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ツバキの育て方

ツバキの作業暦

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生育状況
 
 
芽出し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
遅咲き
花芽分化
 
 
 
管理場所
軒下
 
室出し
日なた
 
半日陰 
 
 
 
日なた 
 
 
灌 水
(回数/日数)
1/2~3日
 
1~2/日
 
 
2~3/日
 
 
 
1~2/日
 
1/2~3日
施 肥 寒肥
 
 
 
 
寒肥 寒肥
針金かけ
 
 
 
 
剪 定
強剪定
花後
 
 
植え替え
 
 
 
暖地
芽摘み  
 
           
葉刈り              

ツバキの性質

椿(ツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑性高木。雌雄同株(雌雄同花)。

照葉樹林の代表的な樹種で、ツバキの名は「艶葉木」から転じたものといわれ、花だけでなく葉の美しさも古くから愛されています。

本州から沖縄、東アジアに自生する藪椿(ヤブツバキ)を母種に、現在に至るまで数多くの園芸種が作られ、花芸も豊富です。

自生地にもよりますが寒さには比較的強く、真冬から咲かせる鮮やかな花や、形の整った常緑の照葉には、昔から長寿と再生の願いを託し、日本人に愛されてきた植物です。

成長が遅く、実生から花が咲くまで10年はかかるともいわれていますが、滑らかな樹皮や厚みのある艶やかな葉だけでも見応えがありじっくり育てて楽しめる樹種です。

丈夫で寿命が長く、実生や挿木で簡単に増やすこができます。

ツバキとよく似た同属のサザンカもツバキと同じ管理になります。

ツバキの管理場所

ツバキはもともと日本の太平洋側に自生していた暖地性の植物ですが、日本海側の積雪量の多い地方にも適応するなど、多くの変種や亜種が存在します。

風通しがよく、日当たりのいい場所で管理してください。

水切れや強い日差しには弱いので、5月以降は半日陰になる場所に置き、夏は明るい日よけの下に置きます。

寒さには強いので冬は過保護にする必要はありませんが、乾風に当てないなどの対策をしてください。

ツバキの灌水

湿り気のある粘土質の土壌に自生し、水をとても好むので年間を通じて水切れに注意してください。

春の芽出し頃からは1日1~2回で、夏は1日2~3回、秋は1日1~2回、冬は2~3日に1回を目安に、表土が白く乾いてきたらたっぷり灌水します。

蕾を付けさせたい時は、花芽分化期の6月~7月は水を辛めに意識し、肥料も控えてください。

この時期に肥料や水が充分すぎると土用芽となって葉に変わってしまいます。

ツバキの施肥

新芽が伸びてきた4月~5月と、8~9月の間に月1回、油かす7に骨粉3程度を混ぜた固形肥料を与えてください。

花芽を付けさせるには6月~7月の施肥は控えます。

またツバキは常緑樹なので寒肥も有効です。

10月~3月の間は2ヶ月に1回のペースで上記肥料を与えると花付きが良くなります。

ツバキの作り方

剪定

ツバキは寿命が長い分、成長も遅いので樹形も崩れにくく、若木でもあまり細かい剪定を必要としません。

最終的には花芽を付けさせることが大事なので、花芽分化の時期を知り、コンパクトに樹形を維持する剪定が大事です。

ツバキはその成長段階により、樹形作りのための剪定、花芽を付けさせるための剪定、樹形を維持するための剪定の3つが剪定の目的となります。

樹形作りのための剪定

花の咲かない苗木の間は基本樹形を作ることが第一なので、まずは根や幹模様を作りながら枝数を増やす剪定をしてください。

盆栽らしく作るには、1本の枝から1~2本の枝が出来るように元から1~2葉残して剪定し、不要枝も必要に応じて整理してください。

剪定の適期は、花芽を期待しないので特に注意することはありませんが、芽出し前と新芽の伸びが一旦落ち着く5月~6月頃がよいでしょう。

花芽を付けさせるための剪定

基本樹形が整い、花の十分付く段階まできたものは花芽を付けさせるための剪定を行います。

樹形を小さく維持しつつ花芽を付けさせるには、花後新梢が伸び出す前にできるだけ早く切り詰めます。

後に伸びてくる枝も葉が4~5枚ほど展開したら先端の芽を摘んでおきますが、この剪定も遅くとも5月頃までに終えておく必要があります。

樹形の維持のための剪定

ツバキの剪定は樹形をコンパクトに維持しながら花芽を付けさせることが課題ですが、上記の剪定を毎年繰り返すだけではどうしても大きくなってきてしまいます。

ツバキは花後の剪定が基本ですが、数年に1度は2~3年枝まで切り戻し、樹が大きくなりすぎないようにしてください。

針金かけ

ツバキの枝は柔らかく、針金がかけやすいのでいろいろな樹形に作ることができ、模様木や斜幹、石付きなどにして魅せる滑らかな幹肌も魅力的です。

小品なら華奢で簡素な作りにしてもよく合い、花数もあまり多くつけるより1枝に1~2つで充分です。

針金かけの時期は特に決まりはなく必要に応じてできますが、生長期の5月~6月か秋に行うことが多いです。

枝が柔らかいので曲付けしやすい反面、樹皮が薄いので傷付きやすく、生長期にあまり強く曲げると水吸いを傷付けたり折れる原因にもなります。

予め指で慣してどれくらいまでどの方向に曲げるか決めておき、一度曲げたらあまり向きを修正しないでください。

若木のうちに幹模様を付けてくことが大切ですが、無理をして1回で希望の位置まで曲げようとせず、ひっぱりや結束など他の方法も駆使しながら徐々に幹模様を作るつもりでいてください。

植替え(3月中~下旬)

普通は新芽の動き出す前の3月中旬~下旬頃に植え替えをしますが、新芽の伸びが落ち着く6月~7月や、暖地では秋口の9月頃でも可能のようです。

ただしツバキの細根は折れやすいので、あまり根土を解さずに伸びた余分な根だけを切りそろえる程度にしておいてください。

細根を伸ばしたほうが花芽がつきやすいので、植え替えは1~2年に1回の間隔で行います。

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コメント

朝田浩 さん 2017年04月10日00時52分
椿、山茶花を育てていますが、冬の花のない時期に咲いてくれてとても、楽しいです。山茶花はホームセンターでも華やかな品種が販売されていて、今年、斑入り葉の樹を購入し、針金をかけて楽しんでいます。新芽が伸びてこようとしていますが、どのタイミング(時期や長さ)でカットしてよいものやら、いまいちわかっておらず・・・。それでも先に入手した樹は3年ほど育てて(もようぎ風)花を楽しましてくれました。
これからもぼちぼち、マイペースで楽しんでいこうと思います。
きみ さん 2017年04月10日08時33分
朝田さん
こちらにもコメントありがとうございます。
こちらの文章、まだまだわかりにくいかなと思います。もっと分かりやすくかけるように頑張ります。

東京都世田谷区在住の盆栽趣味者。
自宅ルーフバルコニーで小さい盆栽や草を弄っています。
初代愛猫『アロ』は天国へ行ってしまいましたが、現在は2代目ネコ2匹を迎えて盆栽ライフを楽しんでいます。

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