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蔦(ツタ)の魅力

ツタ

蔦(ツタ)はブドウ科ツタ属の落葉性木本。

蔓性で、自然界では塀や樹に吸盤状の巻きひげで巻き付いている姿をみかけます。丈夫で滅多なことでは枯れません。

いろいろな種類があり、「ツタ」という名前はツタ属の植物を総称して呼んでいます。

盆栽では、小葉で紅葉する種類のツタが好まれていて、アイビーなどの常緑の園芸種はあまり使われません。

オカメツタ

ウコギ科で常緑のキヅタ(木蔦)に対して、紅葉するツタは夏ツタと呼ばれていて、秋には見事に紅葉します。

流れる蔓の姿や紅葉を楽しむことが多いですが、秋には小さいブドウの様な果実がなり、真っ赤な紅葉と青い実を同時に楽しむことができます。

アメリカツタオカメツタ鬼ツタ姫ツタなども人気です。

ツタの特徴

ツタの葉

ツタの葉

3裂やハート形の葉

ツタの葉は形が多様です。

縁が鋸歯になっているものが多く、花の付く枝では葉が大きく、先が3裂に分かれていることが多いです。

花の付かない枝の葉は小さく、ハート型や先が1~3裂に分かれたもの、3枚の小葉になるものなど、形に変異の出やすいのもツタの葉の特徴です。

ツタの新芽は4月~5月頃になると伸びてきます。

ツタ類の新芽は蔓(つる)になって伸びてきますので、基本的にはこの伸びてきた蔓を1~2節(葉を1~2枚)残して切るようにします。

大きな葉だけが出て蔓が伸びない時は、葉が固まる7月頃に葉刈りをすると蔓が伸びて景色が現れ、組織が更新されるため紅葉も美しくなります。

ツタの花

ツタの花

ツタの花

6月~7月頃に黄緑色の小さな花が多数咲きます。

結実すると黄緑色の実が徐々に丸く肥大し、秋には濃青色に熟します。

盆樹では自然受精もしますが、ジベレリン処理するとより確実です。

葉物として紅葉だけでも充分観ることができますが、赤く染まった葉と実のコントラストも綺麗です。

ツタの繁殖法

挿木や取木、実生などができます。

発根しやすいので伸びた蔓のシュートの部分を埋めておけば新しい株ができます。

蔓が木質化して古色が出るまでには数年かかりますが、伸ばしては切り戻しを繰り返しながら長く持ち込んで楽しんでください。

ツタの主な樹形

ツタ

ツタは、長くなるツルや幹の流れを活かした樹形にするとツタらしさが出ます。

蔓を懸崖風に垂らして高卓で飾ったり、下に這わせて流れを演出したり、実物として飾ったりと表現は自由です。

蔓や細枝は冬の間に枯れてしまうことがほとんどなので、毎年姿が変わると思ってください。

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東京都世田谷区在住の盆栽趣味者。
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