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梅擬(ウメモドキ)の育て方

ウメモドキの作業暦

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
休眠期
 
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
 落葉
休眠期
 
摘果
 結実
花芽分化
 
 
 
摘果
管理場所
軒下
 
室出し
日なた
 
 
半日陰 
 
日なた 
 
 
 
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1~2/日
 
 
 
2~3/日
 
 
1~2/日
 
1/2~3日
施 肥
薄液肥
多肥注意
 
 
 
 
剪 定
 不要枝
 徒長枝
針金かけ
 
 
針金外し
植え替え
 
芽摘み    
 花後
         
葉刈り              

ウメモドキの性質

梅擬(ウメモドキ)はモチノキ科モチノキ属の落葉低木。雌雄異株。

もとは湿地や湿った林に自生している樹ですが、盆栽の他、庭木や公園樹として植えられています。

葉が梅に似ていることからこの名前がついていて、葉の付け根に柄の短い小花がびっしりつきます。

9月~10月に熟す赤い実が鮮やか。

いくつかの園芸品種があって、実の色は赤実が普通ですが黄実ウメモドキ白実ウメモドキピンクウメモドキ(珊瑚)などもあります。

実が垂れてつく風鈴ウメモドキも面白く、大実や小実もあります。

ウメモドキの管理場所

日当たりと風通しのよい場所で育てます。

新芽が伸び始めてからはよく日に当てる必要がありますが、日差しが強くなる梅雨以降は日よけの下で管理します。

葉を傷めてしまうと翌年の花付きが悪くなるので、夏の間は西日に当たらないように半日陰に置いてください。

冬は寒風を避け、鉢土が凍らないように保護してください。

ウメモドキの灌水

水を好む樹で、水切れすると葉焼けや落花(果)の原因になるのでしっかり水やりしてください。

開花期から着果までの時期は特に注意。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が乾いたらたっぷり灌水します。

ウメモドキの施肥

肥料が好きですが根が細かく細いので肥料負けを起こしやすい性質があるので、肥料過多にならないように注意しないといけません。

春に植え替えしたものは2~3週間おいてから薄い液肥を施してください。

開花から結実までの間は施肥を中止し、結実後6月頃~10月頃までの間は油かすに骨粉(リン酸)を2割ほど混ぜて与えて下さい。

肥料は過多になると、落果するだけでなく枝の徒長や根腐れの原因になってしまいます。

伸びる枝を切り詰めるだけを繰り返しているとどうしても樹勢が弱ってくるので、日々の培養管理を含め全体に気を配ることが大切です。

ウメモドキの作り方

剪定(2月、10月)

植え替え前の2月頃に不要枝や徒長枝を剪定して全体の姿を整えます。

徒長枝を切り詰めて短い枝を出させる剪定方法が広く知られますが、できれば強く伸びる枝はいっぺんに短く切り戻さず先だけを摘んでください。(芽摘み参照)

徒長枝だからと不用意に剪定してしまうと、次々と枝が出て全体が若返り、花芽がつきにくくなってしまいます。

開花後は、花のつき具合をみて長すぎる枝や込みすぎる枝を整理するくらいにしておきましょう。

10月頃になれば新芽の伸びが止まるので、ここで伸びた枝を2節程を目安に切り詰めて全体の形を整えます。

ウメモドキはヒコバエが出やすく、そのままにしていると株元が膨らんでしまうのでヒコバエは早めに剪定しておきましょう。

芽摘み(花後6月)

ウメモドキは芽の伸びが早いので、花を期待せず樹形作りが目的の若木なら秋までに2~3回の芽摘みが出来ます。

完成樹の場合は実を付けさせることが第一なので、新芽が伸びる度に芽摘みをしていては花芽がつきません。

ウメモドキの芽摘み

6月頃に枝先を芽摘みする

ウメモドキは葉芽で冬を越し、春に伸びた短枝の元に4月~5月頃花芽が作られます。

なので花芽をつけさせるには、春から伸びた枝はそのままにしておいて、6月頃になって葉が7~8枚ついた頃に枝先を摘んで伸びを止めておいてください。

あまり早いうちに剪定をしてしまうと、せっかくできた短果枝に力が集中して伸びてしまったり弱ったりするので伸ばし気味がいいのです。

最初の芽摘み後に伸びる二番芽は1節で短く切ってしまいます。これは元の枝に力をつけたままにしておくためです。

10月頃になって春から伸びた最初の枝を、実を残して必要な長さ(2~3節)で剪定し、観賞に備えます。

実物類の芽摘みや剪定のポイントは、枝は伸ばしておいて花芽分化期に葉数を確保しておくことです。

こうすることで花芽がつきやすく、秋の剪定後に短く残した枝の節に花芽をつけさせることができます。

針金かけ(6月~7月)

ウメモドキの幹や枝は針金が効きにくいうえ、樹皮が薄く折れや傷の原因になるので無理な針金かけはできません。

針金での修正は幹や役枝に無理のない程度にしておき、小枝は剪定や芽摘みで作ってください。

針金をかける前日には灌水を控えてしおらせておくと枝が折れにくくなります。

跡が残りやすいのでかけた針金は秋に外します。

開花と受粉(5月下旬~6月上旬頃)

ウメモドキの人工交配

ウメモドキの人工交配

雌雄異株なので交配用の雄木を手に入れておきます。

花は雌雄とも白~薄紅色の4~6弁の柄の短い小花で、葉の基部に数個まとまって咲きます。

雌花は黄緑色の雌しべが目立ち、周りには花弁と同じ数の退化した雄しべが並んでいます。

雄花は花の中央に4~5本の雄しべがあります。

雌雄株を近くに寄せて自然交配もできますが、ふでなどで雄花の花粉をとり雌しべに人工交配させたほうが確実です。

植替え(3月~4月上旬)

芽出し前に植え替えができます。

ウメモドキの芽出しは比較的遅く、4月中頃まで全く動いてきませんが心配はいりません。

ウメモドキの根は細根が多く固まりやすいので部分的にほぐしながら植え付けてください。

根詰まりしやすいので、1~2年に1回の間隔で行います。

コメント

カッパさん さん 2016年11月20日12時30分
梅擬のことよくわかりました。

  あと植え替えの、土質について、ご教授いただければ
   幸甚に存じます。

    現在5年物の樹高40cm幹太さ5cm位いの、盆栽です。
     菊大鉢に 植えていますが、小枝の芽吹きが少なく、実付きが悪く
     用土、剪定が原因かと思っています。

     粘っこい土と、腐葉土がよいとの事ですが、
      ①鉢植えの外形、深さは、何cm位い。  
      ②用土
        1) 粘っこい土について(粘土系?)
        2) 腐葉土の割合?  

                    以上
きみ さん 2016年11月22日11時23分
カッパさん
コメントありがとうございます。
ウメモドキの用土の配合は黒土に赤玉主体で腐葉土を混ぜたりしていいと思いますが
私は他の植物と同じで、赤玉7に桐生3、くん灰をすこし混ぜて使ってます。
腐葉土は細かくしないと私には使いにくいし、根詰まりしやすくなるので水はけのいい土にしています。

細根が多くでるので赤玉は粒径の細かいのがいいです。
カッパ さん さん 2016年11月22日20時16分
早速の、ご丁寧な 御助言 ありがとうございます。
 来年春 植え替え準備 してみます。

  御専門家のようなので、
   お伺いしますが、盆栽の木々の改良は
    実用新案、特許は適用されるのでしょうか。
きみ さん 2016年11月23日14時28分
カッパさん
私は専門家とかでなくただの趣味者の1人です(。・ω・。;)
ご質問の「盆栽の木々の改良は実用新案、特許は適用されるのでしょうか。」の意味もよくわかりませんでした...
え、トッキョ?
カッパ さん さん 2016年11月23日20時03分
そうなんです。
 特許(トッキョ)だれにもまねされない
  様に防御するために、許諾証を得ることです。

  木々に、異種の接ぎ木とか、寄木をして
   見栄えを良くする改良は、一般にされていますが
    A、木々を傷をつけたり、せずに、 
    本来の木を、同じよう「見栄えを良く」するために
    傷をつけない育て方で、改良することを、考えていますが。
    B,そのノウハウを模倣されないような、防御ができないかと。。。
                    
    参考として、記させていただきました。
     ありがとうございました。
     
シミズシンイチ さん 2017年10月13日14時28分
盆栽を始めたばかりです。赤い実がなっているウメモドキをいたた゜いたのですが、
雄木と雌木があり受粉しないと実がならないそうですが、雄木を手に入れるにはどんな所がありますか? 実がなっている木は交配しなくても大丈夫と言う人もいますが、正しい
答えを教えてください。よろしくお願いします。
きみ さん 2017年10月13日17時22分
シミズシンイチさん
初めましてコメントありがとうございました。
園芸品種も多いのでそのウメモドキをくれた人に聞くのが一番ですが、やっぱ雄木ないと実は付かないんではないでしょうか。
薬で結実させる方法もあるでしょうけど
雄木は盆栽屋さんに交配用の樹を置いていることもありますし、ネットでも売られているのをみたことあります。
お住まいの近くに盆栽園や大きな園芸店ないですか?
シミズシンイチ さん 2017年10月16日10時11分
ご教授ありがとうございました。花木センター等で、雄木を探して手に入れたいと思います。また、わからないことがあったらご指導いただけるとありがたいです。

東京都世田谷区在住の盆栽趣味者。
自宅ルーフバルコニーで小さい盆栽や草を弄っています。
初代愛猫『アロ』は天国へ行ってしまいましたが、現在は2代目ネコ2匹を迎えて盆栽ライフを楽しんでいます。

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