葉物類の針金掛け

更新日:2019/10/29

葉物類の針金掛け

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葉物類は芽出しや紅葉など年間を通じて楽しむことができますが、なんといっても1番の見所は落葉後の木立ちの姿。

大切なのは細かく繊細な枝先や美しい幹肌で、傷やゴツさは嫌われるため、針金掛けよりも芽摘みや剪定で樹形作りをする事が多いです。

ですが苗木の段階では針金による基本の樹形作りが欠かせませんし、補助的な枝向きの矯正や全体をしっかりまとめるには正しい針金掛けを押さえておく必要があります。

葉物類の針金かけの時期

葉物類の針金掛けは回復力の旺盛な発芽前か、成長期の間(5月~7月頃)に行います。

新梢の矯正が主で、紙巻き針金などを使って樹皮を傷付けないような配慮ができれば1番です。

葉物や雑木類では特に樹皮を傷付けると観賞価値を下げてしまうので、矯正の期間も短めで早いものは2ヶ月程度。遅くても幹の肥大が始まる秋までには外しますが、期間に拘らず癖が付き次第外してください。

主要な葉物類の針金掛けの適期一覧

樹 種

針金掛けの適期 特徴と外す時期

(カエデ)
5月~7月 若木は2~3年、老樹は3~4年で外す
紅葉
(モミジ)
2~3月、5月~6月 黒松より枝が柔らかく曲げやすいが樹勢はやや弱い
若木は2~3年、老樹は3~4年で外す

(ケヤキ)
2~3月、5月~6月 幹や枝が柔らかく整枝に強い
若木は2~3年、老樹は3~4年で外す
銀杏
(イチョウ)
5月~6月 枝は柔らかく折れにくいが、癖がつきにくい
若木は1~2年、老樹は2~3年で外す
癖がついていなければかけ直しが必要

(ブナ)
5月~6月 枯れることはあまりないが枝が裂けやすいので注意しながら若木のうちに行い、2~3年で外す
杉葉が出ているうちは掛けない
姫沙羅
(ヒメシャラ)
5月~6月 綿化しているところにはかけないようにすること
若木は2~3年、老樹は3~4年で外す
四手、ソロ
(シデ、ソロ)
5月~6月 枝は柔らかく折れにくいが、癖がつきにくい
若木は1~2年、老樹は2~3年で外す
癖がついていなければかけ直しが必要

(ハゼ)
5月~6月 枝は柔らかく折れにくいが、癖がつきにくい
若木は1~2年、老樹は2~3年で外す
癖がついていなければかけ直しが必要

(ツタ)
5月~6月 枝は柔らかく折れにくいが、癖がつきにくい
若木は1~2年、老樹は2~3年で外す
癖がついていなければかけ直しが必要

葉物類の主要樹種の針金掛け