剪定で使う道具
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剪定用の道具は剪定鋏だけでも充分ですが、利便性を求めればよりたくさんの道具が必要になります。
一言にハサミといっても、盆栽で使う鋏には用途に合わせたいろいろな種類があるので、自分が必要なものを選んで使ってください。
道具の心得
剪定で使う鋏には剪定鋏(木鋏)の他、芽摘み用の鋏、松柏専用の鋏、叉枝切り鋏、根切り鋏、摘果鋏など用途に合わせて工夫されたいろいろな形が揃っています。
有名所では盆栽鋏の最高峰といわれる「昌国」の他、比較的値段のやすい「喜久和」や「兼進」など盆栽専用の鋏や道具を取り扱う専門店がいくつかあります。
「いい盆栽を作るには道具も最高のものを」とはよく言ったもの。凝り性の人ほど専用の鋏を集めたくなるのは当然で、やはりそれなりの使い心地で気持ちが引き締まるものがあります。
また、専門店が扱う鋏はメンテナンスもしっかりしていて長年使うなら早いうちにいい道具を揃えたほうがいいという考えも間違いありません。
しかし必ず最高の道具を揃える必要はなく、太枝が切れる木鋏と小枝が切れる鋏が2丁あれば不自由しません。ついでに剪定跡を切り戻すための小刀があれば充分です。
要は切れ味がよく使いやすい鋏であれば、専用の鋏でなくてもいいのです。
凝った道具を揃えることよりも、むしろ使い慣れたものを常によく手入れをしておくことが大切。剪定傷を小さく済ませ傷治りをよくするためにも、いつも鋭利な状態にしておきましょう。
剪定道具の種類
剪定で使う鋏には、大きく分けて太枝を切るためのもの、小枝を切るためのもの、針金を切るためのものがあります。
それぞれの作業に使いやすく改良されているぶん、やはり使ってみると便利で作業効率が上がります。
使い心地は実際に手に持ってみるのが1番なので、自分に合ったサイズや重さなど事前に確認して揃えてください。
剪定鋏
盆栽剪定鋏 (価格帯:数千円~数万円)
盆栽用の枝の剪定鋏です。いろいろな長さや形があり、小枝~太い枝を剪定します。
鋏には鉄製、ステンレス製、鋼(はがね)製などがあります。ステンレス製は錆びにくいので手入れの手間が比較的省けます。
短刃で足(持ち手)の長いものは枝の剪定や芽摘み、葉刈りなどに長宝します。
長刃のものは大物盆栽や太い枝の剪定、庭木の剪定などに使います。
叉枝切り鋏、こぶ切り鋏(価格帯:数千円~数万円)
剪定跡に出来る切り残し・コブなどを元からえぐるように抜くときに長宝する鋏です。
刃先の形状が直刃か丸刃かで切り口が違います。
直刃はほぼ水平に枝を切るので、傷口に肉が上がって跡が残ることがあります。そのため切出しナイフなどで傷口を削っておく必要があります。
丸刃であれば最初から枝をえぐるように切断できるので、跡の削り作業が省けます。
根切り鋏(価格帯:数千円~数万円)
主に根を切るための鋏ですが、幹割り鋏と形や使い方は変わりません。
刃渡りの長いものほど、太い根を切ることができます。ミニ盆栽ではあまり太い根はでませんが、畑で太らせた苗木は太根が走っていることがあり、普通の剪定鋏ではなかなか綺麗に切ることができません。
それほど太くなければ剪定鋏で根を切ることもできますが、石や砂利を噛むと刃が欠けるのでできるだけ避けたいところ。
通常の鋏だと根に対して横から刃を入れることになるので近くの根を傷つけることがありますが、根切り鋏だと垂直に刃を入れることができますので、切りたい根に直接アプローチできます。
針金切り鋏(価格帯:数千円~数万円)
支点と刃の距離が短く、より力が入るので太い針金でも簡単に切ることができます。
ペンチやニッパーなどでも代用できますが、細かい作業をするときには刃が入りやすくいいものです。
特に食い込んだ針金を外す時には、この針金切りで切断しながら外します。
その他、あると便利な道具
ヤットコ、ラジオペンチ(価格帯:数百円~数千円)
ヤットコは針金をつかんだりねじったりする道具で、ラジオペンチでもいいです。
針金かけや樹の固定、鉢底網の固定など針金に細かい加工をする時や、ジンシャリを入れる時に樹皮を剥く道具になったり、針金外しとしても使います。
盆栽用には狭い枝先にも入る先の細いもので、自分が使いやすい大きさのものを選びましょう。
使い方に慣れない人はスプリングがついているものがお勧めです。
クラフト用鋏(数百円~数千円)
木工用のステンレス製の小型鋏ですが、小枝の剪定や芽摘み、葉刈りなどに意外に長宝します。
鉄製の鋏と違い、屋外においていても錆びにくいので特に小品盆栽をやっている人には予備も含めて複数個持っていると便利です。
鋸(のこぎり)(価格帯:数百円~数千円)
剪定鋏では切れないような太い枝や根、幹を切る時に使います。
小品盆栽用には細鋸が使いやすいです。
彫刻刀(切りだしナイフ)(価格帯:数百円~数千円)
盆栽用のジンやシャリを削ったり、剪定後の傷口を削るのに使います。
木工用カッターナイフでも代用出来ますが、彫刻刀の方がより力が安定し切れます。
太い枝を剪定すると、傷口に肉があがって美観上よくないので、このような彫刻刀を使って深めに削り、目立ちにくくします。
サビ取り
鋏は素材にもよりますが、金属なのでやはり錆びます。
特に剪定の際、樹液がつくとなお錆びやすく切れ味も悪くなりますから、出来れば作業した後には手入れをしてください。
サビ取りにはシート状や液状のものがありますが、盆栽道具ではシート状のものが使いやすいと思います。
砥石を使う人もいますが、普通は砥石で鋏を研ぐのは難しいものです。
このサビトールは、柔らかく消しゴムのような感覚でサビを簡単に取ることができるので便利です。
細目、中目、粗目がありますが、鋏ならば中目くらいが適しています。
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