キミの盆栽びより管理の基本剪定の基本樹種別の剪定花物類の剪定 > ツバキの剪定

ツバキの剪定

ツバキは品種によって花の咲く時期が違い、4~5月の間に咲くものや晩秋~冬に咲くものもあります。

花を見たい場合、花芽分化期は多くの場合6月~8月頃になりますから、あまり遅くまで剪定をしていると翌年花が咲かなくなってしまいます。

基本的な剪定は花後すぐに行います。

伸びる枝は1本から2~3本の枝が出来るように、2~3節(葉を2~3枚)残して剪定します。不要枝や樹形を乱すような枝はこのときに剪定してしまいます。

全体の剪定は秋になってからで、樹形を整える剪定をしますが、古枝の強剪定は冬の間に枝枯れを起こしやすいので注意してください。

若木の剪定

ツバキは成長が遅く枝の伸びも遅いので、あまり細かい剪定を必要としませんが、実生から花が咲くまで10年以上かかると言われています。

よって若木のうちは花芽を期待せず、枝数を増やしながら樹形作りをするための培養が課題です。

盆栽らしく作るには、1本の枝から1~2本の枝が出来るように元から1~2葉残して剪定し、不要枝も必要に応じて整理してください。

花芽を期待しないので剪定の適期は特に注意することはありませんが、芽出し前と新芽の伸びが一旦落ち着く5月~6月頃がよいでしょう。

完成樹の剪定

基本樹形が整い、花の十分付く段階まできたものは花芽を付けさせるための剪定を行います。

ツバキの新梢は花後すぐから6月頃まで勢いよく伸び続け、秋以降の低温と短日条件が満たされることによって、その頂芽や頂部近くの側芽に翌年の花芽が分化します。

樹形を小さく維持しつつ花芽を付けさせるには、花後新梢が伸び出す前にできるだけ早く切り詰めます。

後に伸びてくる枝も葉が4~5枚ほど展開したら、2~3芽残して先端の芽を芽摘みしてください。

品種により花期はまちまちですが、一般にツバキの花芽分化期は6月~8月頃なので、この芽摘みは遅くとも5月までに終えておく必要があります。

こうすることで、毎年伸びる新梢の間伸びを抑えながら、残した先端部の側芽に翌年の花芽を作らせることができます。

秋以降になると花芽と葉芽がはっきり分かるようになるので、花芽と葉芽を見極めながら全体の樹形を整える剪定をしておけば、蕾のついた状態から開花までを観賞して楽しむことができます。

樹形を維持するための剪定

ツバキの剪定は樹形をコンパクトに維持しながら花芽を付けさせることが課題ですが、上記の剪定を毎年繰り返すだけではだんだん幹枝が長く伸び、盆栽としての樹形を保つことができなくなります。

ツバキは3月の植え替え時期に強剪定をすれば胴吹きしてくるので、樹高を抑えるには強剪定が有効ですが、毎年強剪定を繰り返しているとだんだん花付きも悪くなります。

よってツバキは花後の剪定が基本ですが、数年に1度は2~3年枝まで切り戻し、樹が大きくなりすぎないようにしてください。

ただツバキは太枝や古枝を剪定すると枝枯れを起こしやすく、剪定跡もなかなか塞がらないのでできるだけ避けてください。

また寒い時期の剪定も切り口が傷んで枝枯れしやすいので、本剪定は春の芽出し前に行うと安全です。

コメント

この記事へのコメントはまだありません。

東京都世田谷区在住の盆栽趣味者。
自宅ルーフバルコニーで小さい盆栽や草を弄っています。
初代愛猫『アロ』は天国へ行ってしまいましたが、現在は2代目ネコ2匹を迎えて盆栽ライフを楽しんでいます。

お問い合わせ

更新履歴

最近のコメント

おすすめ文献

月刊近代盆栽 2017年 11 月号 [雑誌]

盆栽の魅力・育て方・楽しみ方が紹介されている盆栽総合誌です。「KINBON」と呼ばれ世界的にも有名な雑誌で初級者からベテラン愛好家まで満足できる内容です。
盆栽世界 2017年 11 月号 [雑誌]

毎月出ている盆栽雑誌です。月変わりの特集も楽しめて、いろんな技術の解説や銘品が掲載してあります。
群境介のマンガミニ盆栽365日 作業・管理編
マンガミニ盆栽
盆栽の基本的な知識が全て漫画で勉強できます。月ごとの作業ポイントがしっかり押さえられていて解りやすい。
はじめての豆盆栽 気軽に楽しむ小さな盆栽
まじめての豆盆栽
小さな盆栽のある暮らしを楽しむ一冊。これを読むと盆栽を始めたくなります。もちろん基本的な管理も学べますよ。