時には、この針金切りで切断しながら外します。

ヤットコ、ラジオペンチ

やっとこ

ヤットコは針金をつかんだりねじったりする道具で、工具でも使われるラジオペンチでもいいです。

針金外しとして出ている鋏は、刃先が丸くて曲がっている鋏なので、木を傷つけずに針金だけを挟んで取り外すのに長宝します。

針金かけや樹の固定、鉢底網の固定など細かい加工をする時や、ジンシャリを入れる時に樹皮を剥く道具になったり、針金外しとしても使います。

盆栽用には狭い枝先にも入る先の細いもので、自分が使いやすい大きさのものを選びましょう。

使い方に慣れない人はスプリングがついているものがお勧めです。

切り口の保護剤・癒合剤

カットパスタ-

剪定後の切り口に塗って保護するものです。ペースト状で使いやすいものです。

他にも、癒合促進物質も含んでいる切り口ナオール、キニヌール、トップジンM、カルスメイトなどの商品名で市販されているものもあります。

その他、手入れ道具

鋸(のこぎり)

盆栽用細鋸

剪定鋏では切れないような太い枝や根、幹を切る時に使います。

小品盆栽用には細鋸が使いやすいです。

彫刻刀(切りだしナイフ)

盆栽用彫刻刀

盆栽用のジンやシャリを削ったり、剪定後の傷口を削るのに使います。

木工用カッターナイフでも代用出来ますが、彫刻刀の方がより力が安定し切れます。

太い枝を剪定すると、傷口に肉があがって美観上よくないので、このような彫刻刀を使って深めに削り、目立ちにくくします。

クラフト用鋏

クラフト用鋏

木工用のステンレス製の小型鋏ですが、小枝の剪定や芽摘みや葉刈りなどに意外に長宝します。

鉄製の鋏と違い、屋外においていても錆びにくいので特に小品盆栽をやっている人には予備も含めて複数個持っていると便利です。

サビ取り

サビトール

鋏は素材にもよりますが、金属なのでやはり錆びます。

特に剪定の際、樹液がつくとなお錆びやすく切れ味も悪くなりますから、出来れば作業した後には手入れをしてください。

サビ取りにはシート状や液状のものがありますが、盆栽道具ではシート状のものが使いやすいと思います。

砥石を使う人もいますが、普通は砥石で鋏を研ぐのは難しいものです。

このサビトールは、柔らかく消しゴムのような感覚でサビを簡単に取ることができるので便利です。

細目、中目、粗目がありますが、鋏ならば中目くらいが適しています。

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世田谷のバルコニーで盆栽を始め、現在は盆栽のための広い土地を求めつくばへ移住計画中。小さい盆栽を中心に山野草や鉢作りを楽しんでいます。

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