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盆栽の条件

盆栽はガーデニングや鉢植えと違って、自然に生きている樹の姿を縮小し、自然の風景の一片を表現しようとしています。

そのためには樹の仕立て方だけでなく、飾り方についてもよく知っておく必要があります。

盆栽になる樹とは

大きさの調和が取れている

幹と枝、枝と葉、鉢と植物の大きさに調和を取ることも大切な条件の1つです。

大きな木を縮小して作ったのですから、それに付く葉も小さく仕立てなければ調和がとれません。

実物盆栽では、それに付く果実もやたら大きくては調和がとれないし、細い枝が折れたり樹勢を弱めてしまいます。

芽摘みや葉刈りなどを繰り返しながら、小さい鉢で持ち込めば葉や節が小さくなる植物もありますが、数年を要しますし、技術的な問題もあります。

小葉性のモミジや松、小実のバラや花梨など、最初から小さい性の素材を上手に見つけて培養したほうが近道です。

「らしさ」がある

植物それぞれの個性も無視できません。

松は松らしく、モミジはモミジらしく作ることが大切で、この「らしい」ということが盆栽の樹形作りの基本です。

例えば杉や檜は大地からまっすぐに延びる性質を持っているので、無理に曲線美を持たせようとしてもその樹らしさを失ってしまいます。

また本来あるべき形を無理に曲げてしまうと、生育が悪くなり枯死してしまう場合もあります。

盆栽を始めるには、まず自然の中で生きる植物の姿をじっくり観察し、それをお手本にするつもりで挑みましょう。

自然の風景美を備えている

盆栽は自然の縮図を表現しようとしていることはこれまでにお話しましたが、そのためには盆栽そのものが自然の風景美を備えていなければなりません。

その植物独特の幹模様や流れ、古木感、枝ぶりの美しさ、大地にしっかりと張った根張りの力強さ、樹と鉢の合わせ方など全体が調和して初めて盆栽としての魅力が現れます。

また盆栽そのものだけでなく、数点並べて飾った時に自然の風景が連想されるような配置や工夫が必要です。

飾り方には決まりがありますが、決まりだけに囚われない飾り手の感性や演出力も大切だと思います。

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