豆蔦(マメツタ)の魅力

更新日:2015/09/12

豆蔦(マメツタ)の魅力

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豆蔦はウラボシ科マメヅタ属の常緑多年草。

朝鮮、中国、台湾の他、日本の関東以西の山林に自生する常緑シダの一種で、別名にマメシダ、マメゴケ、イワマメなど。

登山などでちょっと涼しい山間まで行けば、岩場やコンクリート壁、樹の幹などに着生している姿を普通に見かけます。

高尾山の岩に着生していた豆蔦

葉の大きさは径5mm~10mm程で、艶のある丸い栄養葉が個性的でかわいらしい草です。

形は丸葉に混じってハート型も普通にあり、5月~6月頃に細長いヘラ型の胞子葉が伸びてきます。

根は仮根と言われるもので、上部を支える働きしかしておらず、水は栄養葉から吸収されます。

豆蔦の管理場所

明るい場所を好みますが、暑さで葉が溶けてしまうことがあるので夏の強い日差しは避けてください。

冬は多少落葉することもありますが、氷らせたり霜に当てなければ越冬しますので、発砲ケースなどに入れて保護してください。

豆蔦の灌水・肥料

通常の水やりで過湿になると葉が柔らかくなって傷みやすくなるので、水やりは霧吹きが適しています。

肥料はほとんど必要がなく、気がついたときに薄い液肥を霧吹きで与えてやるくらいで十分です。

豆蔦の繁殖法と作り方

マメツタ

豆蔦とヒトツバ(ノキシノブ)の石付き

伸びる蔓の株分けで増やすことができます。

仮根の出ている蔓を切り離して土に移植するか、ケト土3赤玉1水苔1(目安)を水で練って石に張った土台にたこ糸などでくくりつけて固定しておくと自然に着生します。

豆蔦の盆栽は、単植えの他、苔玉や石付き、寄せ植えの隙間に貼り付けたりと、どんな形に作ってもいいです。

単植えの場合は、個性的な葉を魅せるため鉢も絵鉢や形にやや個性のあるものを合わせるといいかも。添え草として使う場合は、自生地を考慮した配置に気を付けましょう。

繁殖力はそれほど旺盛ではないので、小鉢に植えると小さく締まった草物に収まります。

コメント

ウエハラ伊和男 さん 2021年09月18日21時47分
マメズタを石付けにしたいと思います。詳しく教えてください。宜しくお願い致します。
きみ さん 2021年09月19日07時52分
ウエハラ伊和男 さんへ

石付き(け)に使う土は、なんでもいいのですがやはり流れにくいものがいいと思いますので
ミズゴケを細かく切ったものにケト土と、赤玉土をすこし混ぜて使うとよいと思います。
堅さは焼く前のハンバーグくらいが使いやすいかなと。
ミズゴケ5:ケト土4:赤玉1くらいに水を加えて適当な堅さにしてください。
着生直物なので、赤玉ナシでもいいかもしれません。

マメツタの固定は、テグスとかたこ糸とか細い糸でグルグル巻いて、くっついてきたら外します。
最初は不自然かもしれませんが、持ち込むうちに自然になってくると思います。