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盆栽樹種の分類

(日本小品盆栽協会武蔵野北支部(東芳会)の展示会

盆栽にはたくさんの植物が取り入れられていて、 松や真柏などに代表される松柏類の他、葉物類、花物類、実物類、草物類と大きく分類されています。

例えば海棠(カイドウ)や桃の場合、花を観賞する花海棠、花桃は花物類に分類されますが、実を観賞する実海棠や桃は実物類の仲間になります。

花芸の豊富な皐月(サツキ)も、小葉の早乙女小町などは花を付けさせることがほとんどなく、葉の細やかさや紅葉、寒樹姿を観賞する葉物類として扱われることが普通です。

これらの分類は観賞目的によって曖昧で、実物類に分類される花梨(カリン)や真弓(マユミ)、錦木(ニシキギ)などは紅葉の美しさも素晴らしいので、葉物として観る場合もあります。

分類別で違う剪定

盆栽樹種の分類で一番重要な点は、何を観賞目的とするかで手入れの時期や方法が違うということです。

枝の細やかさを観賞する雑木類は、生長期の間に数回の芽摘みや剪定で小枝を増やし、秋に全体の樹形を整える剪定をします。

花物や実物類は、花や実を付けさせることが第一なので、花芽形成を考えた芽摘みや剪定が欠かせません。

常緑樹と落葉樹

樹木には、1年中緑の葉を付けている常緑樹と、冬になると葉を落とす落葉樹があり、それぞれの生育サイクルの違いから剪定や整枝の方法が違ってきます。

常緑樹の中でも椿や金木犀など広葉樹と言われるものは一般的にあまり寒さに強い方ではありませんが、葉が硬くて細いマツなどの針葉樹は寒さに強く、-10度を下回る地域でもほとんど氷ることなく生きています。

寒さに弱い樹種は、寒い時期の剪定は避け、芽出し前や活動期、秋頃に行うのが基本です。

反対に寒さに強い樹種を暖かい時期に強く剪定すると、樹液がとまらず枝枯れすることもあるので、休眠期に入る11月から3月の間に行うのが良いとされています。

樹種の分類

松柏類

クロマツ、アカマツ、ゴヨウマツ、エゾマツ、ニシキマツ、シンパク、トショウ、イチイ、ヒノキ、スギ

葉物類

ケヤキ、カエデ、モミジ、コナラ、ブナ、シデ類(ソロ)、ヒメシャラ、イチョウ、ハゼ、ツタ

花物類

サクラ・ウメ・花ザクロ・オウバイ・ロウバイ・サツキ・サルスベリ・長寿梅・ボケ・ツバキ・花カイドウ・ネコヤナギ・ネムノキ・姫ウツギ・山アジサイ・レンギョウなど

実物類

姫リンゴ、カリン、マユミ、ピラカンサ、ウメモドキ、ツルウメモドキ、アケビ、クワ、藪サンザシ、ズミ(深山カイドウ)、ベニシタン、シロシタン、ユスラウメ、クチナシ、グミ、ナシ、野バラ、実ザクロ、ロウヤガキ、美男カズラ、アオツヅラフジ

草物類

シダ類(コガネシダ・ハコネシダ)・サギソウ・大文字草・福寿草・イタドリ・ベニチガヤ・菊類(ノコンギク・ダンギク)・ユキノシタ・笹・ホトトギス・ツワブキ・イカリソウ・ススキなど

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東京都世田谷区在住の盆栽趣味者。
自宅ルーフバルコニーで小さい盆栽や草を弄っています。
初代愛猫『アロ』は天国へ行ってしまいましたが、現在は2代目ネコ2匹を迎えて盆栽ライフを楽しんでいます。

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