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長寿梅(チョウジュバイ)の剪定

長寿梅(チョウジュバイ)は剪定を繰り返すことで枝を多く出すので、種木のうちに基本となる幹筋を作ればいろいろな樹形を楽しむことができます。

樹形は全体にフワッと枝が解れた叢生(そうせい)樹形が合い、根上がりにも仕立てられることが多いです。

矮性種で木瓜(ボケ)に比べて成長が遅く、枝が太りにくいですが小さく作っても花が咲くので小品盆栽でも定番の樹種です。

長寿梅の剪定の基本

長寿梅は四季咲きで、花芽は今年伸びた枝だけでなく、前年枝や前々年枝の基部にもつきます。

長寿梅は、あまり早いうちに剪定すると枝枯れしやすいので、新葉が固まり樹に十分力がついてから行います。

春から伸びる枝は一旦伸ばしておいて、葉が固まる5月中~6月頃に不要枝や徒長枝を切り詰め、秋には全体の輪郭を整える剪定をしてください。

伸びる度に剪定する人もいますが、樹勢が落ちたり充分な花芽がつかないことがあるので、いったん伸ばして切るを繰り返すようにしてください。

二又になるように剪定するのはもちろんですが、頂部の強い枝とフトコロの弱い枝の勢いの均一化のため、残す枝の長さを調節しながら剪定することも大事です。

小枝を増やしたい場合は基本2~3節(葉を2~3枚)残し、株立ちに作りたい場合は長めに残して剪定します。

外側の強い枝は葉を1枚だけ残して切り、フトコロ枝は長めに残して全体によく光が当たるようにしてください。

不要枝や、不要なヒコバエ(ヤゴ芽)は古枝の力を奪ってしまうので、見つけ次第根元から切り取ってください。

長寿梅の葉刈り

そのままでも自然落葉するので、葉刈りは必須ではありませんが、肥培管理が充分で樹勢のあるものなら葉刈りをして、さらに小枝を増やすことができます。

時期は5月中~6月頃に行う剪定後、残した枝の葉を鋏で1枚1枚丁寧に全て切り取っていきます。

葉刈りにより全体の姿が見えるので、不要枝の剪定や針金かけもできます。

葉刈りをすることで枝がよく分岐し、剪定だけの時よりも密になります。

ただし、葉刈りは樹に大きな負担がかかるため、元気のある樹だけに行える作業です。

長寿梅の種木の剪定

種木は挿木や取木で多く作られています。

種木のうちは早く木を太らせることが大事ですから、枝はできるだけ伸ばしたままにして将来邪魔になるような不要枝を整理するくらいにしておきましょう。

一般的に植物は、鉢植えよりも地植えにしたほうが早く太ります。

地植えが出来ないときは、出来るだけ大きな鉢やザルで3~4年培養し、肥料をしっかり与えながら伸びる枝は伸ばしたままの状態にしておきましょう。

基本樹形ができるまでは、花は無視して枝を伸ばしたり、枝を切り詰めて枝数を増やすなどの手入れが欠かせません。

枝数を増やすための剪定は、春伸びてきた芽を梅雨頃に2~3芽(2~3葉)残して剪定してください。

長寿梅の完成樹の剪定

完成樹の剪定は、樹形を維持しながら花を多く付けることが目的です。

花を多く付けさせるには、春から伸びる新梢は葉が固まる6月頃までは剪定しないことがポイントです。

全体の輪郭線を定めたら、そこから飛び出す枝を輪郭線に沿ってカットします。

剪定以降も枝は伸びてきますから、11月の落葉期にその年に伸びた枝を元から1~2芽残して全体の枝を短く整えてください。

樹形を乱すヤゴ芽(ヒコバエ)や不定芽は、適宜切り詰めます。

長寿梅の花がら摘み

長寿梅の実

長寿梅が結実したところ

長寿梅の花はそのままにしていると結実し、甘い香りの黄色い果実がなります。

ボケは実も観賞されますが、長寿梅は実を付けてしまうと樹勢が落ちやすく、枯れる場合もあります。

そのため花が終わったらすぐに花がらを摘むか、結実しても早めに切り取っておいてください。

実を鑑賞したい場合も、特にちいさい盆栽はやめておくべきです。

中品サイズでも多くは付けずに1~3つ程度にしておいてください。

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東京都世田谷区在住の盆栽趣味者。
自宅ルーフバルコニーで小さい盆栽や草を弄っています。
初代愛猫『アロ』は天国へ行ってしまいましたが、現在は2代目ネコ2匹を迎えて盆栽ライフを楽しんでいます。

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