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長寿梅(チョウジュバイ)の魅力

長寿梅

長寿梅(チョウジュバイ)はバラ科ボケ属の落葉低木。

花期が長く、梅のような花が咲くことから「長寿」「梅」という縁起のいい名前が付けられています。

長寿梅は木瓜(ボケ)の矮性品種に区別されることがありますが、実際は日本(本州、四国、九州)原産の草ボケ(シドミ)の変種にあたり、独立して扱われています。

四季咲き性で早春と秋に花を楽しむことができます。

花は基本的に5弁一重の小輪で、色は紅色が普通ですが白や更紗などもあります。

矮性品種で太りにくい事に加えて、葉が小さく細かい枝が多く出るのでよく枝組みの出来たものは落葉後の姿も観賞します。

普通の長寿梅は1号性と言われるものですが、葉が大きくて枝振りが粗く、幹の太りが早い2号性種もあります。

同じ長寿梅でも変異によって葉の大きさや枝ぶり、花付き、幹肌の荒れ方などに違いがあり、扱う盆栽園や産地の名前をとって○○産、○○性と区別されることがあります。

長寿梅の特徴

長寿梅の葉

チョウジュバイの葉

葉の付き方は互生ですが、一カ所から複数の葉が出る束生の性質もあり、形はヘラ型。

小葉で柄は短く、縁は細かい鋸歯になっています。

色は通常、緑~濃緑。芽吹き頃の組織は柔らかいですが、5月頃には固まってきます。

落葉樹なので秋から冬の間は寒樹になりますが、生育期の間も花後など年に数回黄変して落葉し、またすぐに芽吹くを繰り返します。

暖かくなってくると新葉や蕾にアブラムシやハダニがつきやすい他、所々に細菌性の白い病斑がでることがあるので定期的に殺虫剤や殺菌剤を散布し防除してください。

長寿梅の花

チョウジュバイの花

花は通常5弁の一重咲きで色は朱色が代表的ですが、白花品種や朱色に白の更紗模様などもあります。

四季咲きで、2月~5月頃の間と、秋頃の9月~11月頃に開花します。

雌雄同花なので花がらを摘まずにいると自然に結実します。

地梨(ジナシ)とも呼ばれる草ボケの実のように、梨に似た甘い香りの黄色い実が成りますが、樹勢が弱るので花がらは切り取って実を付けないようにしてください。

大きめの盆栽では花だけでなく実も観賞されますが、その場合もあまり沢山付けないで、観賞が終われば早めに摘果した方がよさそうです。

長寿梅の主な樹形

ヒコバエやヤゴ芽が出やすいので、これを活かして株立ちや叢生(そうせい)樹形といった、全体に枝がほぐれてふわっと柔らかい印象の樹形に仕立てられることが多いです。

ボケに比べて幹が太りにくいので、小品サイズなら模様木や優しい樹形で2~3つ程の花がつけば十分です。

ヒコバエや徒長枝は早めに元から剪定し、古い枝の力が奪われないようにしてください。

叢生樹形や株立ちを目指す場合は、束ねた挿し穂や株分けした素材をザルや大きな仕立て鉢で肥培し、数年太らせたものを使います。

挿し木や取り木で増やすことができるので、いろいろな樹形に挑戦してください。

太らせたい時や樹勢を付けたい時は、一度鉢を緩めて枝を数年伸ばし気味にしておき、短く切り詰めて作り直します。

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東京都世田谷区在住の盆栽趣味者。
自宅ルーフバルコニーで小さい盆栽や草を弄っています。
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